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K-1ウェルター級トーナメントに出場する全選手の紹介と見所をキックファンを語り尽くしました。

2017/06/11 17:40

9月18日に開催されるK-1 WORLD GP 2017 初代ウェルター級王座決定トーナメント。このトーナメントにエントリーしている8選手の紹介および、各試合の見所をキックボクシングマニアのサーバルの弟子に語ってもらいました。

K-1初代ウェルター級王座決定トーナメントの出場選手が決定

9月18日(祝)にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催される「K-1 初代ウェルター級王座決定トーナメント」の対戦カードが発表されました。

1回戦から大注目の「久保優太 vs 木村"フィリップ"ミノル」が組まれるなど見所のあるトーナメントである一方で、海外勢はあまり良く知られていないということで、出場全選手の紹介を兼ねて、サーバルの弟子を名乗る人物にインタビューして聞いてみました。

このトーナメントに興味を持つキッカケにしてもらえれば幸いです。

インタビューはこちら

ー K-1初代ウェルター級王座決定トーナメントの対戦カードが発表されました。久保vs木村などシビれるカードがある一方で、聞き馴染みのない選手も出場しています。率直にサーバルの弟子さんはどのような感想を持ちましたか?

従来のK-1のトーナメントでは「日本人枠が4人、外国人枠4人」という形式で開催されてきたのですが、今回は日本国籍の選手が4人に加えて、日本在住の木村ミノルがブラジル枠、同じく日本在住のモハン・ドラゴンがネパール枠で入ったことにより、実質的に日本枠が6人というトーナメントになっています。そのため、普段のトーナメントと比べると国際色が薄いようにも感じました。

ー 中国のハン・ウェンバオは武林風枠ですね

ライト級トーナメントに参戦したウェイ・ルイ、その前にはユン・チーが参戦していて、最近のK-1のトーナメントは武林風枠が設けられているような気がします。

ー 枠外でいうと唯一アルメニアのメルシック・バダザリアンになるのでしょうか?

…と思うじゃないですか。

実はメルシック・バダザリアンは最近、武林風を始めとした中国での試合がほとんどなので、この選手も武林風枠なのかもしれません。

ー ということは実は全選手が枠内の選手なんですか!?

そう…ですね。ただこれから紹介していくように、どの選手も激闘型の選手ばかりで、試合は絶対にハズレはないと思います。

ー それでは一人ひとり紹介してもらいましょう。第1試合でモハン・ドラゴンと対戦する渡部太基はKrushやK-1でお馴染みの選手ですね。

渡部はGolden Globeという藤原ジムの流れを組むジムの選手で、そのイメージ通り激闘派として知られているんですよ。フィジカル、頑丈さが武器の選手で、誰が相手でもパンチで正面から打ち合うタイプです。

塚越という現Krush王者にベルトを奪われてしまったのですが、とにかく試合が熱い選手として有名です。

ー 現在は4連敗中と苦しんでいる印象があります

昨年からKrushのタイトル戦で敗れてしまい、K-1でも連敗しています。ただ今までの試合は適性階級より重い70kg級の試合が多いんですよ。

今回は適性階級の67.5kgでのK-1で仕切り直しという形に加えて、敗れた試合も惜敗ばかりで、その内容も良かったのが支持されての抜擢なのかもしれません。

ー 7月にも「Krush vs 武林風」の対抗戦に出場して、ティエ・インホァと対戦します

そうなんですよ。実はこのティエ・インホァという選手、中国で猛烈に強いんですよ。

だからK-1の前のKrushでも大一番を迎える厳しい試合が続くことになりますね。何とかクリアしてK-1に臨んで欲しいところです。

対するモハン・ドラゴンという選手は、とにかく大振りのパンチをブン回すタイプで、「デカイのが1発当たれば勝ち」という選手なんです。

日本在住のネパール国籍の選手で、とにかくフルスイング、フルスイング、フルスイング…で、誇張した表現ではありますが、当たればKO勝利、当たらなければ負けてしまうというイメージです。

