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「柔道トップ選手がMMAに適応した姿を見せたい」RIZINで杉山しずかとの美女対決に臨む渡辺華奈、インタビュー

2017/12/25 19:20

By PedroGaytan [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons

MMAデビュー戦で鮮烈なインパクトを残した渡辺華奈は、わずか2戦目にしてRIZINデビューを掴み取った。日本人離れしたフィジカルと高いMMAへの適応力をもった渡辺は、女子MMAのパイオニアである杉山を越える自信があるという。

12月3日(日)に行われたDEEP JEWELSで衝撃的なMMAデビューを果たした渡辺華奈(29)。

幼少期から取り組んでいた柔道で目覚しい実績を収めており、全日本ジュニア選手権での優勝や、柔道全日本指定強化選手に7年間選ばれるなど、日本の第一線で戦い続けてきた。

2017年には「女性版SASUKE」と呼ばれるKUNOICHIにも出場するなどメディア出演を果たすと、同年に実業団の柔道部を退部してMMAへの転向を決定。12月のDEEP JEWELSではデビュー戦ながら高い注目を集め、試合もデビュー戦とは思えない会心の出来となった。

柔道仕込みのフィジカルや投げはもちろん、打撃にも高い適応力を見せてパンチで2度のダウンを奪った末、2Rに腕ひしぎ十字固めでの一本勝ちとインパクトのある勝利を収めており、そのままリング上でRIZINへの出場をアピールした。

そのアピールが実る形で、年末29日大会で女子MMAのパイオニアである杉山しずかとの対戦が決定した。MMA2戦目にしてRIZINというメジャー舞台参戦を果たした渡辺だが、キャリアで上回る杉山を越える自信があると語る。

MMAにアジャストした姿を見せたい

ーー渡辺選手といえば"女性版SASUKE"とも言われるKUNOICHIというテレビ番組で肉体美が話題になりましたよね。まさにボディービルでも通用しそうな肉体だと。

よく言われます(笑)。

ーー普通に柔道をやっているだけではここまでの身体にはならないと思うんですが、どうやって今の肉体を作り上げたのでしょうか。

(MMAデビュー戦となるJEWELSでの前日計量では、研ぎ澄まされた肉体を披露した)

柔道を長くやっていたので最低限のウェイトトレーニングはやっていたんですけれど、2年くらい前に柔道で勝てない時期が続いて、どうしようかと考えた時に、もっとフィジカルを強化しようと考えて、ウェイトトレーニングの質を上げたことがキッカケです。

あとはその時に階級を一つ下げたので、それまで意識してなかった食生活を変えて、トレーニングもしっかりとこなすようになってから体が変わっていきました。

それからはトレーニングが楽しくなって、今は筋トレが趣味になりました(笑)。

ーーボディービルダーであればこだわりの筋肉があると聞きますが、渡辺選手は自分の体でこの筋肉が好きという部分はありますか?

ビルダーさんみたいにここが自慢というのはないですね。普通にトレーニングを日常でやっていたらこうなったという感じなので(笑)。

あくまでも競技のためのトレーニングでしたし。ただトレーニングをやること自体が趣味で「呼吸、トレーニング、歯磨き」みたいに、やらないと気持ち悪くなってしまうような、日常の一部になっていますね。

ーーでもここまで素晴らしくビルドアップされた体だったら、鏡の前でポージングをしたくなってしまいそうです。

それはさすがにしないですよ(笑)。

ーー元々は柔道をしていた渡辺選手ですが、12月始めのJEWELSでMMA初挑戦を行いましたが、参戦の経緯はどのようなものがあったのでしょう?

7月末までは実業団に所属して柔道で活動をしていました。去年度の終わりに柔道選手としての活動は、年齢や成績の問題で終了して、今年の4月からは実業団のコーチをやっていました。

でも昔から総合格闘技が好きで、試合を見ていていつかは試合をしたいという気持ちはあったんですよ。そんな思いを抱きながらコーチとして活動するようになったら、練習を見たり教えたりしていても全く興味が持てなかったんです。まだ自分が動きたいという気持ちが強くあったので。

だから春先くらいからMMAのジムに行って体を動かすようになったんですけれど、やっぱり柔道の仕事が第一なので、あまり自分の練習を行う時間が取れませんでした。柔道の指導が終わったら、ジムで少しMMAのトレーニングをするという日々を過ごしていたのですが、物足りないという気持ちが強くありました。

そこでやっぱり総合格闘技を真剣にやりたいと思ったので、その時点で柔道と会社を辞めて自分からMMAの道に進みました。本当に試合に出る決意をした瞬間に仕事を辞めましたね。私はこれで行くんだって。

ーー格闘技の試合を見るのが好きだったということですが、それはいつ頃からだったのでしょうか?

