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ボクシング興行の新機軸。年40回の興行を開催する「DANGAN」代表、古澤将太インタビュー

2018/01/09 19:12

特定のジムに依存せず、ファン目線のマッチメークで沸かせるボクシングプロモーション「DANGAN」。2017年には年40回以上もの興行を開催したDANGANのプロモーター、古澤将太へのインタビューを行った。

いきなりではあるがプロボクシング興行というとどのような形態を想像するだろうか。

日本のプロボクシングという競技を統括する機関としてJBC(日本ボクシングコミッション)があることは広く知られており、JBCはプロボクシングの試合におけるルールや、選手やトレーナー等のライセンスを発行するほか、日本王者の認定やランキングの制定など競技に関わる横断的なルールを取り決めている。

新興格闘技とされるキックボクシングやMMAとの比較でしばしば用いられることとして、プロボクシングには統治機構が一つのみで、他競技のように団体が乱立していないというものがある。実際にプロボクサーといえば、JBCが発行するボクサーライセンスを持つ者と定義付けられるように、選手が複数の競技組織に分散することなく、日本のプロボクサーは一つの競争原理の下で争われることになる。

ここまでは広く知られていることだが、興行はJBCが行うのではなく、選手を抱えるジムが主催するというのは余り知られていないのではないだろうか。

JBCが発行するライセンスには選手の証であるボクサーライセンスがあるように、プロモーターにもライセンスが付与されている。そしてこのプロモーターライセンスはジムの会長が保有するように、必然的にジムが興行を主催することになる。

つまりジムは選手を育てる場であると同時に興行の主催者でもあるのだが、大手ジムはまだしも、現実的には小規模のジムや地方のジムは単独で興行を主催して採算を合わせることは至難でもある。そのため大手ジムの主催興行に出場することが多く見られるが、そこでは主催ジムの選手を中心にマッチメークされるため、必ずしもファン目線で試合が組まれないという事情もあった。

その中で、特定のジムに依存しない中立なプロモーションとして「DANGAN」(ダンガン)の注目度が高まっている。

(DANGAN公式サイトのスクリーンショットより)

大手ジムから地方のジムと連携を取り、中立の立場からファン目線のマッチメークを行うDANGANの興行数は年々増加しており、設立11年目となる2017年の興行数はなんと40回を数える。

選手人口が減っているプロボクシングにあって、興行数を年々増やし続け、日本タイトルマッチや東洋太平洋タイトルマッチも頻繁に開催。新進気鋭の世界王者である拳四朗や京口紘人もDANGANでタイトルマッチを行い、後の世界戦につなげている。

今回はボクシング興行の新機軸であるDANGANのプロデューサー、古澤将太にインタビューを行い、DANGANの本質に迫ってみた。

観客として訪れた会場からプロデューサーへの道が始める

年40回ものボクシング興行を切り盛りするDANGANのプロデューサーである古澤将太はまだ33才と、一般に思われるプロデューサー像よりもずっと若い。イメージそのままに、物腰柔らかにインタビューに答えてくれた。

現在はDANGANの代表を務める古澤だが、もともとは格闘技畑ではなく、スポーツビジネスの視点からボクシングに関わるようになったという。

「僕の場合は、スポーツビジネスをやりたかったんですよ。ボクシングよりもプロ野球とかJリーグとか、そういったスポーツのフロント職に元々興味があって、学生時代からそういう動きをしてましたね。プロ野球とかJリーグチームの運営をやるようなところでインターンをしていて。」

「自分はそういう世界に行きたかったんです。だけど大学卒業して何も経験もないやつがいっても使い物にならない。だからまずは普通の一般企業に入って、そこでビジネスの基本を学びました。新卒で入った会社に4年間働いたあとに辞めて、働いていたときからどんな業界に行こうかと考えていたんですけど、そこでボクシング界で働くことに興味が出てきたんです。」

