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重森陽太インタビュー。KNOCK OUT、新日本キックボクシングのライト級2冠達成に向けて発進。

2018/02/07 18:21

KNOCK OUTが2年目を迎える2018年の第1弾興行『KNOCK OUT FIRST IMPACT』が大田区総合体育館にて2月12日(月・祝)に開催される。

初年度のKNOCK OUTはライト級にスポットライトが当たり、森井洋介がトーナメントを全試合KOによる優勝で幕を閉じた。頭一つ抜けた強さを見せた森井だが、その首を狙う新たな挑戦者候補として重森陽太(22)が浮上している。

重森は昨年8月のKNOCK OUTデビューすると、森井から唯一ドローに持ち込んだ村田裕俊を相手に4RTKO勝利。続く両国大会では過去に森井から勝利しているマキ・ピンサヤームから粘り勝ち、KNOCK OUT 2連勝を収めて、レギュラー選手としての座を確たるものにした。

177センチという長身ながらフェザー級を主戦場としていたが、今回からライト級となる61.5kgでの初の試合に臨む。若さ、勢い、ルックスを兼ね備えた重森はライト級王座への次期挑戦者に推す声も多いが、2月の試合がその試金石となるだろう。

既に重森は今回の宮越戦を乗り越えた後には、KNOCK OUT、そしてホームリングである新日本キックボクシングのライト級王座も見据えているという。

"進撃のプリンス"がライト級の制圧を狙う

ーー重森選手は現役大学生なんですよね。

そうですね。大学に通っていて今は4年生です。

今年の春に卒業なんですが、ありがたいことにプロのキックボクサーを続けながら、練習もこれまで通りに行える就職先も見つかっています。

ーーではもう卒論なども終わっているでしょうし、学生としてはもう暇な時期ですよね。

それが来週から最後のテスト期間になるんですよ。僕は高校生の頃からプロで試合をしていて、大学生になると朝練があるので午前中に授業を入れることができなかったんですよ。

だから単位も1年生の頃から4分割になるように計算して取ってきました。なので言い訳にはなるんですがまだ卒業するだけの単位が取れていないんですよ。

ーーテストはどれくらいの期間あるんですか?

1月18日から2週間くらい続きます。

ーーでは試合の直前までテストで大変じゃないですか。

そうですね。しっかり卒業しないといけないので頑張ります。

でも12月の両国大会に出場した時のほうが大変でした。試合の次の日が卒論提出日だったので、試合が終わった後に徹夜で仕上げました。

ーー話は変わりますが重森選手は爽やか系のイケメンなので大学生活は楽しいんじゃないですか?合コンとか。

全くないですよ(笑)。合コンには行ったことないです。

夜に練習があるので集合時間には間に合わないですよ。減量があるのでお酒も飲めないですし。大学生らしい生活は送ってないです。

ーー大学生活はそうでもないようですが、SNSによると重森選手はグルメ通のようですね。

グルメ通なのかはわかりませんが、試合が終わった後の楽しみって食べ物なんですよね。

インスタ映えする食べ物が好きと言いますか、キックボクサーは食べ物に飢えているので、見た目が美味しそうな飲食店によく行ってしまうんです。

ーーさすが爽やかな重森選手らしく、インスタに乗った食べ物に飛びついてしまうと。

そうなんです。減量中はずっと調べているので、その方面での知識は女子高生、女子大生ばりだと思います。

特にバイキングは詳しいですね。甘いものだけじゃなくてかなり幅広いですよ。寿司食べ放題やしゃぶしゃぶはもちろんとして、ラーメンの食べ放題にも行ったりします。

ーーラーメン食べ放題ですか?