大味なところはありますが、試合内容に絶対にハズレはないです。

ー モハン・ドラゴンは現在40歳と大ベテランの選手です

日本在住歴も長くて、プロ経験も長いベテラン選手ですね。以前はカレー屋を始めるのが夢とも話していて、もしオープンしているのならぜひ食べに行きたいと思ってます。

渡部との試合は激闘派同士の試合なので、KO決着の可能性はかなり高いと思いますし、消耗戦になる確率も高いです。勝った選手は2回戦に上がってこれるのか、どれだけフレッシュな状態なのかも重要かもしれません。

ー それでは次に、メルシック・バダザリアンと対戦する山際和希について教えてください

山際はこれまでずっとビッグバンに参戦して、王者にもなっているんですが、昨年まで破竹の11連勝していたくらい勢いのある選手です。

前回のビッグバンでは久保優太と対戦してドローまで持ち込んでいます。知名度は低いけれど、実はこの階級日本人最強説すらある、言ってしまえば「地味強」でもあります。

ー 前回の久保戦はどちらが有利と見られていたんですか?

それは断然、久保が有利と言われていました。下馬評を覆して引き分けに持ち込み、評価を上げたという図式ですね。

ちなみに山際は「国士舘大学→谷山ジム」というビッグバンの申し子というべき経歴でもあります。

ー 相手のメルシック・バダザリアンはほとんど知られていない選手です

メルシック・バダザリアンとはアルメニア国籍なんですけど、実際にはアメリカで練習している選手なんです。

ボクシングのキャリアもあって3勝0敗1KOという戦績。さらにユニークなのがもともとは空手をベースにした選手なんですよ。

ー 空手とボクシングを両方ベースにしているとは!

空手、ボクシング、キックボクシングと色々な格闘技のエッセンスを取り入れていて、実際に試合でも本格的なボクシングに加えて回転系の蹴りを出したりと、イメージ的には昔K-1で活躍していたルスラン・カラエフのようなタイプかもしれません。まあこちらはサウスポーなんですけど(笑)

ー ところで先程話に出てきた武林風での試合はどうなんですか?

まあ…正直全部を追いきれているわけではないんですけど、武林風で勝ちまくっているというわけではないんです。

アグレッシブに攻めて、回転技も得意なので、観客を盛り上げるというところが買われているのかもしれませんね。あと結構イケメンなんですよね。

ー 先程少し調べたんですけど、この選手はロサンゼルスの短大に通ってるみたいですよ

そうなんですか!そこまでは知らなかったです。

ー 全部Wikipedia情報なんですけど、安い学費で実践的な授業が学べるのが評判らしいです。映画・テレビ、コンピューター、音楽・写真とクリエイティビティの高い大学のようですね

そうなんですね。そのクリエイティビティを活かしての回転系…なのかもしれません。まあ関係ないと思います(笑)

ー あと同姓同名の可能性が多少否めないんですけど、MMA経験もあって1戦1敗となっていますね

おお!格闘技と名がつくものは全部やっちゃうタイプなんですかね。

ー ちなみに気になったのが、アルメニアの選手って欧州のリングでも別に多いわけでもないのに、マラット・グレゴリアンもアルメニアから出ていて、K-1はアルメニア枠はあるんですか?

まあ…正直分かりません(笑) K-1が敷くアルメニアルートなのかもしれないですね。

この試合は地味強の山際が、中国で戦う"アメリカンエンターテイナー"のメルシックと戦うということで、どういう化学反応になるのかが楽しみです。試合は間違いなく盛り上がるでしょうね。

ー では続いてハン・ウェンバオと対戦する、塚越仁志について教えてください

ああ、出ましたね。激闘に次ぐ激闘王!!

