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なぜ那須川の相手に危険すぎるスアキムが選ばれたのか。小野寺プロデューサーの囲み会見の模様を掲載。

2018/01/16 14:39

"神童"那須川にとって過去最強の相手となるスアキムと2018年2月に対戦することが決定した。本場タイのトップ選手であるスアキムは那須川を喰う可能性を十分秘めているが、どのような経緯で対戦が実現したのだろうか。

2月12日(月・祝)に行われる『KNOCK OUT FIRST IMPACT』に参戦する那須川天心の対戦相手が、スアキム・シットソートーテーウ(タイ)に決定した。

これまでにもムエタイ王者や元ボクシング世界王者といった名だたる強豪を撃破してきた那須川だが、このスアキムは過去の対戦相手とはまた次元の違う強さを持っている。先週にはスアキムの適正階級より2階級上にあたるスーパーフェザー級で現役王者を圧倒してのKO勝利を収めており、スーパーバンタム級で実現する対戦相手としては世界でも1・2を争うほどの強敵だ。

スアキムの強さを知る人物に予想を聞いたところ「8:2~7:3で那須川が不利」という答えが返ってくるなど、キックボクシングで23連勝という不敗神話を築いている那須川が初めて敗れる試合になるのではないかとも言われている。

なぜ2月大会で那須川はスアキムと対戦することになったのか。1月16日の記者会見終了後に、小野寺大会プロデューサーの囲み会見で質問を行った。

「王者だからスアキムが選ばれた」

ーー那須川選手の相手について聞きたいのですが、スアキム以外の候補はいたのでしょうか?

小野寺「候補は3人いましたが、陣営の方に聞いて、そうしたら現役の王者が良いということで。」

ーー他の2人はタイ人選手ですか?

小野寺「もちろんタイ人選手で、猛烈なファイター。そういう図式も見たかったんですけど、スアキムもファイタータイプとはいえ天心がやりづらいだろうなというのは絶対にありました。ボクシング的な打ち方ではなく、いかにもムエタイの打ち方。だからこそ天心にとってやりづらい、見えづらいのではないかというのがあった。

まさかスーパーフェザー級でルンピニーの王者をKOするとは思わなかったし、55.5kgのスーパーバンタム級だと懸けが行われているタイではなかなか試合が決まらないから、フェザーやスーパーフェザー級でどんどん試合が組まれているという選手です。しかもこの階級でもキッチリと結果を出せる、本当に力のある選手。」

ーースーパーフェザー級王者をKOする前から試合は決まっていたのですか?

小野寺「決まってました。ただKOしたことで物凄いギャラが跳ね上がって、大変なことになっちゃいました(笑)」

ーーオファーしたときは即決だったんですか?

小野寺「陣営に動画も全て送ってもらって、それで向こう側がこの選手で行こうかと。ワンチャローンの時もそうでしたが、どうせやるなら強い選手、王者というように取ってくれる陣営なので。(スアキムは)今はプロムエタイ協会の王者で、その王者というのが良いと。」

ーー今回の対戦は本当にヤバイですよね。

小野寺「本当に那須川天心が大ピンチと言って良いカードだし、もしこれをクリアーしたら天心はどうするんだろうというカードです。ただ考えてみると、『やっぱり那須川天心は凄いな』という可能性もあるし、それをサラッとやってのけてしまうのが天心なのかなというのもある。ただそうは簡単に行かないんじゃないかという思いもあります。」

ーーリーチ差が凄いんですよね。

小野寺「身長は172センチだし、手足も長いし、蹴りもパンチも肘も遠くから出していくし。」

ーータイの情報を見たら身長175センチとあって、身長差10センチもあるのかと。

小野寺「こちらが聞いていたのは172センチだったのですが、とにかく10センチ弱くらいの差がある。小笠原瑛作の兄である裕典くんと試合をした以来の長身選手じゃないかな。」

ーー相手側のジムとしては「打倒・天心」で燃えていますか?

小野寺「それはありますね。ワンチャローンが負けた時にパジャンチャイという同じジムの兄貴分の選手が『同じ階級の俺が出ていく』ということもありましたし、今回はワンチャローンと同門なので、天心の情報も入っているはずです。

これまで日本人とやる時にタイ側がなめていたところもあると思うんです。ワンチャローンも体重ではもう少し下だけど、55kgでも試合をやっていたし。ただ瑛作に負けた後には『日本のレベルは凄いな』と向こうのジムの会長が言っていて、『無理な階級ではやらせない』ということで送り込んできたので。タイで本当に大物の会長さんなんですけど、その会長も今回来ますし、選手としても下手な試合はできないでしょう。」

ーースアキムは一番日本向きで厳しい相手だと思いますが。

小野寺「パジャンチャイよりもやりづらく、厳しい相手というのは間違いないです。」

ーーそういえばオネェムエタイの選手はよく呼びましたよね。

小野寺「すっごい大変だったんですよ。」

ーー向こうでは大スターですよね。

小野寺「向こうでもそうだし、正月にフランスでも試合をして、今月も試合が決まっているけど、それをキャンセルしてこっち一本で来てくれることになりました。」

ーーどこのジムの選手なんですか?

小野寺「ジムは凄い田舎の方で、プロモーションの人が大きいところで。ただプロモーション同士の関係もあって交渉が凄く大変だったんです。」

ーーこれで全カードですか?

小野寺「そうですね、全7試合になります。」

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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堅物くん
2018/01/16 15:51

那須川陣営の選択肢の中から最強の相手を選ぶという攻めの姿勢は評価したい。

でも相性とかも加味して本当にこの相手で良かったのかは心配になってしまう。
同じ負けにしてもゴリゴリのパワーファイターにKOされるなら絵になるけど、スアキムみたいなアグレッシブさとテクニカルさを併せ持った選手に競り負けたときはどんな風景になるんだろう。

もちろん那須川に勝って欲しいけど体格差もあるし、さすがにここはクリアできなそう。

Yu5vhm2x
大澤 辰郎
2018/01/16 16:38

ワンチャローン、小笠原瑛作との試合は前戦で足を痛めたんですよね?
ワンチャローンには無理してほしくなかった。
いや、小笠原も頑張りましたが。

Ijy2ku20
土屋修平
2018/01/16 21:47

なるほど。超おもしろい。

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クイール最高
2018/01/16 22:13

すごいチャレンジすぎて他の立ち技団体がどうでもよくなるほど。
まさに世界の頂上決戦かな。
でも階級差がチャレンジしすぎてて気になるところです。

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最強
2018/01/17 06:25

契約体重は?天心に合わせるの?

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KO
2018/01/17 11:27

55.7kgなので両方のベスト体重ですね。

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ミシン
2018/01/17 08:33

knockoutはストーリーとか盛り上げ方とか一切気にせずいきなり強豪同士のマッチメイクするね。
もっとビッグマッチ決定までの期待値を高めてからやった方がファンも団体も盛り上がると思うんだけど・・・そこがコアなファンに支持されるんだろうか。

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