浅草にあるんですよ!あとはスイーツですね。一番好きなのは新宿のタカノフルーツパーラーです。

ーー話は変わりますが、重森選手はスマホゲーマーでもあるそうですね。なんでもツムツムが大得意だとか。

そうですね(笑)。ツムツムはLINEの知り合いの中でランキングが出るんですが、そこで最後に負けたのがいつか思い出せないくらいです。

だからライン交換するときちょっと恥ずかしいですね(笑)。レベルが高すぎるので。

これから就職してLINE交換する時とかあるじゃないですか。その時はちょっとソワソワしちゃうと思います。

ーー「重森君、ちょっとツムツムのレベルが高すぎるよ…」みたいな。

そうですね。これまでも「どうやってるの?」って聞かれたことがありますし。

ーーツムツムはどれくらいの期間やっているんですか?

サービスが始まったときからです。

ーーツムツムの申し子じゃないですか!

そうです。

(ツムツムの申し子と言える重森。1億スコアを突破するなど、その腕前は「格闘家にしては上手い」ではなく、ゲーマーとしても王者クラスだ。)

ーーじゃあ時間的にもかなりやっているんですね。

でも今は週に1回くらいですよ。それまでは通学とか空いた時間にコツコツやってきただけで。あとは減量の時とかですね。ジムに設置されている固定の自転車を1時間くらい漕ぐんですけど、その時にやったり。

ただ最近はどうぶつの森にも浮気しちゃってますね(笑)。

ーー動物といえば重森選手はかなりのアニマル好きだそうですね。

特に犬が好きなんですよ。ただトイプードルを飼っていたんですけど、昨年に新日本キックで行った防衛戦の1週間前に亡くなってしまって、傷心の中で戦いました。

ーー猫はどうですか?

う〜ん、見る分には好きです。でもやっぱり犬の方が自分は好きですね。ランニング中も散歩している犬ばっかり見ちゃいますね。

ーーそうだったんですね。以前重森選手が虎を撫でている写真をインスタに投稿していたので猫派なのかと勘違いしていました。

虎は可愛いですよね(笑)。

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(虎をも愛でてしまうその爽やかさこそ重森の最大の魅力だ)

ーーあれはどういうことだったんですか?

あれはタイに試合に行ったときに会長が観光に連れて行ってくれたんですよ。その時に虎を触れるところがあると。

それで行ってみたら、小枝で武装したオバちゃんがいて「触っていいよ」と誘われて。大丈夫なのかなとちょっと心配でしたけど。

ーー安全対策が小枝っていうのも凄いですね。会長も触られたんですか?

あ、自分だけでした。栗芝会長はちょっと不安だったのかもしれないですね。

ーー新日本キックボクシングの会長をされている伊原会長だったら触れそうですよね。

伊原会長なら野生の虎でも触れそうですね。会長は動物好きですし。なんせ本部のジムでは亀を飼っていますから。

ーー重森選手は稲城支部所属ですが、本部である代官山の伊原ジムには亀がいるんですか?

凄いいますよ。陸ガメ2匹に小さい亀がいっぱい。あ、うちの支部でも亀を飼っています。

ーー伊原道場は亀を飼う文化があるんですかね。

わからないです。伊原会長自身も亀を飼ってるからですかね。ちょっと気になります。なんで亀なんだろう。

ーーそろそろ本題に話を移しますが、昨年はKNOCK OUTで大活躍でしたね。

ありがとうございます。KNOCK OUTは一昨年の旗揚げ会見を会場まで見に行っていて、凄く出たいなと思っていたんですよ。

でも実際に自分がKNOCK OUTで試合をすることが決まった時は不安もありましたね。KNOCK OUTに出ている選手はみんなプロ意識が高くてレベルも高いなと感じていたので。

やはり出るからには一番活躍したいと思いますし、自分の状態がそこまで仕上がりきっているのかは凄く不安がありました。

ーー1試合目の村田裕俊戦はダウンも奪いましたし、良い内容でのTKO勝利でしたね。

でもあの試合は緊張しすぎちゃいました。

ーー緊張していたんですか?

