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【RIZIN】「世界中の人々にRIZINの魅力を届けられた」榊原実行委員長が大晦日大会を総括。次回興行は2018年5月に。

2018/01/01 08:35

2017年大晦日に行われたRIZINイベント終了後の榊原信行実行委員長による総括を掲載する。「世界中の人々にRIZINの魅力は届けられた」と、充実したイベント内容を振り返っている。

2017年大晦日のRIZINは過去最高の内容といっても過言ではない試合内容が続いた。

オープニングの『堀口恭司vsマネル・ケイプ』に始まり、ワンマッチの『五味隆典vs矢地祐介』、そしていずれもKO・一本決着となったトリプルトーナメント決勝戦とイベントの冒頭から終了まで白熱した試合が続くことになった。

大会終了後に行われた榊原信行実行委員長による囲み会見では、「出来すぎなくらいの大会」と興行に対して強い充実感をもって話している。本記事では榊原信行実行委員長による大会後の総括を掲載する。

榊原実行委員長「この舞台からスターが生まれ、自ら歩みだした」

榊原 2015年より2016年が、2016年より2017年という形で色んな意味で成長できていると思います。観客の動員もそうですし、観客で来ていただいた方の熱量もそうですし。

この舞台を自分達が戦う舞台ということで、堀口選手、RENA選手、浅倉選手も、この舞台を愛して、誇りと情熱を全て懸けられる、そういう選手たち。

そして過去の栄光に支えられた五味選手、ミルコ選手、高阪選手などのレジェンド達の戦いもさることながら、やはりこの舞台から生み出されてきたスター達が自らの足で歩みだしたなってことが実感できました。

本当にそんな29日と31日でした。全体的なことでいえば出来すぎなくらいの大会だったと思いますし、本当に選手に、選手の関係者に素晴らしい戦いを見せて貰えた。

僕は沢山の試合を見せてもらっているのでわかると思うんですけど、初めて見た人にもわかりやすく格闘技の魅力を伝えられる試合。感動して多くの人達が試合の途中で涙している人達の姿を見れる。それが僕らの喜びだし、届いているなとそういう感覚が持てたということが本当に僕らにとっての喜びでありました。

2014年スタートのときに、石の上にも3年という言葉がことわざにありますが、1回、2回、3回くらいは誰にでもやれること。とにかく続けていくことの大変さと、大切さを過去からも学んでいるんですね。

僕は過去のPRIDEの10回目の大会はどうだったかなって、PRIDEの時代の苦労と今の苦労を比べて、その時にお客さんの反応はどうだったのかなって振り返ることにしています。PRIDE.10の時は西武ドームでアントニオ猪木がエグゼクティブ・プロデューサーとして現れて、本当に真夏の暑い中でその時も神興行でした。

桜庭がヘンゾ・グレイシー戦でゴング間近にヒジを亜脱臼させるような形で勝って、ケン・シャムロックと藤田が戦って、ボブチャンチンとエンセン、ヴァンダレイとガイ・メッツァーが戦って。色んなことが詰まった素晴らしい大会でした。

それと同じ10回目の大会が29日でした。そして今日が11回目の大会でしたけど、PRIDEの時も10回くらいやってようやくそのくらいで世の中の皆さんに認められつつあるなと感じ、そこからの爆発が凄かったことを覚えています。

2018年はRIZINにとっても3年目。ここまで2年間で培ったものを5倍にでも10倍にでも一気に飛躍的に、高みに向かって登っていきたいなと思います。

僕らにとって何が高みかといえば当然勝つことだと思いますし、自分の夢、目標を達成していくことだと思うんですけど、このRIZINという舞台が資金面においても信用力においても、放送環境、人材においてもそうですね。スタッフには頭が下がるんですけど本当に少ない人数でやっています。

この場所がキッチリと将来に向かって、未来も続いていけるような環境をこの1年で手に入れたいとそう思っています。世界中の人達にRIZINの魅力は届けられた。RIZINの最終プレゼンが選手たちのおかげでいい形でできたなとそう思っています。

年明けから早速、11回目の大会のレコードとテレビの視聴率もでると思いますから、それも含めて色々な方々にRIZINの資金面や信用力などの基礎的な部分を示していきたい。そしてワールドワイドに打って出る人材などなくてはならない組織としての力を5月の大会以前に整えていけるようにしたいと思います。

質疑応答

ーー今年横浜アリーナ大会などでは選手に苦言を呈されることもありましたが、そこから選手の意識の変化も感じられましたが。

榊原 僕らは道場やジムがあるわけではないですから、自前で選手を持っているわけではありません。この舞台に価値をつくらなければならない競技会ですから、自分たちのホームグラウンドは他にあるんです。

那須川選手でいえばRISE、RENAでいえばシュートボクシングなんですが、ここは本当に思いがこもった場所。でもRIZINは競技会という舞台だから今まではそういった思い出は希薄だったかもしれない。

