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「北岡を倒し、五味vs矢地の勝者と対戦へ」元UFCストラッサー起一がRIZINライト級戦線の頂点へ。【インタビュー】

2017/12/21 19:58

世界最高峰UFCウェルター級で3勝2敗と好成績を残したストラッサー起一がRIZINに電撃参戦。RIZINデビュー戦となる北岡悟との試合を控え、ストラッサー起一にインタビューを行った。

UFCウェルター級戦線で3勝2敗と好成績を収めたストラッサー起一がRIZINに出場へ。つい半年前までUFCで戦っていたストラッサーのRIZIN参戦はファンの間で大きな反響を呼んだ。

格闘家となる前にはセミプロのスケートボーダーとして活躍するという異色の経歴を持つストラッサーは、24才にして格闘技に取り組み始めたという遅咲きのファイターだ。

パンクラスからHEAT、そして世界最高峰のUFCへと挑戦したストラッサーはデビューから3連勝を収め、パフォーマンスボーナスを獲得するなど上々の船出となった。しかし膝の負傷から長期戦線離脱を余儀なくされ、2年ぶりに復帰した今年6月の試合では判定負けを喫したのを最後にUFCを離脱した。

戦うべき場所を見失いかけたストラッサーだが、今回新たに日本のメジャー舞台RIZINへの参戦を勝ち取った。

36才とベテランの域に入っているストラッサーだが、「格闘技のコツを1ヶ月ほど前に掴み、今は格闘技が楽しくて仕方がない」と語る。初の国内メジャー舞台であるRIZINへの参戦を控えるストラッサーの目標はどこにあるのか。参戦発表の記者会見が行われた日に、ストラッサーへインタビューを行った。

ストラッサー起一がRIZINで見据える先は

ーーまずストラッサー起一というリングネームの由来は何でしょうか?

10年くらい前にアメリカに練習と試合を兼ねて行ったんです。その時に泊まり込みしていた道場の会長がデイブ・ストラッサーという方だったんですよ。

それで日本に帰る前にみんなでバーベキューをしている時に「日本に帰ったらリングネームを一新してやってみようか」となって、それでストラッサーという名前にしたのが由来ですね。

ーーそれは期間的にはどれくらいアメリカに行っていたんですか?

1ヶ月くらいですね。行ってすぐに試合をして、その後、一ヶ月間練習して、帰りにまた試合をして帰るという流れですね。

ーー思っていたより期間が短いなという印象ですけれど、デイブ・ストラッサーへの思い入れはそれでも強いのでしょうか?

僕が初めてアメリカで練習させてもらったのがデイブ・ストラッサーさんのジムでしたし、今でもお付き合いはさせてもらっているので、名前を受け継いだという気持ちはありますね。

ーーそういえばストラッサー選手は格闘家になる前はプロスケーターだったそうですが、これは本当でしょうか?

プロというよりもセミプロですね。ショップにスポンサーしてもらえるくらいの。そんな感じでスケボーは7年ほどやっていました。

それで24歳の時に、もっとスポーツで名前を売りたいなと思って、そこで「格闘技ならいけるんじゃないか」とインスピレーションを感じて転向したんです。

もともと中学生の時にクラスで相撲とか腕相撲とかで負けなかったタイプなんですよ。中学までは野球をしていたんですけれど、その時は中学生の心情で野球を辞めてしまった。

それで野球を辞めたことを凄く後悔していて、24歳の時にその後悔を持ったまま人生を過ごすのは嫌だなと思って格闘技を始めました。その時は1年でプロになったるという気持ちでコブラ会に入門したんですよ。

ーープロスケーターというとイメージができないんですけど、どんな仕事だったんですか?

僕の場合はセミプロでショップにスポンサーついて貰っていただけなので、ビデオを撮影したりとか、大会に出場したりですね。

ーー腕前はかなり高いと思われるんですが、今もスケートボードには乗られるんですか?