もうリングに上がった瞬間に緊張してしまいました。自分はそれまで試合で緊張することがなかったんですよ。でも何故か大田区のリングに上がった瞬間は駄目でした。

もう倒さないといけないって思いが強かったんですよ。それで大振りになってしまって。

ーー2Rにラウンドのポイントを奪われる場面がありましたが、あれも緊張していたことが影響したのでしょうか。

そうですね。2Rにセコンドから「落ち着け」って言われたんですよ。1Rにダウンを奪ったんですけど、そこから熱くなってしまって自分一人だったら突っ込んでしまってました。

振り返った時にセコンドから「行かなくていい」と言わて、熱くなりすぎだから2Rは流してもいいと指示があったんですよ。なので別にポイントを獲られたのは気にならなかったです。

ーー焦りもあったということですが、それはKNOCK OUTという舞台によるものだったからなのでしょうか?

そうですね。憧れじゃないですかね。やっとKNOCK OUTに出れたという思いがあったので、ここは結果を残さなきゃという思いが強すぎましたね。

ーーKO率が高いイベントだけに倒して名前を売りたいという気持ちが出過ぎたと。

そうですね。どれだけいいKOをできるかという意識でしたので。

団体から何か言われていた訳ではないんですけど、勝手に自分が追い込まれてしまっていました。

ーーヒジでカットを奪ってのTKO勝利という結果を残し、2回目の参戦は両国大会でした。

両国は大丈夫でしたね。舞台は大きくなりましたが最初から最後まで全く緊張しませんでした。

たぶんリングチェックしたからですね。

ーーリングチェック?

そうなんですよ。リングチェックって床が滑るかなどの確認もあるんですが、会場の空気感を知る上でも大切なんだなと感じました。

大田区の時はリングチェックをせずに試合をしてしまったのでそれが良くなかっです。

ーー会場の雰囲気もチェックが必要なんですね。

あと両国大会では第1試合に出場した大月(晴明)さんがオープニングセレモニーの時に隣りにいて、ずっと「緊張する」って言ってたんですよ。なので自分は逆に落ち着いちゃいましたね(笑)。

ーー相手は日本人キラーのマキ・ピンサヤームで、KNOCK OUT王者の森井選手に過去に勝利している程の強豪選手でした。

ピンサヤーム選手が強豪なのは知っていましたが、別に意識することはなかったしプレッシャーもなかったです。

僕は相手の実績などはあまり気にしないほうで、誰に勝っているとかは全く気になりませんから。

ーー試合は削り合いの試合となり、4Rまでは差が付きませんでしたが焦りなどはなかったのでしょうか?

もともと後半の4Rからが勝負だと思っていたので気にはなりませんでした。3Rまでは削ることに集中して、ラウンドをとられなければ良いと割り切っていましたので。

ーー5Rには相手を効かせて下がらせての快勝でした。セコンドの栗芝会長もヒートアップしていましたね。

そうですね(笑)。会長はいつも大絶叫なので。明確な差を付けることができました。

ーー判定で勝利を告げられた時の心境は?

ピンサヤーム選手はタイでも有名ですし、嬉しかったですね。でもやんないとですよ。勝たないと次にはつながりませんので。

ーーその勝利が評価されてか、2月大会にも連続参戦となり宮越慶二郎選手との対戦が決まりました。

宮越選手は動きが独特ですよね。忍者ステップがちょっと気になるなって感じですね。

ーー忍者は好きなんですか?

忍者は好きですね。NARUTO世代ですし。

ーーではプレッシャーも感じますよね。ナルトステップを使う男との試合ですし。

ナルトステップはヤバいですね(笑)。なるほど。

ーー宮越選手はステップワークから翻弄して、前に出る相手にカウンターを合わせるのが上手いですよね。

やり辛そうですよね。でも僕の攻撃が届かないとは思わないですね。相手の変則な動きに釣られないように気をつけて戦えば問題はないと思います。

ーーそして重森選手はこの試合が初めてのライト級の戦いになるとか。

そうなんですよ。普段より契約体重が重いので減量のスケジュールをどうしようかなって感じですね。平常の体重も最近徐々に肉体改造をして上がってきているので、ライト級でも問題ないとは思います。

普段より長くご飯を食べながら練習できるのは嬉しいですね。あとこの前のピンサヤーム戦で60kgに体重を上げて試合をした時は過去最高に調子が良かったんですよ。

そこからさらに1.5kg増えてさらに調子が上がれば。でも良いとは思いますよ。減量している時も62kgくらいが自分でも一番動けていると感じる体重なので。

ーー今年はライト級で試合をしていくことになるのでしょうか?

