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K-1スーパーウェルター級トーナメント優勝候補筆頭のチンギス・アラゾフとは?プロ47戦45勝2敗と驚異的な戦績を誇る。

2017/06/15 23:19

(C)M-1 Sports Media

6月18日に行われるK-1スーパーウェルター級で優勝候補筆頭とされているチンギス・アラゾフ。ヨーロッパや中国で活躍しているアラゾフですが、初来日ということで馴染みのない方も多いかと思い紹介しています。

優勝候補筆頭!チンギス・アラゾフとは?

6月18日(日)にさいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで行われるK-1 WORLD GP 2017 スーパーウェルター級王座決定トーナメント。

「日本人が勝てない階級」と言われている70kg級において、今回もガチな外国勢が4名参戦していますが、中でも最も評価が高いのがこのチンギス・アラゾフです。

佐藤嘉洋も優勝候補にチンギス・アラゾフを挙げており、次のように評価しています。

僕はチンギス・アラゾフにすごく期待していますね。(略)

アラゾフはテクニックだけでなく身体能力が高いんですよ。身長も180㎝を超えているし、体つきを見てもスーパー・ウェルター級とは思えないくらいデカい。(略) そういった部分でもアラゾフは新世代のトップファイターという印象です。

他にも瑠輝也や野杁正明らK-1ファイターもみな口をそろえて「強い」と評価しています。こちらは瑠輝也の投稿↓

こちらは野杁の投稿↓

このようにファイターからの評価を見ても強いのは間違いないであろうチンギス・アラゾフについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

名前 チンギス・アラゾフ
生年月日 1993年6月10日 (24歳)
国籍 ベラルーシ
戦績 47戦45勝(30KO)2敗

プロ戦績は驚異の47戦45勝!

チンギス・アラゾフは1993年生まれの24才とまだ若手の部類ですが、アマチュア戦績は207勝(117KO)3敗、プロ戦績は45戦(30KO)2敗と驚異的な戦績を残しています。

英語版のWikipediaによると、護身のために10歳の頃からチヌックの前身にあたるジムでムエタイを始めたとのこと。ちなみにチヌックジムといえばかつてアレクセイ・イグナショフが所属していた有力なジムです。

ムエタイを始めてすぐに才能を発揮して、その年にはアマチュアのタイトルを獲得し、3年が経過する頃には同年代のタイトルを総なめにしています。

そして13歳の時にタイでプロデビュー。それ以来現在まで47試合をこなしており、目下20連勝中です。

敗れた相手も世界的な選手のみ

47戦のキャリアのうち厳しい試合もしっかりとこなしており、敗れた2試合も新生K-1初代70kg王者のマラット・グレゴリアンと、世界最強の一角であるシッティチャイからというだけでも、その強さが良く分かります。

実はマラット・グレゴリアンとは2回対戦しており、1度目はGloryで対戦し、こちらはルールで認められていない肘によるカットでノーコンテスト。2度目はグレゴリアンのハイキックでダウンを奪われて敗れています。

またシッティチャイは現在Gloryライト級王者で、70kgで世界最強の一角とも呼ばれている選手ですが、そのシッティチャイとも20歳の時点で互角に戦い、延長の末に敗れているので、アラゾフが当時から世界のトップレベルと渡り合うだけの実力があったといえます。

ちなみにこの2試合は連続しており、キャリア唯一の連敗でもありますが、それ以来現在まで破竹の20連勝中です。

ここ1年でエンリコ・ケール、サイヨークから勝利

アラゾフの戦績でも目を見張るのは、エンリコ・ケールからKO勝利を収めていることです。エンリコ・ケールはFEG体制後のK-1 MAXで優勝しており、「最後のK-1 MAX」王者としても知られています。

WAKOという団体の70kg級タイトルマッチだったのですが、5Rに鮮やかなカウンターが炸裂してエンリコ・ケールをリングに沈めています。

また瑠輝也がアラゾフを絶賛していたのが4月の武林風の大会で、これが直近の試合に当たります。

イー・ロンという中国の英雄的存在への挑戦者を決めるトーナメントにエントリーしており、1回戦でサイヨークというムエタイ70kg級のレジェンドから3度のダウンを奪って完勝しています。

このように世界レベルの選手とも試合をこなしてなお20連勝を収めているのですから、いかにアラゾフが突出した存在であるかが分かるかと思います。

チンギス・ハンとの関係は?

