Queel
×
サイト内を検索する
  • キックボクシング
  • ニュース

両国炎上!キックボクシング、KNOCK OUT両国大会の全試合をレポート

2017/12/11 01:09

12月10日(日)に両国国技館にて開催された「KING OF KNOCK OUT 2017 両国」。約5,100人を集客したキックボクシングの一大イベントは大きな盛り上がりを見せています。

12月10日(日)に両国国技館にて「KING OF KNOCK OUT 2017 両国」が開催されました。

昨年の12月に新たなキックボクシングのメジャー団体を目指して旗揚げされたKNOCK OUTが、約1周年というタイミングで開催した今回のイベントは、同団体として過去最多となる約5,100人の観衆を記録。

メインではKNOCK OUT初の王座を決めるライト級トーナメントの決勝戦など、これまで活躍した選手が集結したオールスターイベントとして開催した今大会は期待通りの盛り上がりを見せています。

"居合いパンチャー"町田光が復活のKO勝利

第1試合
○町田光
3R TKO
●大月晴明

両国大会の第一試合には引退宣言からの復活を遂げた"居合いパンチャー"町田光が登場し、"爆腕"と称されるハードパンチでKOの山を築いてきたレジェンドの大月晴明と対戦しました。

試合は1Rから変則的な構えからボディー、顔面へとアグレッシブにパンチを繰り出す大月に対し、町田も要所でカウンターを合わし飛びヒザ蹴りなどで対抗する乱戦となります。

2Rに入ると強烈なローキックを効かし前に出る町田に大月はやや劣勢な展開に。大月の打ち終わりに町田が左フックを合わせるなど打ち合いでも優勢となりますが、大月も意地を見せて終了間際には左フックを合わせます。

しかし最終の3Rに突入すると、大月はやはり圧力を受けて下がる展開が続くと、ついに町田のハイキックを貰いダウン。

なんとか立ち上がったものの、大月のダメージは色濃くセコンドがタオルを投入。

引退宣言を撤回してからの初戦となった試合で町田が鮮烈なKO勝利を飾っています。

重森陽太が"日本人キラー"に勝利

第2試合
○重森陽太
5R 判定
●マキ・ピンサヤーム

第2試合には新日本キックボクシングで2階級制覇を成し遂げている22歳の重森陽太が登場。対日本人相手に驚異的なレコードを記録している、"日本人キラー"のマキ・ピンサヤームと対戦しました。

この試合は第1試合とは異なりムエタイ特有のリズムでゆったりとしたスタートとなり、1Rと2Rの序盤戦は重森がキレのいいミドルを飛ばしていくも両者共に手数が少ないゆったりとした展開となります。

試合が動いたのは3Rから。殺気を放ちながら強烈なパンチを振って前進するピンサヤームに、重森は下がりながらも冷静に対応します。

そして重森はピンサヤームのミドルをキャッチすると右ストレート4連打。共にローキックを打ち合う消耗戦に突入していきます。

4Rになると試合はさらに激しさを増しパンチでプレッシャーをかけるピンサヤームに、重森はボディー、ヒザと返す際どい攻防が続きます。

そして差のない状況のまま最終ラウンドに突入すると、ここで重森のミドルキックが決まりボディーが効いたのか動きの落ちたピンサヤーム。

ここを勝機と見た重森がラストスパートの如くラッシュを仕掛け圧倒し試合が終了。

我慢比べの様になった消耗戦は、土壇場で見せ場を作った重森が最終ラウンドに奪った1ポイントの差で判定勝利を飾っています。

"西の神童"石井一成がリベンジに成功

第3試合
●能登龍也
5R 判定
○石井一成

"西の神童"石井一成が6月に敗れた因縁の相手である能登龍也とのリベンジマッチに登場。石井は能登戦の後にRIZINで敗れるなど、最近の試合では精彩を欠いており、今回は復活を期しての登場となりました。