「他のスポーツ業界を色々と見ている中で、プロモーションとかマーケティングに興味出てきて、素人目だったんですが、ボクシングはもったいない気がしたんですよね。ボクシングはまだまだ色々なことができるように見えました。」

「プロ野球やJリーグもそういうのをやりだしたのはここ15年くらいの話なんです。そこを千葉ロッテとかが最初にやるようになって、観客動員数も見違えるほど増えるようになった。パ・リーグの集客数なんて以前より多くなってますよね。」

「そこでしっかりセールスとマーケティング、プロモーションをやらなければという考えだったんですけど、ボクシングもそういうのを持ち込んだら面白いんじゃないかと思ったのがキッカケです。」

スポーツビジネスの視点からボクシングへの関心を持った古澤は、会場でビータイト・プロモーションを主催していた瀬端幸男氏に出会ったことからやがて業界に足を踏み入れるようになったという。

「ビータイトって知ってるでしょうか?そこがDANGANの前身にあたるんですけど、ビータイト・プロモーションは面白いトーナメントをやっていたんですよ。賞金マッチとして行われる4回戦トーナメントとか。そのトーナメントにはA級選手(※8回戦以上の選手)も出場していて、短い4R制なのでKO率も他の興行より高くて。賞金も100万、200万と高額なものを出していたんですよ。」

「元々ボクシング界に何もつながりがなかったので、最初はどうやったら入れるのかなんて分からないじゃないですか。調べていたら、独自の面白いイベントをプロデュースしている人がいるのを知って、そのビータイトをやっていた瀬端さんを後楽園ホールで見つけて声をかけたのが初めのキッカケでしたね。その時はまだサラリーマンをやっていた頃なんですけど、タダで見させてもらうかわりに、瀬端さんの興行の時に受付をやらせてもらいました。その頃はまだ日本のボクサーはあまり知らなかったんですが、そこからもとの仕事を辞めてガッチリと入るようになりましたね。」

こうしてボクシング界に足を踏み入れた古澤はビータイト・プロモーションでマッチメークも担当するようになったという。

小さなジムでも才能ある選手が輝ける舞台に

プロボクサーのライセンスはA級、B級、C級と3つのクラスに分けられている。

C級は4回戦、B級は6回戦、A級は8回戦以上となり(※◯回戦とは、試合をするラウンド数のことで、4回戦なら4R制の試合を行う)、日本タイトルなら10回戦、世界タイトルなら12回戦、カテゴリの上位に行けば行くほど長いラウンドを戦うようになる。その中でDANGANの前身にあたるビータイトは上位選手が4R制の賞金トーナメントで戦うなど、既存の型に囚われない興行で観客を沸かせていた。

「ビータイトも、"ボクシングをどう一般の方にも面白く見せるか"をコンセプトにされていましたね。ボクシングってラウンド数が長くて、なかなか新しいファンに受け入れられにくいというところが問題としてあります。なのでボクシングに新しいファン層を連れてくるには、ああいうインパクトのある企画を持ってきたほうが良いのではないかと。」

「そういう面白いことをしようという趣旨で始まっています。ビータイトでは超満員の成功企画を2回、3回と行っていて、その興行が後に『DANGAN』というプロモーションに姿を変えているんです。」

年々興行数を増やしているDANGANだが、今年で設立12年目。昨年には節目となる200回目のナンバー興行も盛況のうちに終了している。

(DANGAN200のメインイベントではOPBFタイトルマッチが行われ、小浦翼が初防衛に成功した)

「自分がDANGANを率いるようになったのは4年前からです。DANGANは12年目になるのですが、実は途中から入っているので初期の頃をあまり知らなくて。12目というのも先日に第1回からのポスターを確認して再確認しました。」

「立ち上げの頃から面白い試合を組んでいこうというコンセプトはあったのですが、元々がどういう理念だったのかは詳しくは聞いていません。でも今の自分の中でこういう理念でやろうというのは出せているかなとは感じます。」