そこまでコアな感じではないんですけれど、PRIDEは見ていましたし「大晦日は格闘技でしょ」と小さい頃から思っていました。

小学生、中学生の頃からテレビで格闘技の放送があれば見ていましたね。それでRIZINが始まってからは、さいたまスーパーアリーナで行われた大会はほぼ全て見に行っています。

ーーええ!会場に足を運んでいたんですか?

見に行きました。去年の年末も、今年の夏も現地で観戦しました。

ーー本当に総合格闘技のファンだったんですね。

そうですね。一ファンでもありました。柔道をやっていたので、同じく戦う競技者として総合格闘技の試合をしている選手とは通じる部分もありました。

ーーJEWELSの試合に戻りますが、デビュー戦ではとにかくパワーがあって、パンチでもダウンを奪ってと衝撃のデビュー戦でした。

(柔道技だけではなく、パンチでダウンを奪うなどデビュー戦は圧巻の内容となった)

最初は柔道の試合との違いを感じました。まず客席が近かったので特に入場前は凄く緊張していました。でもリングに入ってからは緊張よりも楽しさが優りましたね。

やってきたことは全部出そうと決めていたので、試合中も特に焦ることはありませんでした。

ーースタンドでも寝技でも対戦相手を圧倒しての快勝でしたが、手応えはかなり感じたのではないでしょうか?

でも自分としてはもう少しスムーズに試合を進めたかったという気持ちがありました。やっぱり練習通りにはいきませんし、プロの試合は難しいなと感じましたね。

ーー快勝だったデビュー戦でも反省なんですね。

終わった後から反省ばかりでした。一瞬だけやった!と思ったんですけど、1Rにマウントから腕十字を狙いに行ったけど、失敗してスイープされてしまいましたし、反省点が多い試合でした。

周りは「一戦目にしては良かったよ」と言ってくれたのは良かったのですが。

ーー2Rに腕十字を極めた瞬間はどうでした?

「あ〜終わった」と思って、一瞬やったと思った後はホッとした気持ちが大きかったです。

ーー勝利後のマイクでは「女子柔道のトップ選手がMMAにアジャストした姿を見せたい」とアピールしていましたよね。個人的にはロンダ・ラウジー選手みたいな感じかと想像したのですが、ラウジー選手は意識していますか?

道を切り開いた人なので、やっぱり憧れている部分はあります。柔道から女子MMAというよりは、女子MMAのパイオニアですよね。自分自身も好きな選手ですし。

(ロンダ・ラウジーは女子の枠を飛び出し、MMAで最もホットな選手として活躍した。クレジット: By PedroGaytan [CC BY 2.0], via Wikimedia Commons)

ーースタイルも似ているなと個人的には感じました。

どうなんでしょうか。あと柔道時代にロンダ選手とは練習したことがあると思うんですよ。自分は全日本の強化選手だったので、国際合宿で海外の選手と集まって練習する機会が何回もあったので、そこで練習している可能性が高いと思います。

ーー同じところで練習していた選手が海外のメジャー舞台でスポットライトを浴びて注目されているのはどう感じていますか?

カッコいいなと思っていました。柔道の選手も「今ラウジーがやばいらしいよ」「え、どうなってるの?」という感じで、みんなが凄くザワついていたので

ーーマイクアピールでは続けて榊原代表にRIZIN参戦のマイクアピールをしました。

RIZINというのは総合格闘技でトップの舞台ですし、自分自身も憧れも凄く強い舞台でした。あと私はMMAを始めるときから勝手に出るつもりでいたんですよ。だからとにかく言うだけ言ってみようと思って、その思いを伝えようとアピールしました。

ーーそのアピールも実り、RIZINへの出場が決まりました。MMA2戦目にしてチャンスを得ましたね。

本当に信じられないというか、「え?本当に?」と初めは実感が湧かなかったですね。でも事務手続きをしたり、会見に出たりすると、「あ〜私は本当にRIZINに出るんだ」という気持ちになって、凄く楽しみになってきました。

ーー今回はデビュー戦の相手でいきなり実績のある杉山選手になりましたね。

杉山選手は国内のトップファイターで、キャリアも長いですし、経験では上の選手ですけど、トップ選手とやれるというのは凄くラッキーですね。しかもRIZINという大舞台で戦えることが凄く嬉しいことだと思っています。

(MMA2戦目ながら女子MMAのパイオニアである杉山と対戦することが決定)

ーーキャリアの序盤でトップ選手と戦うことに不安に感じる部分はないのでしょうか?