今はもう乗ることは少なくなったんですが、たまにやりたいなって思うことはありますね。この前、乗ったときはちょっと足首が固くなってるなって感じたところもありましたね(笑)。

ーーあとストラッサー選手は無類の猫好きだそうですね。

動物が好きなんですよね。1年前に大阪で一匹の猫を捕まえて飼うことになったんですよ。

ーSNSに投稿されていた野良猫との出会いですよね。駐車場で出会って餌をあげるようになったとか。

そうですね。餌を半年以上あげていたんですけれど、季節が冬で大寒波がきたんですよ。その時に僕は大阪と東京を行き来する生活だったし、母親が猫を怖がっていたので飼うことができなかった。

でもその時に母親に「大寒波で死んだりしたらかわいそうだから、家に連れてきていいよ」って言われて、それから飼うようになりました。

ーー猫はもう一匹飼われていますよね。

最近、死にかけていた子猫がいたので捕まえて病院に連れていきました。これまで手術を3回してようやく元気になりました。

ーーでは2匹とも拾われた猫を飼っているんですね。

そうですね。保護して大阪で育てています。

ーーその猫好きなところはどこから来てるんでしょうか。

もともと犬も好きなんですよ。実家では犬をずっと飼っていますし。動物はやっぱり…可愛いじゃないですか。幸せな気持ちになれますし。捨てられた子たちとかを一匹でも自分のできる範囲で育てたいなって気持ちがあるので。

ーー格闘家とはちょっと離れたイメージにある部分ですね。

格闘技でしっかりと名前を売って、捨てられた野良猫、犬たちが殺処分されていく現状とかを僕が発信していきたいなとは思っていますね。

ーーストラッサー選手はさらに会社を経営しているという一面も持っているんですよね。

元々は実家が衛生設備工事をする仕事をしていたんです。それを最初は弟と一緒に手伝っていたんですが、兄弟二人で同じことをするよりもということで、一般向けで水回り修理の会社を弟の起八が設立しました。今では水回りの修理からリフォームまでやってます。そっちの会社のほうがメインになったという感じです。

そこは弟がメインで仕切ってやってもらっていますね。あとは大阪で格闘技で出会った治療をメインに整体院をやっています。

ーー見た目もスーツ姿がバッチリと決まっていて、いかにも「できるビジネスマン」という印象を受けました。

(清潔感のある身だしなみに、ビシっと決まったスーツ姿からは格闘家というよりもデキる実業家のように感じさせる)

いや~全然ですよ。僕は周りに支えられて格闘技をさせてもらっているので。スーツ姿がそう見えるのなら身体を鍛えているからですよ。まあメディアに出るというからには、それ用のパフォーマンスも必要だと思いますし。

それを作ろうと思って作れる訳ではないと思うけれど、僕はこれが自然体な感じでやってます。絶対に自分は上にいけるという自信を持ってやっているので。

ーー今は関東と関西の二重生活なんですよね。

そうですね。月末の仕事の関係で大阪と東京を行き来する生活ですね。東京が3週間くらいで大阪が1週間。移動はありますけど、仕事で大阪に1週間戻るのが結果的に自分の中で息抜きになっていて、良いバランスで取り組ませていただいています。

ーービジネスマンと格闘家を両立されていて、どちらも成功させているというのが凄いです。

ビジネスマンで凄いのは弟ですよ。弟がいるから僕は格闘技ができているんですよ。弟が率先して会社のビジネスをやってくれて、会社の従業員にもアマチュアの頃から僕はずっと支えてもらってここまできたので。

ーーではストラッサー選手は東京をベースに格闘技の練習をメインにした生活をされているということですか?