「ボクシング界の課題として興行をコンスタントに行えない小さいジムに所属している選手は、試合への出場機会が限られていて自分のペースで試合ができないというものがあるんです。でも小さいジムにも良い選手はたくさん埋もれていて、そういった選手が登ってこれるような、ジムの大きさに関わらず選手が成長できる場を提供したかったんです。」

「もともとのコンセプトにあったお客さんに喜んでもらえるマッチメークはもちろんとして、選手がどんどん成長して、ボクシングの裾野をもっと広げていきたいという思いは常に持っています。」

ジムとの信頼関係を築いて年40回の興行に

2017年には40回もの興行を重ねたDANGANだが、これは意図して開催したものではないという。

「最近は興行数が増えましたね。一昨年は30本の興行を開催しましたが、去年は40本の興行を開催していますし。(ーー格闘技で一番興行を開いているのでは?) プロレスは興行数が桁違いに多いですが、それ以外では一番やってるかもしれないですね。」

「意図的にじゃなくて自然と増えてしまったんですよ。ここ3、4年で特に興行数が増えたんですが、それは今まで興行をやってきたところが興行を開くのが難しくなってきたという事情があります。今まで各ジムでやってきたところもDANGANに開催の依頼が来るようになって。」

「理由としてはまず選手が少なくなってきているのと、スポンサーを集めるのが大変になってきているという背景があります。興行をやるのには労力もかかりますし、そうなるとDANGANは興行に特化しているので。それならDANGANに任せてしまった方が楽だという認識が関東圏一体で広がってきているのかもしれません。」

「それとDANGANが興行を積み重ねていくことで、様々な小さいジムとしっかりと協力して、うちに任せてくれれば大丈夫だと思ってもらえるようになった。小さいジムからチャンピオンも生まれましたし。他のジムのマッチメークを頼まれたり、大手ジムさんのマッチメークもさせてもらったりしてるんですよ。だから大手ジムさんとも付き合えていますし、大手から小さいところまでの信頼関係を作れていますので。」

「あと儲けるためだけだとか、強い選手ばかり出場させるといった形ではできないと思うんです。4回戦から試合に出てもらっているからチャンピオンになってもうちで試合をさせてもらえる。この前に世界王者になった拳四朗も3戦目からうちを主戦場でやっている。DANGANだと色々な相手と対戦する機会が提供できるんです。」

「(ー年間どれくらいのジムから選手が出場している?) 地方からもたくさん選手は出場しますし、数えたことはないですけど…どれくらいいるんでしょうね。DANGAN以外の興行にも出ますし、ジムと提携しているというのも趣旨が違いますので。でも選手を出場させてくれるジムは年間では100以上ありますね。」

多くの興行を開催している一方で、ファンが選手に思い入れを持たせるよう、選手のキャリアを通じてストーリーを作るマッチメークも行っている。

「今は色々な趣旨の興行をやっています。タイトルマッチをベースにして、そこにつながるトーナメントとして、4回戦・B級・A級とそれぞれのトーナメントを行っています。

流れとしては、まずデビュー戦のトーナメントを各階級4人揃ってやって、その後に2勝以下のトーナメントをやるんです。そこで2回優勝したら4勝になるじゃないですか。その決勝を1月末にもってくれば新人王トーナメントにつなげられる。新人王になった選手はA級になりますが、勝ち残ったけど新人王を取れなかった選手はB級に上がることになるので、B級トーナメントを開く。あとはアマチュアの選手たちがB級ライセンスからデビューするので、その選手達もトーナメントに参加してA級を目指していく。

そういう仕組みで選手が試合をこなしていけば、勝った選手は確実にA級に上がれるので上の選手層が増えていく。それでA級トーナメントも盛り上がって、タイトルマッチへとつながっていく。そういうキャリアの道筋が見えやすい興行を意識しています。」

「元々はB級トーナメントは協会がやっていたんですけど、それを開催し続けるのが難しくなって、じゃあDANGANでやらせてくださいと言って開催するようになったんですよ。