不安に思うよりもチャンスだと捉えている気持ちのほうがかなり大きいですね。自分も年齢が若い訳ではないし、MMAを始めたのが28歳の時ですから、一気に駆け上がりたいという気持ちです。なのでいきなりトップ選手とやれるのは嬉しいですね。

ーーということは当然今回の試合も自信アリということですね。

自信はあります(笑)。

柔道で培ってきたこともそうですし、柔道でやったことを活かしつつ、しっかり準備をしてやりたいことができれば負けるとは思っていないので。

ーー杉山選手はストライカーのイメージが強く、今回の試合では打撃への対応力も求められると思うのですが、その部分はいかがでしょうか?

うーん、ストライカーというよりは、穴が無くて何でもできるという印象が強い選手だと思っています。しっかり研究して対策を立てて、一つ一つ向こうの可能性を潰して、しっかりフィニッシュして勝ちたいと思います。

打撃のスキルのみでいえば向こうのほうが上だとは思いますが、だからといって勝負で負けるわけではないと思うので。

ーー渡辺選手もデビュー戦ではダウンを奪っていますし、スタンドでの腕っ節の強さでは負けないという思いもあるのでは?

そうですね(笑)。打撃でもガンガンやっていきます。柔道の貯金だけでやりたくないので。柔道から来た選手ってみんな戦い方が似てくるじゃないですか。柔道技だけで戦う選手も多いので。私はちゃんと総合格闘技にアジャストした姿を見せたいというのが一番のテーマです。

ーー杉山選手は「超人女子」というテレビ番組に出演していて、渡辺選手との試合が”超人美女対決”として注目されていることについてはどうですか?

本当ですか(笑)。まあ、筋肉では負けない自信があります。でも顔のほうは杉山選手が可愛いですね。

ーーでもSNSのリアクションを見ていても美女対決だと評判です。

じゃあ頑張って顔に何か塗りたくっていきます(笑)。

ーー最後の質問になりますが、今回は舞台がデビュー戦の新宿FACEから、さいたまスーパーアリーナという大舞台に変わるじゃないですか。RIZINは何回も観戦しているということですが、そこに自分が立つということで緊張する部分はありませんか?

緊張もすると思いますが、ワクワクするところもあります。それに柔道で大きな会場で試合はしているので、特にその部分でのプレッシャーや気負いはありません。

ーーそれではインタビューの締めで、RIZIN年末大会に向けて改めて意気込みをお願いします。

アグレッシブに攻めてフィニッシュを狙いにいきます。判定狙いではなく面白い試合にするのでぜひ応援して頂けたらと思います。楽しみにして欲しいです。

地上波で放送してもらえる派手な試合をして、渡辺華奈がこの階級のトップだということをわかって頂けたらと思います。

渡辺華奈プロフィール

名前 : 渡辺華奈
生年月日 : 1988年8月21日
身長・体重 : 167cm・57kg

7才の頃より取り組んだ柔道では類稀な才能を発揮し、全日本ジュニア選手権で優勝したほか、全日本指定強化選手にも長年に渡って選出されてきた。

が年には所属する実業団の柔道部を退部してMMAに転向。2017年12月にDEEP JEWELSでデビュー戦を行うと、柔道仕込みの投げ技や関節技だけでなく、打撃で2度のダウンを奪うなど、MMAへの高い適応力を発揮した。

初勝利後にはRIZINへの出場をアピールすると、それが実る形で12月29日に杉山しずかとの対戦が実現している。

小顔美人でありながら、筋骨隆々とした肉体とのギャップも話題となり、JEWELSではデビュー戦ながら高い注目を集め、RIZINでの杉山戦も美女対決として話題を呼んでいる。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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サダノブ
2017/12/25 19:46

俺は渡辺派!(ルックス的な意味で)

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クイール最高
2017/12/25 20:56

俺は渡辺派!(顔+発言の的確さ、大胆さで)

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