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強いボブ・サップが遂に帰ってきたが、"トルコの王様"の反則攻撃の前に不可解なTKO負けを喫する。

2018/01/28 10:26

(C) Mix Fight Championship

「ビースト・イズ・バック」。かつて日本格闘技界を風靡したボブ・サップ(44=アメリカ)は復帰戦を行うたびに、独特な野太い声と共に"野獣"復活をテレビカメラの前で誓っていた。

しかしデビュー当初の勢いは遂に戻ることはなく、いつしか無気力試合を繰り返すようになり、ここ20戦での戦績は2勝18敗とすっかり振るわなくなってしまった。

昨年8月にはフランスで地元のレジェンドであるグレゴリー・トニーと対戦するも、またも当たったか当たっていないか判別が難しいような攻撃でダウンを喫し、お馴染みの苦悶の表情を浮かべながらKO負けとなると、リング上からペットボトルが投げ込まれる事態となった。

大晦日にはAbemaTVの企画として『朝青龍を押し出したら1000万円』のVIPチャレンジャーとして選ばれるも、朝青龍の前にブン投げられてしまったことが記憶に新しいが、1月27日(土)にトルコで『Mix Fight Championship』というキックボクシングイベントに出場した。

"トルコの王様"に前日計量で宣戦布告

ボブ・サップといえば前日計量でのパフォーマンスも見所だ。

26日(金)に行われた前日計量では、リンゴを握りつぶして怪力ぶりが健在であることをアピールすると(ただし潰すのに苦戦していたのでさすがに衰えが見られるか)、何と対戦相手と向かい合った時にはいきなり前蹴りを放ってしまう。

しかも今回の対戦相手は、王様を意味する"キング"をニックネームに持つ、通称「トルコの王様」ことセルチュク・ウスタバシだ。

経歴や戦績も全くベールに包まれているこのトルコの王様に対して、不敬ともいえる先制の前蹴りを放ったことで乱闘騒ぎになるかと思われたが、ウスタバシはさすが王様らしく気品を保ったままやり過ごす。

さらにサップはやり返さないウスタバシを目にすると、ペットボトルの中の水をかけた挙句、そのままペットボトルを投げつけるなどやりたい放題だ。関係者が慌てて割って入るが、その関係者が満面の笑みを浮かべているあたりが、この顛末の真相を表しているだろう。

ちなみに同イベント『Mix Fight Championship』には、ピーター・アーツがエキシビジョンマッチに出場しており、これを見ていたアーツは苦笑いを浮かべていた。何にせよ、サップに良いようにやられても激昂しないトルコの王様は只者ではないと感じさせる出来事でもあった。

試合では強いサップが帰ってきたが…

そしていよいよ決戦のゴングが打ち鳴らされる。

いつものように背中を丸めてじりじりと前に出るサップに対し、ウスタバシは軽快にステップを踏みながらシャープなパンチを放っていく。どうやら経歴不明なウスタバシはボクシングベースの選手のようで、意外にも高いテクニックを持ち合わせている。

サップは前進しながらコンパクトにパンチを放つが、素早い動きとキレのあるパンチを放つウスタバシの攻撃を開始早々から何発も受け続けてしまう。いつもなら一発・二発が顔面に入ったらそのまま倒れるサップだが、この日は一味違い、ウスタバシのパンチを受けても倒れるどころか怯まずに前進を続ける。

普段ならとっくにKOされているはずだが、サップは脇を締めてジャブを突き刺すなど、この日のサップはやはり「ガチ」だ。ウスタバシの大振りのフックを喰らってもビクともせず、相手の前進に合わせてジャブのカウンターを的確に奪っていく。

さらに右フックを顔面に受けて、これまた普段なら大の字に倒れるパンチにも揺らぐことなく、何と全盛期に見せたような首相撲からの顔面膝蹴りを当てるなど健闘を見せる。まさに「強いビースト」が帰ってきた瞬間でもあった。

このまま乱戦に持ち込んで勝利するのではないかと思われたが、ウスタバシのローキックでバランスを崩してサップが倒れると、何とウスタバシが倒れたサップにパウンドを放ってしまう。さながらK-1グランプリでの「バダ・ハリ vs. レミー・ボンヤスキー」のような展開だ。

スリップからの反則攻撃ということでダウンこそ宣告されないが、サップはダメージと王様からの反則攻撃ということで一気に気持ちが萎えてしまったのか、意識はあるものの倒れたままピクリとも動かず、レフェリーが状態をチェックするが微動だにしない。ようやく上体を起こしたサップだが放心状態にある。

かつての「バダ・ハリ vs. レミー」のように、反則したウスタバシの負けが宣告されるのではと思われた矢先、何とサップ陣営からタオルが投入されてしまう。サップのTKO負けが決定すると、ウスタバシは感情を爆発させてコーナーによじ登って大きなガッツポーズを取り、場内が大歓声に包まれた。

ウスタバシの反則によるアクシデントが呼んだ展開ということで、陣営からタオルが投入されたのは残念な結末と言える。普段であれば開始早々に貰ったパンチでKOされていたところ、パンチを何度受けても怯まずに膝蹴りを返す"強いサップ"が帰ってきただけに、もしあのまま続いていればサップの勝利の可能性もあっただろう。

一方で計量では大人しかったウスタバシが、試合ではダーティーに攻めてサップの虚を突くという作戦勝ちと見ることもできる。サップはRIZIN旗揚げ大会の曙戦以来となる2年ぶりの勝利を収めることはできなかった。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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とし
2018/01/28 13:21

サップ頑張れ!! 応援してるぞ!!

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ソルト
2018/01/28 13:22

べネットの近況をお教えください

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まき
2018/01/28 13:52

こいつは、何を目指して未だに格闘技を続けているのか、強い頃に戻りたいのかと思いきや精神も弱いまま

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a
2018/01/29 04:25

サップは現在、ドランカー症状の人達を支援する団体にファイトマネーの半額を寄付してる。
戦うためより、生活の為と寄付の為に試合している。

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 なか
2018/01/28 15:44

>普段ならとっくにKOされているはずだが
www

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サップ
2018/01/28 19:35

ピーターアーツよ 君はいつまで試合をするんだ
だけどおれはそんなアーツが好きだぜ

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名無し〜
2018/01/28 22:12

すごい分かる。。

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