それで最初にトーナメントをやったのが2013年。その頃のB級は試合が組めなくて選手が停滞してしまっていたんです。特にアマチュアで実績を残してB級でデビューした選手は強いという印象があって、なかなか試合を受けて貰えなかったのでキャリアを積むのが難しかった。」

(※編集注: プロデビュー時は通常C級からスタートするが、アマチュア実績のある選手はB級からスタートすることができる)

「プロの叩き上げ選手も強いんですけど、色々な事情があってアマチュアエリートの選手とは試合がなかなか組まれない。だからそういう選手達が争える場としてB級トーナメントなどランクごとのトーナメントは重要だと思います。」

「ストーリーや道筋をしっかりと作ることでより試合を楽しんで貰えると思います。今はもう4回戦トーナメントで戦っていた選手たちがA級で戦ったり、チャンピオンになっている。そういった選手に思い入れを感じていただければ嬉しいですね。」

日中対抗戦を開催し、今年は上海で開催も

DANGANの特徴はこれだけに留まらない。興行に特化したプロモーションならではの取り組みとしては、先日には計量での小競り合いも話題となった日中対抗戦がその一例だろう。

(日中対抗戦では、元日本王者の内藤律樹が前日計量で中国選手と小競り合いを起こしたことも話題となった)

「(対抗戦の計量で)乱闘ありましたね。あれは別に仕込んだわけではなくて、中国側の選手は前回も同じようなことがあったので、選手には注意しとけよ、って言ってました。」

「中国との対抗戦は色々な中国メディアがきて、中国で生配信するために5社も入ってくれた。それだけでなく、CCTVという国営放送でも録画で中継されました。今年3月には上海での対抗戦を予定しています。共同開催するのが中国で一番大きなプロモーターなので、今マッチメークを含めて諸々調整しています。その後は春過ぎくらいにまた日本での第4回目を開催したいと思っています。」

「中国のボクシングの盛り上がりは実感しますね。前回の対抗戦には800人も中国人の方がきてくれましたし、ネットで配信した時は200万人以上に視聴してもらえました。パートナーの中国プロモーターが昨年開催したイベントは中国で8000万人が視聴したそうです、中国のボクシング熱は凄いですよね。」

「それもありますから、これから中国とはパートナーとして付き合っていく必要はあると思います。向こうに選手を送ったり、向こうから送られてきたり。今は正直日本の方が選手層も厚いので、中国の選手が上手く成長できるようにしたり、実際に中国の選手を日本で練習させたりというのも考えています。」

「日中対抗戦を開催した事をきっかけに、他のアジアの国からも対抗戦を行なう話をいくつかもらっています。やはり国同士の対抗戦は盛り上がりますし、日本人選手にとっても海外の選手と試合ができるのは良い経験になると思うので、このようなイベントは積極的に開催していきたいです。」

動画配信サービスを通じてボクシングの接触機会を増やす

ボクシングの世界戦となれば現在も地上波のゴールデンタイムで中継されることが多いが、一方で世界戦以外となると一般の視聴者には接触機会がないのが現状だ。

その中で、多くの興行を開催しているDANGANは「BOXING RAISE」(ボクシングレイズ)という独自の動画配信サービスを運営し、月額980円の会員登録をすることで、年60回以上の興行をオンデマンドで見放題という形態を採っている。

(BOXING RAISE公式サイトのスクリーンショットより)

「ボクシングの試合はテレビ放映があれば良いのですが、9割以上の試合が放送されていないので、良い試合が埋もれてしまうんですよね。後から見ようと思っても見る機会がないですし。そうなると後楽園でやっている興行を地方の人は見られないじゃないですか。」

「あとは記録としてもしっかりと残していきたいというのもあります。東京以外の人でも面白い試合が見れるように、そういう場を作っていかないといけないなと思いました。」

最近では、新興格闘技団体がYouTubeに試合を流す形式を取ることが増えているが、DANGANとしては長期的にビジネスを育てるためにも、BOXING RAISEというサービスを立ち上げることにしたという。