ー いや、それ言いたいだけでしょ(笑)

いやいや、違うんです。今回そういう選手ばかりが集まってるということなんです!

激闘派の権化みたいな塚越は最近念願のKrush王者に渡部を倒してなっていて、前回防衛戦でモハン・ドラゴンからKO勝利を収めていて、トーナメント両参戦選手から勝っている男、という立ち位置です。

この選手はちょっと変則なんですけど、若干リーチが長くて、パンチのタイミングが他の選手とは違うところがあって、自分の独特の戦い方を持っているということで、塚越と対戦する選手は対策を練らないと大変ですよ。

ー 33歳と結構なベテランです

そうですね…。今までタイトルとは縁のなかったんですけど、今一番ノリに乗っている選手とも言えます。

前回スーパーバンタム級で武居由樹がKrushからK-1トーナメントを優勝したので、その再現の匂いもしますね。実は影の優勝候補なのかもしれません。

ー 対するハン・ウェンバオはどうでしょう?

ハン・ウェンバオはいい選手なんですよ!日本での知名度はマジで1ミリもないんですけど、中国のGlory of Heroesという武林風系の大会で注目されている選手で、今年タイ人選手と対戦したのを見たんですけど、戦い方がマイク・タイソンみたいなんですよ。

ー ええ!?さすがに大げさでは!?

キックボクシングでマイク・タイソンをしちゃうんですよ。

まあタイソンみたいに体を大きく振るわけではないんですが、至近距離からボクサー顔負けの豪腕をコンパクトに振るってくるタイプですね。体もゴツくて圧力をゴリゴリかけてくるので、この選手から距離を取るのは大変です。

そのタイ人選手は密着状態からのボディブローで悶絶KO負けを喫していて、ボクシングテクニックは随一と言って良いかもしれません。

この選手、今年にはニュージーランドとの対抗戦で70kgの試合に勝ってるんですけど、それはサウス・パシフィック・インターナショナル・チャンピオンシップという新設されたタイトルも獲得してるみたいですね。

ー 何か英語で呼んで迫力だそうとしてますけど、「南太平洋国際チャンピオン」ですね

まあ…日本語にすると迫力なくなっちゃうんですけど、武林風がウェイ・ルイの次に送り込んできた刺客ですよ。まあウェイ・ルイは武林風世界王者だったんですが。

でも今上り調子のダークホースというのは間違いないです。名前のある選手との対戦経験はあんまりなくて、今の実力はハッキリしていないんですが、一点突破の破壊力を凄く秘めているので不気味な存在ですよ。

今回の台風の目として波乱を起こすかもしれないので、トーナメントで一番注目すべき選手、という見方があるのかもしれません。

ー ええ、ホントに!?さすがに逆張りしすぎじゃないですか!?

実はハン・ウェンバオが革命を起こすかもしれない、という。
ちょっと煽られすぎた感はありますが、期待しておいて下さい。

ー それでは最後の久保優太vs木村ミノルについて、どうでしょう

もうこれは説明不要ですよね。よくK-1もこの両者を一回戦でぶつけたなという。

個人的にはこれを一回戦で組んだのは英断だと思ってます。やっぱり67.5kgは新設された階級で主流ではなかったじゃないですか。だからこの階級を背負うスター選手がまだ誕生していなくて、普通に組んでしまうとどうしても話題性に欠けるところがありところがあると思うんです。

そこで1回戦で人気・実績ともに抜群の久保と木村を消耗のない状態でぶつけるというのは、ファンとして純粋に凄く見たい試合だし、どちらが勝ったとしてもダメージが残る可能性もあるじゃないですか。

久保も木村も優勝候補なのに1回戦で組まれることによって、誰が優勝するかが本当に読めなくなったという意味でもファンの心をくすぐりますよね。

ー 世代交代マッチ…と思いきや、実は久保はまだ29歳なんですね

あ、意外と若いですね!