K-1が公式にアップしている紹介VTRによると、チンギス・アラゾフは「チンギス・ハンの名前を受け継ぐこの私がK-1を征服する」と発言しており、何かチンギス・ハンと血縁関係があるのかと思い色々調べてみました。

チンギス・ハンと言えばモンゴル帝国の初代皇帝で、アジアの周辺地域を次々と討滅し、アジア一帯に帝国を築いた歴史の偉人です。ちなみにチンギス・ハンの孫にあたるフビライ・ハンが日本に攻め込んだ「元寇」によって、日本でもチンギス・ハンの名前はよく知られています。

さて、結論から言うと…チンギス・アラゾフとチンギス・ハンの関係性は見つかりませんでした。

ちなみにチンギス・アラゾフはベラルーシ国籍ですが、ベラルーシの大元である「ルーシ」諸国は、モンゴル帝国に攻め込まれて人口の半分を失ったとも言われるほどの大敗を喫しています。

もしかしたらそんな時代背景もあって、東欧諸国にはチンギス・ハンの名残があるのかもしれませんが、真相は不明です。

中島が神風を吹かして止める!?

さてチンギス・アラゾフと1回戦で対戦する中島弘貴は、モンゴル帝国が日本に攻め込んできた元寇になぞらえてか、「神風吹かせて止めたい」とコメントしています。

(C)M-1 Sports Media

モンゴル帝国が日本に攻め込んできた時に、日本が押されていたものの、2度に渡る暴風雨によりモンゴル帝国が撤退を余儀なくされたことが、「神風」と呼ばれています。

自分自身の力を超えて、神がかった力を発揮して止めるという中島の強い決意がにじみ出ていますね。

ところで最近の研究で「元寇」については色々解釈が覆されており、神風によって撤退したのではなく、鎌倉武士の奮闘によってモンゴル帝国が撤退した後に暴風雨に悩まされたというのが通説のようです。さらに「元寇」ではなく、最近の教科書は「蒙古襲来」になっているとか。もはやK-1とは何も関係ないことですが…。

ファイトスタイル

さてチンギス・アラゾフが強いということはもはや説明不要ですが、さらに恐ろしいのはそれ以上にスキの少ない選手であるということです。

「身体能力は高いけどスキは多い」といったありがちなパターンではなく、ムエタイがベースとなって、その上に長い手足をスピーディーに操る高い身体能力、上下に打ち分けるボクシング技術、高い打点のハイキックを難なく放てる足技、さらにスイッチしてサウスポーでも違和感なくこなせる器用さ、と立ち技選手に必要な要素を全て兼ね備えた選手です。

アグレッシブな選手ではあるものの、攻防のバランスを欠いた攻めをすることはなく、チャンスでもコンパクトに攻撃をまとめるので、事故のような形でダウンを奪われることはまず見られません。

「捨て身覚悟で一発逆転」という戦法も通用しづらく、対戦相手からすれば厄介なことこの上ないでしょう。

正直、客観的に見れば身体能力や技術では中島よりも1枚も2枚も上手で、中島はまともにぶつかれば勝ち目は薄いはずです。しかし中島も当然承知の上でどのような対策をこの試合に練ってくるのかも一つの見所です。

最後に

さてここまでチンギス・アラゾフについて紹介してきました。

「アラゾフは強い」ということは噂で広まっているものの、実際にどのようなキャリアを送っているのかはあまり知られていないかと思い、紹介してみました。

優勝候補筆頭と言われるのも頷けるほどの実力をキャリアを持っているので、トーナメントの中心人物としてぜひ注目してみてください。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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