「現時点では、サービスを長く続けるためにこの形がベストだと思っています。フリーで流してスポンサーを集めるモデルだと、スポンサーが取れない時点でサービスが終わってしまうので。

面白い試合を配信して会員さんを集めるモデルの方が、ファンの方々には長期的に試合を届ける事が出来ると思っています。同じモデルの成功例として、新日本プロレスさんの新日本プロレスワールドは、同じ月額約1000円で会員が5万人ほどいるので凄いですよね。」

「ファン層を広げるために無料で流したほうが良いという側面は確かに分かります。かといって何の戦略もなく無料で流しても意味がないと思います。ボクシングは上の方になると8Rや10Rとあって試合時間が長いじゃないですか。だから正直なところ、無料で流したとしても、ちゃんとそれなりの工夫をしないと見られないと思うんですよ。無料で見せるものはコンパクトなKOシーン集だとか、選手プロモーションを入れた上で、こんな興行やこんな選手がいるんだよという風に紹介したりとか。」

「やるならば無料で流して、そこから集客してファンになってもらう仕組み作りが必要だと思っています。そのためには映像だけではないボクシングの魅力が伝わるコンテンツを組み合わせた導線が必要ですが、今の体制ではなかなかできないので。ただここが今後一番取り組みたいことでもあるので、今年はそこに力を入れていきたいと思っています。」

BOXING RAISEの効果としては、早速地方のボクシングファンからの反響として現れているという。

「試合を流すことで客数が減るという意識はあまりないですし、いたとしても少ないのではないでしょうか。」

「この前も北海道で興行をやったときに、ボクシングレイズがあって凄くありがたいという声も頂けましたね。関東の人でも大阪の興行にはなかなか行けないわけじゃないですか。だから前に大阪の興行を流したときは、その興行のビューが凄い増えたりとか。そういったことでもやっている価値はあるのかなと思います。」

「ネット配信業界の動きはとても早いので、状況に合わせてサービスは変えないといけないと思っています。ボクシングレイズも一年後全然違うサービスになっているかもしれません。ただ、まだまだテコ入れできる余地があって、試合以外のコンテンツを増やしたり、事前の告知をしっかり行う事でより楽しんでもらえるサービスになります。今でも他のプロモーターの方の協力でDANGAN以外の興行も配信できていますが、今後はさらに配信する試合を増やしていきたいですね。」

体制を整え、ボクシング界を盛り上げる

今年は年40回もの興行を乗り切ってきたが、来年からは少し数を抑える代わりに、興行としてのクオリティを高めていきたいという。

「40回というのはさすがにやりすぎたかなというのはありますね。本当は月に2本くらい、それでも多いんですけど、それくらいの回数には抑えたいと思っています。体制が一杯一杯になっちゃって、スタッフを増やしたりといった組織体制の手直しが必要かなと。」

「興行数が増えるとそれだけ一つ一つの興行にかけられる時間が減って、プロモーションが弱くなるというのは正直なところあります。昨年10月は興行を6本やって、一つ一つに専念できないというのを感じました。本当はそれぞれの興行でインタビューやプロモーション動画とかをしっかりやっていきたいのですが、基本的には自分ひとりでプロモーションをしているので厳しいところもあります。」

「今はボクシングという競技だけでお客さんを呼ぶのは難しいですね。選手のストーリーを見せて感情移入してくれるファンを作ってから、会場に足を運んでくれる人を増やしていく。そういう仕組み作りがないと何度もホールに足を運んでくれるファンは生まれないと思います。このことは前から考えてるんですが、取り組めていなくていないんです。ボクシング界には他のスポーツ以上に個性的な選手が数多くいるので、それができていないのは本当にもったいない。」