この試合は1Rの序盤は軽やかなフットワークからスピーディーな蹴りを放つ石井に、能登は動きをじっくりと見てカウンターを狙うやや落ち着いた展開となります。

しかしラウンド終盤にはお互いのワンツーが交差し、ラウンド終了時には睨み合いを見せるなど試合は徐々にヒートアップ。

2Rに入ると両者共に攻めの姿勢を見せると、序盤から先手を奪っていた石井のローキックからのストレートがコンビネーションが決まり能登の動きが止まります。

ここから能登はステップインから豪快なパンチを振るうも、要所で石井の精度の高い攻撃がヒットし始め、2R、3Rは完全に石井のペースとなりポイントも奪います。

ポイントを奪われた能登は、4Rより圧力を強め逆転のKO勝利を狙いに大振りのパンチを振るうもスピードのある石井を捉えられず。

そして最終の5Rには勝利にはKOが必要となった能登がゴングが鳴るや打ち合いを仕掛けるも、石井は冷静にジャブで能登のアゴを跳ね上げます。

さらに石井は能登の大振りのパンチにカウンターを合わし逆にぐらつかせると、最後まで集中力を切らさずに最後まで戦い抜き試合が終了。

スピーディーな攻撃と無尽蔵のスタミナで、終始能登を圧倒した石井が見事なリベンジを果たしています。

日本vsタイの激闘王対決は水落が圧勝

第4試合
○水落洋祐
3R TKO
●ポンサネー・シットモンチャイ

第4試合は日本vsタイの激闘王対決と銘打たれたハードパンチャー対決に。

試合は1Rからポンサネーが強烈なパンチとローキックで前進するも、水落も負けじと攻撃をまとめてポンサネーをロープ際まで下げさせる一進一退の攻防となります。

序盤戦は互角の展開が続いたものの、2Rになると徐々にローをカットしないポンサネーに対し、水落はミドル、ボディーブローから強烈なローキックと下に攻撃を集めポンサネーの動きを鈍らせていきます。

3Rに入ると、足が流れるようになったポンサネーは展開を変えるべく真っ向勝負のパンチの打ち合いへ。これを受けた水落は圧力で上回りパンチを連続でヒットさせると、ポンサネーは水落にもたれかかるようにダウンを喫します。

ポンサネーはなんとか立ち上がるもダメージは色濃く、直ぐに水落のパンチを受け二度目のダウン。闘争心は完全に失われ、さらにパンチをまとめられたところでレフェリーが割って入り試合終了を宣告しました。

激闘が期待された試合は、水落が差を見せつけての圧勝を飾り、来年開催されるスーパーライト級トーナメントに弾みを付けています。

不可思が異種格闘技戦に勝利

第5試合
○不可思
5R 判定
●金原正徳

第5試合はKNOCK OUTの看板選手の一人である不可思と、元UFCファイターの金原という、キックvsMMAの異種格闘戦となりました。

試合は序盤からキックボシングと異なる独特なリズムから放つ金原のストレートが不可思の顔面を捉える展開に。しかし不可思も貰いながらローキックを的確にヒットさせさほど優劣がつかないままラウンドを終えます。

不可思は1Rから金原のリズムが掴めずやり辛そうな戦いが続くと、やはり2Rにはミドルキックにジャブを合わせられ、危うくダウンを獲られそうな尻もちをつかされます。

余裕が出てきた金原はジャブで不可思のアゴを跳ね上げ続け、ヒジを繰り出すなど試合を優位に進めます。

しかし3Rに入ると序盤から繰り出していた不可思のローキックに金原の足が流れるようになると、金原のフットワークがやや鈍り不可思の攻撃が決まりだす展開に。

4Rに入るとセコンドの支持もあり完全に的を絞った不可思がローキックを連打。金原は失速し続けるも縦ヒジのカウンターに活路を見出し不可思を下がらせます。

試合は最終の5Rに突入すると、ローキックを放ち続ける不可思に金原は立っているのも辛そうな表情を見せるも、最後までミドル、ハイと応戦。最後まで気力を切らさずに攻めを続けたところで試合終了となりました。

判定は49-48・49-47・49-47と3-0で不可思が勝利。序盤は金原の動きに翻弄されるも、中盤から蹴りで金原を消耗させ不可思が逆転勝利を飾っています。

ダウン応酬の激闘はドロー決着に

第6試合
△小笠原瑛作
5R 判定
△髙橋亮

KNOCK OUTで5連続KO勝利中の小笠原瑛作が、関西の新鋭である髙橋亮と対戦。小笠原は打倒那須川天心の最右翼とも目されており、来年に見据える那須川戦への査定マッチともいえる試合となりました。

1Rからスピーディーな蹴りあいとなった試合は、小笠原が髙橋の前進にロー、ボディーブローと巧みにコンビネーションをつなげて優勢に試合を進めます。

しかし髙橋も集中力は切らさず、2Rに蹴り足を小笠原にキャッチされた上体からヒジを振り抜き、髙橋が先制のダウンを奪います。

ただ立ち上がった小笠原にはさほどダメージは感じられず、逆にローキックから顔面へのパンチと上下のコンビネーションで小笠原が試合のペースを掌握してく展開へ。

試合は小笠原ペースのまま3Rに入ると、パンチで攻勢に出た小笠原にまたも髙橋の左ヒジがカウンターでヒット。この試合2度目となるダウンを髙橋が奪います。

ただここでも立ち上がった小笠原にはダメージが感じられず、強烈なローキックで髙橋を攻め続け、ポイントでは劣勢なものの試合の主導権は小笠原が握ります。

そして試合は後半戦の4Rに突入すると、序盤から蹴り続ける小笠原のローキックに髙橋は棒立ちとなり始めやや防戦一方となる展開に。

しかし根性でダウンを奪わせない髙橋は、またもヒジを小笠原に打ち込むダウンを宣告されてもおかしくないような攻撃をみせます。

そのまま試合は5Rに突入すると、ここまで耐えに耐えてきた髙橋もついに小笠原のローでバランスを崩すようにダウン。最終ラウンドでポイントを挽回されます。

それでも髙橋はフラフラとなりながらもラウンドをしのぎ切り試合は判定に。

ジャッチは1名は髙橋を支持したものの、2名は差がつかず試合はドロー決着となっています。

新日本キックのエースがデビュー戦に勝利

第7試合
○江幡塁
5R 判定
●宮元啓介

セミファイナルには新日本キックのエースであり、55kg級で国内トップ選手として評価される江幡塁が初参戦。2連続KO勝利中と波に乗る宮元啓介を相手にKNOCK OUTデビュー戦を行いました。