東京ですね。GENスポーツアカデミーでライト級、ウェルター級、ミドル級の選手が集まって練習をしています。

ーーUFCに出場している岡見勇信選手や中村K太郎選手、安西信昌など、錚々たるメンバーでの練習ですよね。

大阪から東京に出てきたときは凄い名前のある選手ばかりだなという印象でしたけれど、今はその選手たちと切磋琢磨で練習をできているのは凄く幸せなことだと思っています。

ーーストラッサー選手もUFCでデビューから3連勝を記録していて、さらに2戦目にはパフォーマンスボーナスを獲得するといった活躍もありました。

UFCと契約している時はもちろんUFCのチャンピオンを目指していました。この前は2年ぶりに試合をして、最初は試合勘を取り戻せないままフワフワした状態の試合になってしまって負けてしまいました。

でも後半は勘を取り戻せたので、次は絶対に自分のパフォーマンスを出せると備えていました。ただその後にUFCを離れる形になったんです。それは自分にとってはピンチだった。でもピンチはチャンスで、国内で大きいチャンスが訪れるなと思ってすぐに切り替えましたね。

元々は日本で名前を売りたくて格闘技を始めたので、これは絶好のチャンスだなと思って。

変な話ですけど、彼女ができたら彼女にゾッコンじゃないですか。でも別れたら次の彼女にゾッコンになる。そういった部分で僕はRIZINにも一本筋を通しているので、RIZINで僕の残りの集大成を見せます。

僕は今が一番脂が乗っているので思いっきり暴れたろうと思っていますね。

ーー今年の復帰戦の前にはヒザを故障してしまい、2年以上のブランクを作られていましたよね。

そうですね。UFC2戦目でパフォーマンスボーナスをもらった直後にヒザを怪我してしまって、そこからヒザを庇いながら試合に出ていました。でも最後はどうしてもダメだということで手術をしたんです。

ーーその期間はどんな練習をされていたんですか?

レスリングはできなかったですね。壁に押し込んでもらって、その状態から練習を始めるという形式でした。それで一度は良くなってきたのでレスリングの練習を始めたら、そこで足を滑らせて、また症状を悪化させてしまい長引いてしまいましたね。

ーーUFCで連勝していた時に怪我をしてしまったのは心情的には悔しいというか、苦しい気持ちもあったのではないでしょうか。

そこは現状できることで勝負しないと、という気持ちでしたね。焦りとかはなかったです。格闘技は精神面が大きく影響するスポーツなので。

ーー今回はその大きな怪我とブランクを乗り越えての舞台がRIZINという舞台になりました。参戦が実際に決まった時の気持ちは?

「よっしゃ、チャンスが来た」という気持ちです。

ーーストラッサー選手は国内のメジャー団体にはこれが初参戦となります。UFCに参戦する前はパンクラスでタイトル戦の後に乱入して、チャンピオンに対戦要求するってこともありましたよね。

そんなこともありましたね。地方にいると結果が出てもなかなか試合に使ってもらえないので、それが歯がゆくて怖さ知らずで行きましたね。

ーーインパクトのあるアピールでしたが、その後パンクラスから処分を受けることになりましたね。その時にアピールがガチだったのかと驚きました。

あれはパンクラスに事前に何も言ってなかったので処分されましたね。僕としてはやりたいという気持ちもあったし、面白いと思ったんですけれど、まあ世間知らずでしたね。でも心底熱い気持ちを持ってるから乱入したと思うんですよ。

正直な所、乱入して後悔した事はないですね。逆に乱入して良かったと自分では今でも思ってます。

MMAはスポーツですけれど、一方でスポーツではないというところもあるじゃないですか。スポーツだけでやっていたら勝てないと思うので。

ーー当時から上昇志向があったストラッサー選手にとっては、国内メジャー舞台への登場はやっと来たなという心境でしょうか。

日本のメジャー舞台に上がりたいという思いはずっとあったし、日本で名前を売ってナンボだと思っていたので、ここで有名になってやろう感じですね。

ーーRIZINでの相手はパンクラスでも活躍していた北岡選手になりました。

元々やりたかった相手ではありましたね。階級と団体が違った時期が長かったので交わることはなかったですけど、このタイミングで来たかという心境です。

(長年に渡り日本のメジャー舞台を沸かせてきた北岡とRIZINで対戦する)

ー今回は75kgという契約体重での試合になりました。

75kgで試合を組んでくれたRIZINの関係者には凄く感謝をしていますし、75kgで受けてくれた北岡選手にもその部分では感謝しています。

ーー北岡選手との試合は階級を超えた日本人トップ同士の試合になりますが、内容的にはどうなりそうですか?

