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珠玉のテクニシャン対決、ロマチェンコvsリゴンドーの頂上決戦がいよいよ開幕

2017/12/08 14:43

ニューヨークのMSGにてロマチェンコvsリゴンドーによるWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われます。五輪で2度の金メダルを獲得した両者によるスーパーテクニシャン対決の見所を紹介。

スーパーテクニシャン同士による軽量級頂上決戦がいよいよ開幕

日本時間12月10日(日)にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて、ワシル・ロマチェンコvsギジェルモ・リゴンドーによるWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチが行われます。

ロマチェンコはアマチュアボクシングで2008年の北京五輪とロンドン五輪に出場しそれぞれの大会で金メダルを獲得。その後プロへと転向し世界最速記録に並ぶ僅か3戦で世界王座を獲得。さらに7戦目で世界最速で世界2階級制覇を達成している軽量級を代表するチャンピオンです。

そのスタイルは流れるようなステップワークと巧みなボディーワークで対戦相手を翻弄。さらに攻防一体となった破壊力のあるコンビネーションを正確に放ち圧倒する精密機械のような姿から、「Hi-Tech」というハイテクと高性能を合わせた造語のキャッチコピーで呼ばれています。

対するリゴンドーも同じくアマチュアボクシングで2000年のシドニー五輪と2004年のアテネ五輪に出場しそれぞれで金メダルを獲得。プロに転向後は18戦17勝1無効試合の戦績を記録しスーパーバンタム級で世界王座を獲得しています。

こちらは素早いステップワークから高性能のジャブで相手を釘付けにし、対戦相手のスキを見つけると正確無比なカウンターをあわせるスタイルを持ち、ジャッカルという愛称でも呼ばれています。

両者共にパウンド・フォー・パウンドの上位に名を連ねる全階級を通じても屈指のテクニシャン同士の対戦であり、今回の対戦も軽量級における最強決定戦とも称されています。

今年の9月頃に対戦が決定して以降、多くのボクシングファンから年末最大のビッグマッチとして期待される対両者の対戦がいよいよ実現します。

ちなみにこの試合はWOWOWオンデマンドにて日曜11:00より生中継が予定されています。

日程 日本時間12月10日(日) 11:00よりWOWOWオンデマンドにて生中継
会場 マディソン・スクエア・ガーデン
対戦カード

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
ワシル・ロマチェンコ vs ギジェルモ・リゴンドー

体格に優るロマチェンコが優位とされる

共に五輪を2連覇しているロマチェンコとリゴンドーは特出したスピードとテクニックを武器にこれまで圧倒的な強さを見せ、それぞれが異なる階級でプロでも絶対王者として君臨してきました。

2013年にフェザー級でプロデビューしたロマチェンコは、翌年にはWBOで世界王座を獲得し3度の防衛を果たした後にスーパーフェザー級に転向。そして階級を変更した初戦で世界王者に輝きこれまで3度の防衛に成功。今回は4度目の防衛戦でリゴンドーを迎えます。

対するリゴンドーは2005年にプロデビューして以来、一貫してスーパーバンタム級で活躍。2010年にWBAで世界王者となってからはこれまで7年間で9度の防衛に成功。その中には2013年に行った世界5階級制覇王者のノニト・ドネアとの頂上決戦での勝利も含まれます。

まさに軽量級における強さの象徴ともいえる活躍を見せてきた両者は長らく対戦が望まれていたものの、試合を行う階級が2階級(3.6kg差)も異なることもありこれまで対戦が実現することはありませんでした。

しかしの頂上決戦はリゴンドーが2階級階級を上げ、ロマチェンコが君臨してきたスーパーフェザー級に乗り込む形で試合が実現しています。

リゴンドーは普段の体重が60kgに満たないとされ、体重の上限が58.97kgのスーパーフェザーでは、ほぼ減量が必要がないナチュラルな体重でリングに上がることとなり、減量してスーパーフェザー級に落としてくるロマチェンコとは体格に大きな開きがあります。

オッズは1.22倍vs4倍でロマチェンコが有利

海外ではボクシングの試合の勝敗がギャンブルの対象にされており、そのかけ率を決定するブックメーカーではロマチェンコの勝利が1.22倍、リゴンドーの勝利が4倍と、ロマチェンコが圧倒的に優位とされる数字をつけている会社も存在します。(※2017年12月6日時点)