試合は両者共に背筋を伸ばした構えから蹴りを中心とした戦いに。大きな展開こそないものの、スピードとパワーでは江幡が上回り試合を支配していきます。

2Rに入っても江幡のスピードは衰えず左右のボディーブローからローキックを仕掛けるも、宮元も三日月蹴りを中心とした返しの攻撃で江幡を下がらせます。

3Rに突入すると試合は激しさを増し、江幡のパワフルな連打に対し宮元もローキック、ボディーブローで対応。

試合のペースを落とさない江幡に、宮元も淡々と攻撃を返し拮抗した展開が続きます。

4Rに入ると宮元がパンチで圧力をかけ江幡を下がらせハイキック。江幡は後退を続けるも要所で攻撃をまとめ試合のペースは譲らず。

ポイントで負けている宮元はこのラウンドも前進を続けるも、江幡の動きも大きくは落ちずに連打をまとめて印象は稼ぐ。江幡のジャブで宮元のアゴが跳ね上げられる場面も。

宮元はバックキック、バックブローと回転技をまとめるが、江幡は冷静に打ち終わりを狙う。宮元は逆転を狙って大技を繰り出しましたが、江幡はガードを崩さず決定打はもらわない。最後に両者ともに手数をまとめたところで試合が終了します。

判定は序盤から試合を支配し、劣勢となるラウンドを作らなかった江幡が判定勝利。KNOCK OUTデビュー戦で宮元を下し、那須川天心、小笠原瑛作が君臨する55kg級に殴り込みをかけています。

森井洋介が劇的なKO勝利で新王者に

第8試合
○森井洋介
3R TKO
●勝次

4月より争われてきた初代KNOCK OUT王座を決めるライト級トーナメントの決勝戦は、1回戦から共にKO勝利で駒を進めてきた森井洋介と勝次というマッチアップに。

1Rはの開始と共にいきなり飛び膝に出た勝次に対して、左フックを返す森井。いつものように勝次は跳ねるようにステップを踏み、森井はじっくりと圧力をかけてローキックを放ちます。

森井が強烈なローキックを放てば、勝次はハイキックからボディブローまで上下に揺さぶる。勝次は足を上げるフェイントから4連打までまとめますが、森井は冷静に攻撃を見極めてバックステップで下がるなどクレバーな戦いを展開します。

2Rが始まると勝次はローキックの連打。さらに二段蹴りのような形で先手を取るも、森井は攻め一辺倒ではなく、勝次の打ち終わりを狙い、左フックをクリーンヒット。

そして勝次が飛び込んで左フックを放ったところに森井のカウンターの左が入ると、勝次がグラつきます。続けて森井が畳み掛けたところで勝次からダウンを奪取します。

森井は勝次をコーナーに追い込んで連打をまとめると、勝次はこれまでの試合で逆境から打開してきたように打ち合いにもちこむものの、相手の攻撃をしっかりと見ている森井にカウンターをもらってしまいます。

森井は上下に揺さぶりつつ、決して倒し急がずに勝次の動きを見ながら攻撃を繰り出す。すると勝次のガードの隙間を縫うようにしてアッパーが入ると、勝次がこのラウンド2度目のダウン。

試合は3Rに突入すると、勝次はダメージから動きが緩慢となり、左フックのモーションが大きくなったところに、森井が打ち終わりにワンツーを入れると勝次がグラつきます。

森井はそれでもフィニッシュを急がず、勝次の動きを引き出してから、距離を詰めてボディブローを放つなどクレバーさが目立つ。勝次はパンチのコンビネーション、縦肘、ミドルと返すがダメージから威力のある攻撃にはならず。

そして勝次が左フックを放ったところで、森井の左フックがカウンターで入ると後方に飛ばされるようにダウン。

勝次は何とか立ち上がるも足元がおぼつかず、これを見たレフェリーが試合をストップ。これにより森井が3RTKO勝利を収め、初代王者に輝いています。

これでトーナメント全試合をKO勝利という完全優勝となった森井は、マイクを握ると感極まり涙。

「このベルトの価値を高めていくのが来年の自分の使命。」「キックボクシング、KNOCK OUTが一番面白いんだよ!」と高らかに叫び、KNOCK OUTの旗揚げから一周年のタイミングで行われた今大会を締めくくっています。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
クイールをフォローして
最新情報をチェック!
最新の格闘技ニュースをお届けします
関連する記事