「そこをクリアしてボクシングをもっと盛り上げたいです。昨年開催した札幌のように普段ボクシングのイベントが行われない地域で興行をすることで、その地域のボクシング熱を盛り上げてプロを目指す人も増やしていきたいですし、ボクサーの価値を高めてもっと世間に活躍を知って貰えるような環境を整備したい。」

「それを実現させるためにも、一緒にボクシング界を盛り上げていく仲間が欲しいです。ボクシングの魅力を引き出して、業界全体を盛り上げていくことにやりがいを感じたり、面白いと思ってくれる人ですね。今ボクシング界に関わりがなくても良いので、新しいところに飛び込んで面白いことがやってみたいという人がいれば、是非声をかけてもらいたいですね。」

12年目を迎え、業界内でのポジションも確立しつつある中で、ボクシング界の今後に危機感を持っているというが、今後に関してはどのような考えを持っているのか。

「今年2018年から東京オリンピックが開催される2020年までの3年間は、業界全体が大きく変わると思っています。逆にこの3年で良い変化が起こせなければ、ボクシングはこの先落ちていくだけという危機感は物凄くあります。」

「ボクシング界全体を盛り上げるのはDANGANだけではできませんが、同じ想いを持っているジムの会長、マネージャー、選手、ファンの人達は数多くいるので、その方たちと協力しながら、ボクシングを盛り上げていけるように積極的に新しい事に取り組んでいきたいです。」

エネルギーに満ち溢れた若きプロデューサーは今後ボクシング界にどのような新機軸を打ち出していくのか、その手腕にこれからも期待したい。

DANGANについて

DANGANは特定のジムに依存せず、幅広い選手を活用したファン主体のマッチメークで関東を中心に興行を行っている。

興行数は年々増え続け、2017年には40回ものボクシング興行を開催している。地方ジムや若手育成にも力を入れており、現WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗や、現IBF世界ミニマム級王者の京口紘人もかつてはDANGANを主戦場としていた。

動画配信サービスにも力を入れており、ボクシング界に活気をもたらすべく奔走している。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

Yu5vhm2x
大澤 辰郎
2018/01/09 21:29

8000万人って、マジですか?なら、中国の規模恐るべし。ゾウ・シミンとかかな。

トーナメントは、スーパーシックスがありましたね。
企画は、連続KO記録のエドウィン・バレロに1ラウンドKOされなかったら100万円という企画が面白かったですね。
テレビで見てました。

競技人口に関しては、中学生のするスポーツランクで、サッカーが23万人トップで野球が22万人(硬式合算)
十年前は、野球がサッカーに大差を付けて30万人でした。
プロ野球は、過去最高観客動員を記録しました。今後の競技人口はサッカーを若干下回るかバスケとの間でしょう。言いたい事はサッカーは、プレイしやすいスポーツ。
ボクシングアマチュアとかよくわからないけど、入りは怪我しにくいエンジョイ化とかフィットネスに力入れたりとか。
プロ野球みたいに、プロアマで垣根ってあるのかな?ミニマムの高山選手がオリンピック出れなかったりとかあるし。連動出来たら良さそうです。うーん多分もうやってそう。

あとキングのサッカーですら少子化で人口減ってる。大きい事言うと、私は少子化及び政治に関心大です。

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匿名ユーザー
2018/01/12 05:51

勝手にプロボクサーを定義づけるのはおかしい、JBCのライセンスボクサー以外にも日本で活躍してるプロボクサーはいるんだから
それに一つの競争原理と言っても日本タイトルをパスして、東洋タイトルを狙ったり、最近だとどっちも狙わずにWBOアジアタイトル狙う選手が出てきてるのだから実質一つ競争原理では無くなってる
だから色々認識不足の記事ですね

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topp
2018/01/18 14:32

この記事はジム単位で興行を仕切るので実態は一つの競争原理になってないですよって記事だと思いますけど
まぁジム単位で興行やってる限り日本のボクシング界はダメだと思いますよ

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