Queel
×
サイト内を検索する
  • ボクシング
  • ニュース

井上尚弥が圧巻の強さで3RTKO勝利。7度目の防衛に成功すると共にバンタム級への進出を宣言。

2017/12/30 21:57

フジテレビの年末ボクシングに井上尚弥が登場。WBOタイトルの7度目の防衛戦となるこの試合で、井上はこれまで以上の圧巻の試合内容で3RTKO勝利。勝利後には堂々のバンタム級進出宣言も飛び出した。

2017年12月30日(土)に横浜文化体育館で開催された『FUJI BOXING 2017 井上尚弥・拳四朗ダブル世界戦』。

同興行のメインイベントにWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(24)が登場し、7度目の防衛戦として、同級6位のヨアン・ボワイヨ(29=フランス)と対戦した。

「日本ボクシング界の最高傑作」と称される井上は、今年9月にアメリカに初上陸するなど日本人で最も世界的な評価の高いボクサーだ。スーパーフライ級の王座は2014年末に獲得して以来、6度防衛に成功しているが、成長を続ける肉体から減量苦が続いている。

またスーパーフライ級での王座統一戦も決まらなかったことから、この試合をもってスーパーフライ級を"卒業"し、バンタム級へ階級を上げるとされていた。

圧巻の試合内容で3RTKO勝利

この日対戦するヨアン・ボワイヨは、バンタム級でフランス王者になるなど実績があり、身長171cm・リーチ176cmと大柄であることから、仮想バンタム級のテストマッチにも見られている。

ボワイヨ自身は決して質の低い相手ではないものの、抜きん出た強さを誇る井上にとっては勝利することが前提と思われた中の試合となった。

(曲が生演奏される中で入場した井上尚弥)

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
○[王者] 井上尚弥
3R 1分40秒 TKO ※井上が7度目の防衛に成功
●[挑戦者] ヨアン・ボワイヨ

1R ボワイヨは左手を前に出して、リーチを活かしたパンチで牽制しようとする。井上は落ち着いてパーリングをしながら圧力をかける。井上の左フックがガード越しに当たるとドスンと鈍い音が響き、会場がどよめく。

井上の圧力とスピードにボワイヨが早くも飲まれつつあり、攻防一体を強みとするボワイヨだが、井上の脅威を早くも感じたかガードを固める場面が増えている。井上のボディージャブが当たるとボワイヨは後方に吹っ飛び、続けて右のオーバーハンドブックでダメージを与える。ラウンド終盤には潜りながらの左フックでボワイヨが横に倒れるようにダウンする。

2R 井上のプレッシャーをボワイヨが正面から受けているためか、ボワイヨのフットワークが重い。真っ直ぐ下がるとボディージャブ、止まるとフックが飛んでくるためにボワイヨは手詰まりになる。井上の右フックが入るとボワイヨがダメージを受ける。ボワイヨは先手を取ることを意識しているが、ペースを戻すには至らない。

井上は倒す意識が強くなってきたか、振りかぶったパンチも放つようになる。ただし大振りになったことでヒット数は減ってきている。ボワイヨのパンチが時折当たるものの、威力の差は歴然で井上の前進を止めるには至らない。

3R ボワイヨはディフェンスに比重を起いているが、井上の左ボディーがレバーに入ると、ボワイヨが少し間を置いてからダウンする。立ち上がるボワイヨだがダメージが大きく、井上が追撃の左ボディを連打したところでボワイヨが再びダウン。

2度のダウンを喫したボワイヨの表情はまだ生きており、大きくサークリングしながらダメージの回復を待つ。しかし井上の圧力はますます強くなり、ロープに追い詰めてからのボディー連打で3度目のダウンを奪うと、レフェリーが試合をストップ。これにより井上が3RTKO勝利を収めた。

まさに"モンスター"という異名の通りの怪物的な強さを見せて勝利した井上は、リング上でインタビューに応じた。

ーー"モンスター"井上尚弥選手。7度目の防衛に成功しました。

井上「ありがとうございます。」

ーー圧倒的な強さでした。ガードの上から弾き飛ばすパンチがありましたが、感触はいかがでしたか?

井上「感触はメチャメチャありました。」

ーー左でダウンを奪いましたがどうでしたか?