けど、この舞台に何度も出場する中で愛着も生まれるだろうし、RIZINの中で得られるファンから熱量で責任感も出てくるだろうし、やっぱり続けていくことで選手達にそういう自覚が出たのかなと思っています。

僕が思ったのは福岡の時に初めてRENA選手が「RIZINのRENAです」って言ったんですよね。それまでは「シュートボクシングのRENAです」だったんです。それは僕らが言わせたのではなく、彼女がそう名乗りたいと思ってくれたということに関して嬉しかったです。きっとファンもそうだと思います。

ーーRENA選手は他局の番組でも年末のコメントを出していて、積極的にプロモーションをしてきました。そんなRENA選手に勝利して新しいスターとして浅倉選手が生まれたのはRIZINとしては大きい出来事だったのではないでしょうか。

榊原 本当に格闘技は切ないスポーツなので予定調和でみんなが思い描いた結果は起きません。オッズ通りの結果が出るわけじゃない。RENAvs浅倉カンナの試合ではビッグアップセットで皆さんの予想を覆す結果となりました。

でもプロの格闘家は負けてからが色気がでますから、RENAはここからもっと人気が出るんだろうなと思いますね。

ーー29日の大会は神取vsギャビのトラブルもありましたが、グランプリの試合が全てを帳消しにしてくれたのも大きかったように感じましたが。

榊原 29日はバンタム級グランプリの4試合、あとプロハースカの試合も素晴らしかったと思います。

グランプリの4試合は選手が高いモチベーションを持って、グランプリというゲーム性のあるシステムにおいて両刃の剣というか、次の試合に向けてディフェンシブに戦うように進みがちな方向に進みがちな気がするんですが、今回は選手の気持ちがプラスに出たグランプリだったと思います。

ーー今回のグランプリで2人の王者が誕生しましたが、これは常設のベルトになるのでしょうか?

榊原 グランプリ用のベルトですね。これから階級制を引くのかなど、2018年に我々がどういった話題を振りまいていくのか、そして選手達のモチベーションを作り出していくのかはまた考えていきたい。今回は2017年のこのグランプリだけのためのベルトですから。

ーー新しい試みとして開催したキックのトーナメントはすごく盛り上がりました。那須川選手は世界最大のキックトーナメントをRIZINの舞台でやりたいというコメントもありましたが。

榊原 僕らの強みはリングでやっていることで、他のケージでやっているプロモーションではキックの試合は難しいと思います。キックとMMAの試合が両方できることに加えて、選手たちがリングで戦うことに関して順応してきているという印象があります。

PRIDEの頃はどこもリングだったんですけど、その後にUFCでの影響でリングの輝く舞台が減り世界のプロモーションからリングが消えたんですね。

でもリングのほうが圧倒的に見やすい。ケージは同じ展開の試合が増えますが、リングではファジーな部分を含めて違った面白みが出ます。

選手に聞くと、ロープ際は体も外にすり抜けちゃうので押し込んでのテイクダウンができない。だから展開などMMAに新たな進化をもたらすことができるのはリングではないかと、この2年間で皆さんにプレゼンできたと思います。

世界のプロモーションはどこもケージだがら個性がないように思うんですね。だから僕らの個性、強みはキックも同時にできるということもありリングにある。

これは那須川選手と考えが一緒なんですが、フランシスコ・フィリオが極真空手の最強を背負って道着で出て来る。散打のチャンピオンやムエタイのチャンピオンが同じ形ででてくる。それがカポエラでもいいだろうし、ひょっとしたらRIZINのバンタム級王者として、堀口がそのトーナメントに挑む様なものができるのであればそれも面白いと思います。

ーー今日の大会は最後の三試合がトーナメント決勝で日本人対決となりました。これが海外の選手が活躍したPRIDEとの違いになりますが、榊原代表としては今後は国際的な選手が活躍する舞台にしたいとい希望はあるのでしょうか。

榊原 ここまで日本人選手が活躍するとは思っていませんでした。どちらのトーナメントも日本人選手が決勝に必ずしも残れるとは思っていませんでした。決して海外の選手は弱い選手を集めた訳ではないんですよ。

その中でこうやって日本人選手が決勝に駒を進めてくれたのはある部分で驚きだし、嬉しく思います。これだけ僕達が誇れる日本人がいる訳なので、これからどんどん世界に目を向けて世界中からマネル・ケイプのようなまだ見ぬ強豪を参戦させていきたい。

世界には数多くの選手がいて、メジャープロモーションのランカーが世界のトップ10ということではありません。それが今日の堀口選手や石渡選手の試合で示されたとも思います。今日は本当に日本人選手の素晴らしい活躍だったと思います。

PRIDEの時代では見れなかった光景なので、これから世界の強豪をもっともっと連れてきてもいいなっていう手応えを感じました。

ーーこの2日間でもっとも印象を残したニューカマーは?