ー 厳しい試合ばかりこなした上で55戦ですからね。K-1 63kg級の日本王者であり、Gloryのトーナメントでも優勝したりと国際的に見てもレジェンドの選手です。

実績的に見れば間違いなく世界的な選手です。

今回シンプルな実力で見れば圧倒的な優勝候補ですよね。65kgの日本トーナメントでも優勝した山崎から優勢に試合を進めてましたし、地力はもはや疑う余地はありませんよね。

ー 最近はトレーダーとしての顔も大きくなってますよね

そうですね、Twitterのアカウント名も「戦うトレーダー」となってて、ツイートもそればかりですよね。

6月20日にはトレーダーとしてセミナーも開催されるみたいですし、インテリジェンスな一面も感じさせます。

ー 対する木村ミノルはここまでのストーリーが感慨深いものがあります

木村ミノルこそ今のK-1で一番ストーリーを持っている選手ですよね。

K-1とKrushを運営しているのは「グッドルーザー」という会社なんですけど、まさしく木村ミノルはグッドルーザーだなと。グッドルーザー(GOOD LOSER)というのは負けっぷりが良いという意味です。

ー 木村は負けてなお味が出ましたね

2年前にゲーオとのタイトルマッチを行うまではK-1の顔になっていて、ゲーオを倒して主役になるんじゃないのかという勢いがありました。

しかしトーナメントで野杁に負けて、復帰戦はNOMANに勝ってはいるんですけど、復活をアピールするほどではなかった。そこからMMAに挑戦してまさかの1RKO負け。さらにKrushでも1RKO負けで、ドン底を味わったわけじゃないですか。

それが前回のKrushでKENJIから3度ダウンを奪っての見事な復活KO勝利。そしてウェルター級の初代王座決定トーナメントという格好の舞台に参戦という筋書きのような展開ですよ。

ただ去年の65kgトーナメントのように、1回戦であっさりと負けてしまうリスクすらある一方で、勝てば一気に優勝すら見えてくるという意味で最注目の試合です。

ー 木村にとって久保はやりづらい相手かもしれません。真っ向勝負してくれるKENJIとはタイプが違い、久保は三日月蹴りやミドルキックが得意で、昨年の野杁戦の悪夢を思い起こさせるものがあります

野杁戦では三日月が何度も当たって、その直後に膝蹴りでダウン奪われていますからね。

KENJI戦では顔面のガードをガッチリと固めて、相手に打たせてからズドンと強打をあてて勝利していますが、久保はその試合に付き合うことはないでしょうから、前回と同じような展開にはならないはずです。

木村は久保戦に向けてこれまでのスタイルでは、久保を捕まえることはできないはずなので、この試合に向けてさらにレベルアップする必要があります。ただ木村はウィラサクレックジムに入って進化してるでしょうし、久保戦に向けた対策を練ってくるはずなので、本当に楽しみな試合です。

一回戦屈指の好カードで、この試合の勝者が優勝するのではと見られているかもしれませんが、準決勝ではダークホースが待っているので、この山は厳しいですよ。

ー ズバリ、優勝予想は!?

これは…かなり難しいですね。

冷静に見ると、やっぱり経験的にも久保優太が優勝する可能性が高いと見ています。久保に勝てる可能性がある選手となると、意外と塚越とハン・ウェンバオの試合の勝者だと思ってます。

決勝は順当に行けば山際が上がってきて、山際vs久保の再戦と予想します。

ー なるほど!選手紹介から優勝予想までありがとうございました。今回のK-1トーナメントはさながら「超破壊型トーナメントだ!」というオチで今回は終了しましょう。

イベント開催情報

インタビューを受けた人は久保優太優勝と見ているようですが、皆さんの予想はいかがでしょうか?

さて、この注目の初代ウェルター級王座決定トーナメントは9月18日(祝)にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催されます。

現在決まっている対戦カードおよび選手情報はこちらに掲載されています↓

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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