井上「そうですね。左は自信を持っているパンチなので当たれば倒せるかなと。」

ーーただ相手は31連勝中。何度ダウンしても立ち上がってくる相手のタフさはどうでした?

井上「気持ちも凄く強かったです。対戦相手がなかなか決まらない中、対戦してもらえたことに感謝しています。

自分自身、全然物足りないところがあるので、スーパーフライ級では実現できないのかなという思いもあるんで、来年バンタム級に行きたいなと。」

ーーもし言えるのであればもう少し具体的な話を聞かせてもらえませんか?

井上「まだ具体的な話も何もないんですけど、自分の中ではWBOのバンタム級はテテ選手ですし、WBCは山中選手が再戦しますし、色々と選択肢がある中、自分もその世界に飛び込んでいくという楽しみがあります。」

ーー今年2017年は本場アメリカで試合をする機会がありました。

井上「そういったアメリカ、イギリスも凄く盛り上がっていますし、敵地に乗り込んでいくのも燃えます。そういった試合をどんどんやっていきたいと思っています。」

ーーお子さんが生まれてパパとして何かメッセージありますか

井上「子供が成長して分かるくらいになっても強いままでいたいと思っているので、どんどん突っ走りたいと思います。」

ーー2018年の抱負を教えて下さい

井上「スーパーフライ級での統一戦もできないだろうし、ここはバンタム級でいきたいと自分の中で思っています。」

ーー会場、日本中のファンに一言お願いします

井上「これからもボクシング界を盛り上げて、面白くなる試合をどんどんやります。皆さんこれからも応援よろしくお願いします。」

改めてリング上で、井上自身の口からスーパーフライ級での最後の試合、そしていよいよバンタム級へ挑戦することが発せられた。

スーパーフライ級ではタイトルを奪ったオマール・ナルバエス戦を始めとして、世界的な評価を高めることになったが、一方でビッグマッチの機会には恵まれず、アメリカ初の試合となった「SuperFly」でも強敵との対戦は実現しなかった。

もはや井上の強さに日本は狭すぎる感覚さえ抱くが、バンタム級でもその強さを発揮して3階級制覇を達成するだけでなく、世界的なビッグネームとの対戦も期待される。何はともあれスーパーフライ級では最後まで"怪物"であったことをこの日証明することになった。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
クイールをフォローして
最新情報をチェック!
最新の格闘技ニュースをお届けします

この記事へのコメント()

Missing avatar
匿名ユーザー
2017/12/30 22:21

井上強かった。もうパンチの音だけで、前の試合とは迫力が段違いでした。

Missing avatar
匿名ユーザー
2017/12/31 13:49

自分も井上がこの階級で最強だと信じてるし、本人の実力には素晴らしいの一言しかない。

でもプロモーション側には疑問を感じる。
結局ロマゴンだけでなくシーサケット・ルンビサイともエストラーダともクアドラスともアンカジャスともヤフェイとも戦わずじまい。当人同士が対戦を希望してるにも関わらず実現しない。今回の相手も過去の対戦戦績見れば井上のレベルには程遠い。ナルバエス以外にトップ中のトップとはやってないから、危険の少ない相手を選んでると受け止める海外ブログもある(腹立たしいことに、井上が逃げてると思ってる米国ファンもよく目にする)。
減量きつくてスーパーフライであと一試合しかできないなら、なぜそれがラスベガスのスーパーフライ2で強豪と対戦じゃなかったのか。
バンタムではぜひテテやネリとやってほしいし、一試合で億を稼げる人気を掴んでほしい。

Missing avatar
匿名ユーザー
2017/12/31 16:36

ヤファイやアンハカスは口だけだよな。アンハカスは井上と対戦したいとか言いながら前に結局井上との試合断ってランカーのコンランとやってしまうしさ。そしてこいつらは来年のスーパーフライ2の試合には出ないことになったんだよな。こいつらは井上と戦いたくないって言ってるも同然だよな。井上はスーパーフライ級はもうきついし、待ってても統一戦ができる保障もないだろうし、たぶん井上から逃げるだろうから仕方ないよな。井上には早くバンタム級で王者になって統一戦もして統一王者になって世界的に評価を受ける選手になってほしいね。井上にバンタム級での大暴れを期待してるよ

関連する記事