たぶんそうなると思いますね。会長の判断にもなりますが。

ーーライト級といえばKNOCK OUTの王者は森井洋介選手がいますね。

KNOCK OUTに参戦してから自分の試合は森井選手を意識しているマッチメークなのかなって感じていたんですよ。

1戦目はKNOCK OUTで森井選手と引き分けている村田選手。そして2戦目のピンサヤーム選手は森井選手に過去に勝利している。

そして次が昨年のライト級トーナメント1回戦で森井選手が戦った宮越選手じゃないですか。なので道筋は整ってきていると思うのでここもしっかりとクリアしなきゃなと思っていますね。

できればライト級トーナメントの熱が冷めない内に森井選手には挑戦したいので。

ーーすでにライト級でそこまでを見据えているんですね。

もちろんです。あとこの流れだと今回の試合で僕が勝利すれば次は町田光選手との試合が組まれそうな気がしませんか?

町田選手は森井選手がトーナメントの準決勝で勝利した相手ですし、さらにそこに勝利すれば次は勝次選手ですよね。

勝次選手は同じ新日本キックボクシングのライト級王者でもあるので避けては通れない相手だと思っていますし。

ーーSNSでは現在はベルトを巻いてないのでそろそろベルトが欲しいというコメントがありましたが、新日本キックボクシングのベルトも当然意識されると。

もうすぐにやりたいですね。ライト級に上げたらダイレクトで組んで欲しいです。ランキング戦が組まれればしょうがないですけど、それなしでも挑戦できるくらいのことはしてきたと思っているので。

ーーライト級ではまだ試合を行っていませんが、この階級でもトップ選手に勝つ準備はできていると。

どっちみちトップにはなりたいと思っているので、それなら早くトップとやって勝ちたいです。

ーーそれでは今年の目標はライト級でベルトを獲得することになるのでしょうか。

今年はライト級になるとは思います。できれば今年中にベルトは獲りたいですね。どっちが先になるかは分からないですけど、KNOCK OUTのベルトも新日本キックのベルトも巻きたいです。

両方獲れれば本当に日本一だと思うので。欲を言えば新日本キックでベルトを巻いて、新日本キックの王者として、森井選手からKNOCK OUTのベルトを奪いたいです。

ーー最後に2月大会に向けてファンへのメッセージをお願いします。

KNOCK OUTからは何も言われていませんが、2月の試合は森井選手につながる試合だと僕は思っています。そこでファンの方々に僕が森井選手と試合をしたら勝てるかもしれないと思って頂けるような、認めて貰えるような試合がしたいです。

自信はもちろんありますので期待していてください。

重森陽太プロフィール

1995年6月11日生まれ、22才。

177センチの長身を活かし、切れ味鋭い蹴り技や肘打ちを武器にフェザー級の国内トップ選手として活躍。

プロとして早くから頭角を現し、高校3年生の時には新日本キックボクシング協会のバンタム級王座を獲得。2015年にはフェザー級でタイトルを獲得すると、わずか20歳にして2階級制覇を達成した。

KNOCK OUTには2017年8月に初参戦し、森井洋介からドローに持ち込んだ村田裕俊を相手にTKO勝利デビュー。両国大会では日本人キラーのマキ・ピンサヤームから粘り勝ちを収めてその地力の高さを証明した。

新たな階級となるライト級ではKNOCK OUTで森井洋介、新日本キックボクシングで勝次のタイトルを狙う。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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