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世界最強リコ・ヴァーホーベンがモロッコの怪獣を衝撃KOで、バダ・ハリ戦を高らかに宣言

2017/12/11 09:08

GLORYにとって2017年最大のビッグイベントがオランダで開催。メインイベントには同団体の顔であるリコ・ヴァーホーベンがヘビー級タイトルマッチに登場し、挑戦者のベン・サディックから衝撃的な5RTKO勝利を飾っている。

GLORYの年度最大規模の大会が行われる

日本時間2017年12月10日に、欧州最大のキックボクシング団体GLORYの年度最大の大会がオランダ、ロッテルダムで開催された。

同大会のメインイベントには現在ヘビー級の一強として君臨しているリコ・ヴァーホーベンが、今年初のヘビー級タイトルマッチに臨み、モロッコのジャマール・ベン・サディックと対戦。

ベン・サディックは205cm・130kgという肉体とトップレベルの身体能力を誇り、大柄な体に似合わないスピードを持ち合わせ、2012年には若干22才の若さでレミー・ボンヤスキーを破った実績を持つ。

両者は2011年に別団体で対戦しており、この時にはベン・サディックの2RTKO勝利。6年の時を経てリコはGLORYのみならずヘビー級というカテゴリで頂点に君臨する存在となり、ベン・サディックは挑戦者としてリコと相まみえることになっている。

ベン・サディックのパワーに苦しみながらも、リコが逆転KO勝利

GLORYヘビー級タイトルマッチ
○王者:リコ・ヴァーホーベン(オランダ)
5R KO
●挑戦者:ジャマール・ベン・サディック(モロッコ)

リング上で両者が並ぶと196cm・120kgとヘビー級の中でも大柄なリコであっても、規格外の体格を持つベン・サディックの前には見劣りする。

試合開始からリコはジャブをつきながら先手を取るものの、体格に勝るベン・サディックの懐に入るには苦労する。また相手のパワーを警戒してか、ベン・サディックが攻撃体制になるとリコは体を預けるようにしてクリンチでしのぐ。

そして1R終盤にはベン・サディックが放った右フックが入るとリコがグラつく。ここをチャンスと見るやベン・サディックが猛然とラッシュを仕掛け、アップセットを予感させる展開となるが、リコは何とかダウンを免れてラウンドをしのぎ切るという展開に。

2Rに入ると劣勢を挽回したいリコが左右のミドルを連打。対するサディックはガードを突き破るパワフルなパンチを見せるも、終盤に入ると疲れが見え始め、動作がやや緩慢に。

するとリコがジャブを起点にサディックをコーナーに追い詰めてラッシュ。このラウンドを取り返し、ポイントをイーブンに戻すことに成功。

中盤に差し掛かる3Rは、前半のようなラッシングパワーを失ったサディックに、リコがブロックを固めながらジャブをヒットさせ試合をやや優勢に展開。

しかしリコがローキックを放った際に、ベン・サディックの右ストレートがヒットし、リコがバランスを崩して尻もちをつきかける。ダウンとも取られかねないところだが、ここはダウン宣告はせずに試合が続行。

リコはさほどダメージを感じさせずに前進を続ける展開に。大きな山場を作ったベン・サディックだが、ラウンド通じての評価からジャッジ5者ともリコにつける。

通常は3R制だが、タイトルマッチのためこの試合は5R制で行われており、ベン・サディックにとっては未知の4Rに突入。

スタミナに難のあるベン・サディックは完全に失速するが、要所で攻撃をまとめてジャッジに印象を残す。リコが前に出ればベン・サディックが下がる展開が続くが、懐が深いためリコはあと一歩のところで攻めきれないが、優勢に進めているのはリコの方だ。

最終ラウンドとなり、2ポイント差をつけられたベン・サディックはダウンを奪わなければ敗れるだけに、最後の力を振り絞ってフルスイングのフックでリコを脅かすが、逆にハイキックを貰ってベン・サディックがグラつく。

ここぞと見るやリコがラッシュを仕掛けると、ベン・サディックは棒立ちのままパンチを貰うばかりでレフェリーがスタンディングダウンを宣告。

試合が続行されるも、ベン・サディックはもはやガードをあげることすらままならず、リコのパンチも何度も貰うと、ついにリングに崩れ落ちる。

もはや立ち上がる体力が残されていないベン・サディックを見て試合がストップ。

リコは序盤こそベン・サディックの規格外のパワーの前にあわやダウンというピンチを迎えたが、長丁場の経験と総合力で打開に成功。最後は王者らしく見事なKO勝利で、1年の最後を締めくくるビッグマッチを制した。

かつてグーカン・サキから「リコはペットのように保護されている」と、GLORYからのプロテクトに絡めた批判されたことのあるリコは、紛れもなく団体の顔でありながら、今ひとつ煮え切らない試合となることが多かったが、今回のタイトルマッチは生涯ベストバウトと言っても過言ではない熱戦となっている。

2018年にバダ・ハリとの対戦を要求

試合が終了すると興奮が冷めやらぬ中、リコのマイクパフォーマンスが開始。そして気になる今後の対戦相手として「2018年は俺と誰の対戦が見たい?バダ・ハリだろ!」と、バダ・ハリを名指ししての対戦要求を行っている。

かつてK-1の悪童として世界を席巻したバダ・ハリは、刑期を終えて刑務所から出所しており、大会のメインカードが始まる直前に来年3月に復帰が決定したばかり。

リコは昨年12月にバダ・ハリと歴史的なビッグマッチを行ったものの、2Rにバダ・ハリの肩の負傷によりリコが勝利を収めるという不完全燃焼に終わっており、完全決着戦をリコ自身から明言した形だ。

来年3月のバダ・ハリ復帰戦の相手は未定となっており、バダ・ハリと因縁のあるヘスディ・カラケスも対戦要求を行っているが、バダ・ハリの復帰戦がいきなりリコとなるのか、それとも何度か試合を挟んでからの実現になるのかなど、今後のマッチメークにも関心が高まる。

いずれにせよ今大会で激戦を制し、難敵のベン・サディックを完全KOで沈めたリコの地位はますます高まることになるだろう。

(画像クレジット: GLORY Sports International)

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

Nd wwgyg
みるこっぷ
2017/12/11 14:51

ベンサディックって日本でアーツとやった選手でしたっけ?

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クイール公式
2017/12/11 15:25

そうです!そのベン・サディックです!今回はその強さからモロッコの怪獣とネーミングしてしまいました。

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