常に素早くジグザグに動き続け能動的なボクシングで相手を圧倒するロマチェンコと、対戦相手のスピードに左右されず正確無比なカウンターテクニックを持ち合わせるリゴンドー。

純粋なテクニック勝負であれば両者の実力は拮抗しているものの、やはりこれまで活躍してきた試合体重に3.6kgもの差があることからパワーでは断然ロマチェンコが上回ると見られています。

これまでの試合データによるとリーチでは8cm上回るリゴンドーが、どの様な工夫で階級、そしてパワーの壁を克服するのかがこの試合の鍵となりそうです。

リゴンドーのチャンスはカウンター

体格差というリゴンドーにとっての不安要素が大きいこの試合で最もあり得る展開は、緊迫した打撃戦になるも徐々にロマチェンコの波状攻撃にリゴンドーが飲み込まれポイントを失っていくというもの。

これまでの試合では脅威のカウンターの精度を誇るリゴンドーに、対戦相手は蛇に睨まれたカエル状態となり動けなくなるというのが定番となっていました。

しかし今回の試合では体格差によるパワー差が大きく、リゴンドーのカウンターの脅威が落ちロマチェンコがアグレッシブに攻め続けるという展開も予想されます。

ただこの試合でもリゴンドーの勝利はカウンターにあると筆者は予想しています。何故かといえばロマチェンコはアグレッシブではあるものの相手に動きが読まれやすという欠点があり、これまでも明確なクリーンヒットさえ奪われていないものの危ないタイミングでカウンターを合わされヒヤッとする場面がありました。

ロマチェンコは驚異的なスピードと天才的なウィービングセンスで相手の攻撃をかわすことから、これまでディフェンスが良いとされてきました。しかしリゴンドーはカウンターの精度が高く、試合の早い段階で動きを読み切り、タイミングを掴むことができればロマチェンにとって苦しい流れとなる展開もありえます。

リゴンドーはロマチェンコを挑発する動画などをSNSに投稿

頂上決戦に向けてやや不利と見られるところもあるリゴンドーですが、本人は全く気にしていないのか自身のTwitterにてロマチェンコを挑発するような動画などを投稿しています。

まずは反射神経のトレーニングなのか、壁に取り付けられた専用の機材の前に立ち、光った部分を触るトレーニングを行うロマチェンコの動画に、自分の写真をコラージュして動画を投稿。

ロマチェンコが触れようとする前に自分の画像を出現させは消しを繰り返し、ロマチェンコは自分に触れることもできないとも言いたげな動画を公開しています。

さらには以下のようなセリフ調のコラ画像でロマチェンコを挑発する投稿も頻繁に投稿。

リアクションをあまり示さないロマチェンコに対し、リゴンドーはSNSなどでいわゆるトラッシュトークを繰り返し試合を盛り上げています。

軽量級最強の座を争う注目の一戦はもう間もなく

軽量級における世界最強を決めると言っても過言ではないこの一戦はいよいよ日本時間で今週の日曜日に開催されます。

今回の試合は世紀の一戦にも関わらず、会場はボクシングの聖地ともされるマディソン・スクエア・ガーデンのメインアリーナではなく、4000人ほどが収容可能となる中規模アリーナでの開催となります。

ただ秋頃にはすでにチケットが完売していることに加え、この試合は北米の大手テレビ局であるESPNで生中継が行われるなど大きな注目を浴びています。

そして日本でも日曜日の11:00よりWOWOWオンデマンドで生中継が行われるなど、日本のボクシングファンからも熱視線を集めます。

果たして全階級を通じても最高クラスのスピードとテクニックを誇る、軽量級屈指の実力者対決はどのような結末を迎えるのでしょうか。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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クイール編集部
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この記事へのコメント()

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クイール公式
2017/12/08 14:47

この試合だけでもお腹いっぱいの対戦ですが、同日には尾川堅一による初の世界タイトルマッチも行われます。こちらも見所記事を書く予定です。

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オゴゴ
2017/12/08 19:52

スーパーバンタムかフェザーで組まれる話もあった気がしますがそのたびに頓挫して結局スーパーフェザーなんですよねぇ、リゴンドーは勝って流す試合は見せてきましたが、一ファンとして負けて流すようなことはしてほしくないです

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大野崇
2017/12/09 00:53

これ楽しみですねー。
やはり自分の予想も体重差があるのでロマチェンコかなと。

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