2017年12月03日作成

世界4階級制覇のミゲール・コットの引退試合はサダム・アリに僅差判定負け

日本時間12月3日にアメリカのマディソン・スクエア・ガーデンにて、世界4階級を制覇したプエルトリコの英雄、ミゲール・コットのラストマッチが行われ、サダム・アリを相手に判定負けを喫しています。

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By Chamber of Fear (DSC01004) [CC BY-SA 2.0], via Wikimedia Commons

プエルトリコの英雄、ミゲール・コットが引退試合に出場

日本時間12月3日にアメリカのマディソン・スクエア・ガーデンにて、ミゲール・コットvsサダム・アリによるWBOスーパーウェルター級タイトルマッチが行われました。

プエルトリコの英雄であり、世界4階級を制するなどボクシングで一時代を築いてきたミゲール・コットは年内での引退を表明しており、コットにとって今回の試合がラストマッチとなっています。

コットは鋭いフックとボディーブローを武器にこれまで数多くの激闘を展開し、シェーン・モズリーやザブ・ジュダーなど2000年台に活躍した名選手から勝利。

さらにはフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオとも対戦するなど、コットは中量級を代表するスーパースターとして活躍してきました。

そして今年8月にはアメリカで亀海喜寛と世界タイトルマッチで対戦。巧みなディフェンスで亀海のパンチをかわし、緩急をつけたコンビネーションで圧倒してのタイトル防衛に成功しています。

まさに中量級を代表するような活躍をみせ、現在も世界クラスの実力を持つコットが引退試合を行うということで、現地ではもちろん日本のボクシングファンからも今回の試合は注目を集めていました。

コットの引退試合は12R判定負け

コットは引退試合で22勝(13KO)1敗という無敗のレコードを持つアメリカのサダム・アリと対戦。

会場にはコットの引退試合を見届けようと多くのファンが集まり、コットは入場から大歓声を浴びています。

そして試合では序盤から一発一発のパンチを放つコットが圧力をかけながら前進。足を使うアリに対しフェイントからのボディーブローでアリをやや後退させていきます。

しかし2Rに入るとロープ際まで下がらされたアリの右ストレートが後頭部間際をかすめると、コットは足元をふらつかせさらにアリの追撃のストレートを貰い後退を余儀なくされます。

その後は軽快なフットワークでアウトボクシングを展開し、コットの打ち終わりにカウンターを狙うアリと、ボディーワークでアリのパンチをかわしながらボディー、顔面へと距離を詰めてのコンビネーションブローを狙うコットによるシーソーゲームが展開されます。

両者共に決め手に欠く攻防が続くなかで試合が動いたのは6R目。コットはステップインから放ったストレートでアリをぐらつかせると、そのままコットがコーナーに押し込んでラッシュを仕掛け会場が大歓声に包まれます。

7Rも強弱をつけたコンビネーションで軽快に攻めたコットでしたが、8Rからステップのスピードが落ちないアリに対し、コットのパンチが届かなくなり展開が変わり始めます。

遠い距離から打っては離れを繰り返すアリに、スタートと比べると少し動きが落ちてきたコットのパンチは空転してしまいます。

この展開は不味いと感じたか9Rよりコットも足を使い距離を取る戦法にシフト。しかしスピードで上回るアリがアウトボクシングの攻防でも優位に立ちポイントを重ねます。

試合が最終ラウンドに突入すると、アリは勝利を確信したのかフットワークを用いコットから距離をとると、ほぼ攻撃を行わずにディフェンシブに戦いラウンドを終了させます。

判定の結果は112-116が一者、113-115が二者でいずれもアリを支持し、この試合がラストマッチとなるコットが僅差の判定負けを喫しています。

敗れたコットの最終成績は41勝(33KO)6敗となり、WBO世界スーパーウェルター級王座からは陥落。

中量級で一時代を築き、プエルトリコの英雄となったミゲール・コットですが引退試合で優駿の美を飾ることは叶いませんでしたが、納得した表情で会場に集まったファンに別れを告げています。

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