榊原 やはりマネル・ケイプじゃないですか。アーセン選手に勝った時は実力が定かではなかった。ケイプは本当に頭がいいんですよ。ポルトガル語も喋るし英語も喋るし、やっちゃいけないところまではやらないんですよ。

今回見せていたのも挑発で心理戦をやっていたと思うんですよ。マッコールも3年ぶりの試合であの挑発にイラついたじゃないですか。

堀口はそこにハマらないのが凄いと思ったけど、マッコールはケイプの策略に乗せられてしまったように感じた。そして堀口戦の動きを見てもケイプは只者じゃないなと感じましたね。

あとは浅倉カンナ選手ですね。年齢もこの若さで凄いですよね。この若さの選手が短期間に真剣に競技に取り組んだ時の実力の飛躍度が恐るべき。もし10月に浅倉vsRENAをやっていたら結果は違っていたかもしれません。

この10月からの期間に浅倉選手が実力を伸ばしたと感じましたね。僕は正直、マリア・オリベイラに苦戦するとも思っていましたね。あの強豪選手から一本をとった。

サッカー選手がゴールが決まりだせばどんどん入れられるというように、桜庭選手も一本はひとつとれたらどんどんとれると表現していました。浅倉選手も準決勝で一本を極めたので次の試合も自信満々ですよ。

だからRENA選手からすると一番タイミングの悪いときに浅倉選手とやることになったと思います。このトーナメントは本当に浅倉選手のためのものになりましたね。

ーー五味選手があと試合は1年で、RIZINでは大晦日にしかやらないともコメントしていましたが?

榊原 知らなかったです。聞いてないですね。みんながノセるからそうなるんですよ(笑)。今日の試合を見ても会場は五味一色になっていたじゃないですか。もうちょっと声援は拮抗するかなと思ったんですけど。

五味選手は相変わらず大晦日のリングが似合う男だなとは感じましたけど。色気もあるし役者だなと思いました。今後も五味選手とはしっかり話してみたいと思います。

でも結果は負けですから。ここらから何を見せるのか。引退試合で負けるための姿を作ることもできないので。

時代はすごく動いているから、若い選手達がこれだけ躍進してしまうと、キャリアを積んできた選手達が取って代わられている現状がありますから。そういう意味ではレジェンド組は押し込まれていますよ。

ーー今回は前売りが完売して席を増設したというのは初めてではないでしょうか。

榊原 そうですね。今回は上部の席が空席になってましたが、元々の低天井から高天井に会場のモードが変わったからです。こうなった理由は30日に行った音楽イベントにすごく沢山の予約がきたからで、会場の天井を上げて席が5000席増えたんです。

でも自分たちはすでにチケットを販売していたので、今から5000枚チケットを増やすのは追いつかないので、まずは最初から決めていた低天井用の席を埋めにいったという感じですね。

今日はRIZINとして過去最高の観客動員でした。ただPRIDEの時代は通常のナンバーシリーズが4万人くらい入っていたので、その時代と比べるとまだまだです。でも間違いなく1年目や2年目よりは全体的にお客さんの数は増えたし、熱量も増えました。

ーーこの熱を生み出せた訳ですが、次の大会は5月なんですか?

榊原 5月です。少し時間が空くなと思われるかもしれない。でも溜めがあってもいいと思うんですよ。その間に準備をさせて欲しい。

PRIDEの時も大会に追われてソフトを作りこむ時間が無くなってしまっていたんですよ。今の世界の格闘技界は消費の時代じゃないですが。毎週のように格闘技の大会があって。そこで5月に向けてプロモーションをしたり準備をしっかりして、皆さんに待ち遠しいなと思ってもらえるような形で、2017年は5大会か6大会でいいかなと思っています。

その中でスピンオフされた大会、男子のみ女子のみであったり、立ち技のみで行われる大会だったりとかも見据えた2018年かなと思います。とりあえず5月までは開店休業のような状態です。

ーー今回のイベントは過去最高のイベントでしたが、この様な興行を海外で行うというプランは?

榊原 海外での評価は気にしています。さっき聞いたら海外でも評判は良いと聞きました。でも今はどちらかといえば日本の格闘技界をホットにするために思い切り日本にローカライズしていきたい。

世界に打って出るのはもう少し力を付けてからです。RIZINというコンテンツはもっと大きなバックグラウンドを持たなければいけないし、もっと世間に対しての信用力、世界で通用するマンパワーが必要です。

そういうものをこれから手にしていきたい。色々な人達からオファーを貰っていますので、これから国内でのパワーを高めて、それから海外へと進出していきたいと思います。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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匿名ユーザー
2018/01/01 15:43

今年は前田と協力してでもヘビー級に力を入れてほしいのと、2ヶ月に1回は大会を開催してほしいです。