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【ボクシング】勅使河原弘晶が判定でWBO-APバンタム級王座の初防衛に成功。12Rに渡る激戦を制する。

2018/02/08 21:38

2月8日(木)に後楽園ホールで『ダイヤモンドグローブ』が行われ、WBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の勅使河原弘晶(27)がセミファイナルに登場した。

勅使河原はクイールでも先日インタビューを行い、少年時代に虐待を受けたことから非行に走り、少年院の中で手にした輪島功一の本からボクシングを始めたという特異なバックグラウンドから反響を呼んだ。

ボクシングを始めるキッカケとなった輪島功一が会長を務める「輪島功一スポーツジム」に所属し、昨年10月にはジム初のタイトルとしてWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座を獲得。今回はそのタイトルの初防衛戦に臨み、フィリピンのジェイソン・カノイと対戦した。

カノイはキャリアでKO負けが一度もなく、また丸田陽七太のデビュー戦の相手を務めたことがあり、敗れはしたものの終盤に巻き返すなどタフさが売りの難敵だ。

勅使河原が激戦の末に初防衛成功

奇抜な入場でもおなじみの勅使河原だが、今回は美空ひばりの「お祭りマンボ」で入場し後楽園ホールを沸かせる。

1Rから勅使河原がジャブを起点にプレッシャーをかけて優勢に試合を進める。上下に打ち分けるジャブ、そして左の差し合いでも勅使河原が上回り、カノイの強打を防ぐ。カノイは強引に右を放っていき、時折勅使河原の顔面を捉えるが、主導権は勅使河原にある。

3Rには勅使河原のジャブ、右フックが捉えると、カノイが効いたのか下がる場面が目立つ。それでもダメージを回復すると、距離を詰めて懐に入ってインファイトを展開する。勅使河原はジャブで応戦するが、カノイの強打が捉えて徐々にカノイの勢いが増していく。

回りながらジャブを突いて試合を作る勅使河原と、それをかいくぐって懐に入るカノイという展開が続く。勅使河原がカウンターを当ててラッシュを仕掛ければ、カノイも強烈な左ボディーで応戦する。

中盤に入ると再び勅使河原ペースに傾き、勅使河原の左がヒットしカノイの勢いが落ちると、6R終盤にはボディーのラッシュでコーナーに押し込む。さらに7Rにもボディーを効かせてカノイの背中が丸まりガードが下がるようになる。

しかしタフさが売りのカノイはこのままズルズルといかずに、ガードを固めて前進し体を密着させてからのアッパーを仕掛ける。勅使河原も押し合いからボディーを放つが、カノイはさらにワンツーと繰り出して押し返していく。

終盤に入ると勅使河原の手数が衰え、逆にカノイの圧力が増していく。カノイはフックの連打からアッパーまでつなげ、勅使河原も強打で押し返そうとするが、カノイの正確性が優りポイントを奪い返す。最終12Rまで打ち合いが続いたが、カノイの上下の打ち分けが有効で、優勢のまま試合が終了。

前半から中盤は勅使河原、終盤はカノイペースとなったこの試合、115-113が2者、116-112が1者と判定3-0で勅使河原が勝利。カノイの驚異の粘りから僅差となったが、勅使河原が初防衛に成功した。

勅使河原はマイクアピールこそなかったが、フルラウンドに渡る激戦の末に難敵を退け、ホッとした表情を見せてリングを降りている。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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