僕が普通にパンチで倒すんじゃないですか。パンチ・蹴り、いずれにせよ打撃で倒すと思いますね。それか上からパウンドで倒すかですね。

ーー北岡選手を日本のメジャーを象徴する選手なんですが、どういう心境で戦うことになりますか?

この試合は「ストラッサー起一」という名前をアピールする場所だと思っているので、挑むという気持ちは一切持ってないですね。むしろ僕は彼が経験していない世界で勝負してきましたから。ただRIZINで輝くためのただの一歩です。

ーーでは北岡選手はおいしい相手という気持ちなんでしょうか。

おいしいというか、やれることに対してただありがたく思っています。最初は「体重が75kgで作れるか」と話が来て、僕はその時点で体重が90kgあったんですよ。

でもこれはチャンスだから受けるしかないなと思ってオファーを受けたら、2日後くらいに相手を聞かされました。

ーーUFCでは77kgで戦ってましたが、今回はそこから2キロ減量するので大変なのではないでしょうか?。

そこは問題ないです。いつもより走る回数を増やして、急ピッチで減量をしているので。練習して走る。練習の後に走りを入れたら体重はドンドン落ちていきます。身体が減量に適合してきましたね。

今の自分で75kgだったら余裕です。普段減量を始める期間の前に余分に2kgを落としておくだけで良いので。今回はいつもより短期間の減量ですがプロとしてきっちり仕上げたいと思います。

ーーそれでは来年はRIZINでどういった存在になりたいのかを教えてください。

五味選手と矢地選手が大晦日に72kgで試合をするので、その体重も視野に入れています。だから僕が北岡選手を倒して、五味選手と矢地選手の勝った方と試合をしたいと思っています。

(ライト級の日本人頂上対決とも言われる矢地vs五味の勝者との対戦も見据えている)

ーー体重を落としてRIZINで活躍するスター選手がいる階級に絡んでいくという流れですね。

そうですね。腹を括って僕はやっているので。

ーーそれでは最後に年末への抱負をお願いします。

12月29日はしっかりKOで倒して、自分の実力を証明したいと思うので、応援の方よろしくお願いします。

自分の道は自分で切り開きます!!!

押忍!

ストラッサー起一プロフィール

リングネーム : ストラッサー起一
本名: 国本 起一
生年月日 : 1981年5月1日 (36才)
身長・体重 : 178cm・75kg

格闘家となる前にはセミプロのスケートボーダーとして活動していた異色の経歴を持つ。その後、MMAへと転向しパンクラスにてプロデビュー。

重厚さを感じさせるフィジカルの強さと、スタンドでの打撃、グラウンドでの寝技をバランス良く兼ね備えたオールラウンダーとして活躍し、2012年にはHEATのウェルター級王座に輝いた。

そして2014年にはUFC参戦を果たし、デビューから3連勝を記録。パフォーマンスボーナスも獲得するなど順調なスタートとなった。しかしヒザを負傷したことで手術を余儀なくされ、24ヶ月にも渡るブランクを経験し、2017年6月のUFCで復帰を果たした。

今回のRIZIN年末大会は、ストラッサーにとってキャリア初の国内メジャー大会への出場となる。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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匿名ユーザー
2017/12/21 20:31

ストラッサー選手、実業家でもあるんですね。試合での感じだとイカついイメージでしたが、こうしてみると知的に見えて好印象です。

Kitty 2948404 960 720
サワディーカップ
2017/12/21 20:32

弟は起八!?まさかの8人兄弟??

Nd wwgyg
みるこっぷ
2017/12/21 22:20

ストラッサーの強みは金網に押し込んでから足引っ掻けたってTD、抑え込みというイメージありますが、リングではどうなるのかな~。
正直試合内容よりも北岡の顔芸のが気になるマン

Missing avatar
ディギー
2017/12/22 00:23

徳留より弱いということはなさそうだし普通にKOするだろ
北岡が下から足取れるとも思えん

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