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第2回巌流島手合わせ稽古会は総勢47名が集い、大盛況に。GLORY戦士、空道世界王者、ブラピのボディガードら各界の猛者が集結。

2018/02/10 21:17

2月10日(土)にカルペディエム広尾道場にて『第2回 巌流島手合わせ会』が行われた。

巌流島といえば元K-1プロデューサーの谷川貞治がプロデューサーを務め、円形の闘技場で戦い、寝技の時間制限や押し出しによる一本勝利が認められるといった独自のルールを採用していることでも知られる。

従来のキックボクシングやMMA興行とは一線を画した世界観を持つ巌流島だが、昨年末より「手合わせ稽古会」が行われており、巌流島への参戦意欲を問わず、全国から様々な流派の選手が集い、一斉に手合わせを行う取り組みを行っている。

第1回の手合わせ稽古会は40名弱の参加となったが、今回は総勢47名が集い、空道世界王者や現役GLORY戦士、また空手やキックボクシングの元王者が参加するなど、第1回以上にハイレベルなメンバーが揃っている。

巌流島というと色者選手のイメージが持たれがちだが、手合わせ会はどちらかというと合同練習会という側面が強く、各流派の猛者たちと一夜にして拳を交えることができる、さながら「精神と時の部屋」のような場となっている。

個性派揃いの猛者たちが集結

手合わせ稽古会に参加したメンバーは、どの格闘技団体でも実現できないような個性派揃いのメンバーが集った。

ブラッド・ピットやマドンナのボディガード務める実践の超スペシャリストの冨岡雅人、K-1と巌流島を並行して活躍を続ける"引きこもりの星"原翔太、巌流島本戦でもおなじみの"カマキリ拳法"こと蟷螂拳の使い手である瀬戸信介、空道世界チャンピオンの中村知大。またキックボクサーとしては、GLORYヘビー級の世界トーナメントに出場した羅王丸、また日本唯一のGLORY戦士である久保政哉ら名前を上げるだけでも錚々たるメンバーとなっている。

もちろん巌流島のマスコットキャラクターとしておなじみの大ももち、前回反響を呼んだノーガード戦法の三﨑太郎らも参加した。

夢の対決が次々と実現

手合わせ稽古会は前半が立ち技ルールのみ、後半は立ち技ルールと巌流島ルールを平行して行う二部制となっており、巌流島エースの菊野克紀が司会・進行を務める。なお菊野は、先月のテコンドー全日本選手権で負った拳の怪我から今回は不参加となっている。

それでも豪華メンバーが集結したことで、夢の対決が次々と実現した。まずはGLORY戦士の久保政哉と、巌流島軽量級エースにして、3月のK-1出場が決定している原翔太の組み合わせ。

そのほか「日本拳法 vs. 数見空手」、「システマ vs. キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」、「螳螂拳 vs. 極真空手」、「ニャンニャン拳法 vs. 沖縄空手」など手合わせ会以外では絶対に見られないような顔合わせがひっきりなしに行われる。

中でも異彩を放っていたのは、やはり琉球唐手術の三﨑太郎だ。「実践で使えない型はない」という思想の下、ノーガードの状態から独特な間合いで相手の攻撃を見切るや否や、素早いカウンターを叩き込むという超実践術を披露した。

さらに新旧GLORY戦士ということで、羅王丸と久保政哉との立ち技対決は白熱したハイレベルなものとなり、両者の攻防には参加者を含めて多くの者が固唾を呑んで見守った。

1Rが1分半または2分で次々と対戦相手が交代するために、ほとんど全ての参加者と拳を交えることができるという余りにも贅沢な稽古会となっている。

クイール編集部も突撃参加

また今回は巌流島手合わせ稽古会に初めて、そしておそらく今後も現れないであろうメディアとして実際に手合わせすることになった。

下の画像はノーガード戦法でおなじみの琉球唐手術だが、これまで見たことがない型を目の前にして幻惑されてしまい、まるで迷宮の中に紛れ込んだような感覚を抱いたままラウンドが終了してしまった。

全体的な参加者の傾向として、ボクシング、キックボクシング、MMAといったプロ競技ではなく、空手など伝統的な武道をバックボーンに持つ選手が多く、かつてボクシングを行っていた自分からするとまさしく未知との遭遇でもあった。

グローブありの競技ではないため、顔面をガッチリとブロックする選手が少なく、下がって誘い込んでから回転技を繰り出すなどといった、近代的な競技のセオリーにはない動きが多かったために、前に出るとやられるのではないかという恐怖感がつきまとう。

"カマキリ拳法"こと螳螂拳は実践で使えるのか?という疑問もあったが、オープンフィンガーグローブとの相性が良く、打撃の流れで両腕を簡単に掴まれてコントロールされてしまうので、これも巌流島ルールで生きる特有のバックボーンと言えるのかもしれない。

ハイレベルな面々が集った手合わせ稽古会だが、自分の実力を披露する場ではなく、あくまで数多の武道家と拳を交えて研鑽する場であるため、一方的に相手を打ちのめす場面は全く見られず、誰しも安心して参加することができる場であった。

巌流島というとキックボクシングやMMAのような近代的な格闘技とは一線を画しているが、これら競技の選手こそ、他流派の選手と一度に40人以上に渡ってスパーリングが行える手合わせ稽古会への参加をオススメしたい。

ハンドスタンプアートプロジェクトが行われる

また手合わせ稽古会の最中には、病気や障がいを抱える子ども達、そしてその支援者の手形を集めて世界一の大きな絵を描くプロジェクト「ハンドスタンプアートプロジェクト」が行われている。

2020年の東京パラリンピックでこのハンドスタンプアートを掲げることが目標のプロジェクトで、手合わせ稽古会の参加者全員がハンドスタンプを作成した。

巌流島は「子どもたちに親しまれる競技」をモットーに開催されており、そのコンセプトを汲んで、参加者は任意で児童養護施設の子ども達の自立支援を行う「ブリッジ・フォー・スマイル」への寄付を行った。

危険なイメージがつきまとう格闘技だが、参加者全員が怪我することなく、手合わせを一斉に楽しみ、また社会貢献に携わることができる場として今後も継続して開催される見込みだ。

手合わせ稽古会でしか見られないショットも

今回はクイールとして、現役GLORYファイターの久保政哉を送り込んだということもあって、久保政哉のショットを中心に掲載するが、稽古会の終了後には各選手が自由に歓談しながら撮影することも可能だ。

引きこもりの星として、巌流島の軽量級エースとして活躍する原翔太と、中学時代にゲームにハマりすぎて引きこもった経験のある久保政哉の夢のツーショット。

そして世界の立ち技格闘技を席巻したK-1の元プロデューサーである谷川貞治と、現在世界で活躍するGLORY戦士の久保政哉によるツーショット。

まさに巌流島の手合わせ稽古会でしか得られない経験が目白押しの一日となった。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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