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シリル・アビディがなんとジェロム・レ・バンナとのリベンジ戦に向けて練習に復帰!!10年以上ぶりの復帰の条件はバンナとの対戦のみ!?
K-1レジェンドの一人であるシリル・アビディですが、なんとジェロム・レ・バンナとの対戦に向けて練習に復帰したという情報が入っています。早い段階でリタイアしたアビディだけにまさか2017年に復帰に向けて動き出すとは誰も予想していなかったことでしょう。
シリル・アビディが現役復帰に向けてトレーニングを開始
2017年に入ってジェロム・レ・バンナやレミー・ボンヤスキーといったK-1レジェンドが現役復帰に向けて動き出しているとはいえ、まさかこの選手が現役復帰しようとしているとは全く予想だにしませんでした。
2000年代前半のK-1を代表する選手の一人である「マルセイユの悪童」ことシリル・アビディが、現役復帰に向けてトレーニングを再開していることが、キック最大手のメディアLiverKickによって報じられています。
シリル・アビディといえばK-1きっての悪童として、当時の新世代を代表する選手として高く注目されていました。
ピーター・アーツやアーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナといった黎明期の選手が全盛期を迎えていた中、フランスから超新星の如く現れ、2000年にピーター・アーツから2度のKO勝利を収めたことで、一躍新世代の旗頭として君臨することになります。
未来のK-1王者と目されながらもその後は伸び悩み、2003年にレミー・ボンヤスキーからKO負けを喫したのが象徴的であるように、わずか3年ほどで新世代の選手に飲み込まれるように前線から退いていきました。
2005年のK-1パリ大会でのジェロム・レ・バンナ戦が最後のビッグマッチとなり、その後は徐々にフェードアウトするように現役を退いています。
最後に試合をしたのは31才と、ヘビー級ならばピークを迎えるような年齢ではありましたが、パフォーマンスの低下は傍目からも明らかで、それ以来10年以上にも渡って現役復帰をすることはなかったので、このタイミングでの復帰という話にはかなり驚かされました。
バンナとの対戦が復帰の条件
今回アビディの復帰の報道をしているLiverKickによると、「アビディがジムでの練習に復帰し、条件が整えばリングに戻る」と近しい人物が伝えたとのことです。
そしてその条件とは、宿敵でもあるジェロム・レ・バンナとのリマッチともハッキリと書かれています。

(出典: http://liverkick.com/cyril-abidi-looking-to-revive-age-old-rivalry-with-jerome-le-banner/)
バンナとアビディはいずれもフランスの立ち技格闘技を代表する人物ではありますが、根っからの悪童であるアビディと、当時番長として名を馳せていたバンナとの相性は最悪で、元記事にも因縁の始まりとなった出来事について書かれています。
それは2003年のK-1パリ大会のトーナメントにおいて、アレクセイ・イグナショフとの対戦でタオル投入で敗れた際に、バンナがアビディに対して直接厳しい言葉を投げかけたのが発端となったそうです。
大会終了後の表彰式では、バンナに激昂したアビディが突如殴りかかるというシーンはK-1の紹介VTRでも度々流されています。
ちなみに有名な噂として、この後プライベートでアビディがバンナのところへ殴り込み、ルール無用のリアルファイトの結果アビディが勝利したということがあり、これはK-1でも実際に取り上げられていました。
当時の様子を記述したブログも見つけましたので、気になる方はぜひ読んでみて下さい↓
その後2005年のパリ大会にて両者の直接対決の機会が設けられ、この時にはバンナが一方的に試合を進めながら、アビディは驚異の粘りを発揮し、5Rに渡る死闘の末にTKO負けを喫しています。
アビディにとってはこの試合が最後のビッグマッチとなり、その後は堀啓、野田貢と日本人相手に連敗したのを最後にフェードアウトするように現役引退を迎えています。
「バンナとの対戦が復帰の条件」とするあたり、やはり現役中でも2005年のバンナ戦がアビディにとって節目の出来事だったのかもしれません。
もちろんこの試合はアビディが希望しているという形で伝えられているのみで、実際に試合が組まれる動きがあるわけではありませんが、まさかアビディが現役復帰に意欲を示しているとはというサプライズからつい余分に書きすぎてしまったような気がします…。
パン屋を経てスポーツジムのインストラクターに!?
アビディはK-1時代の晩年にはパン屋を営んでいて、レジ打ちをしている様子がVTRに映し出されていましたが、根っからの悪童であるアビディがパン屋というのは一部で反響があったようです。
すっかりパン屋のイメージが強いアビディですが、現在はファイトネスジムという格闘技を全面に押し出したフィットネスジムのインストラクターを務めています。
現在は41歳と意外と若く、もともと童顔だったこともあってか他のK-1レジェンドと比べると若々しくも見えます。
バンナはパトリス・カルテロンとの試合で復帰するという噂が
アビディが対戦を望んでいるとされるジェロム・レ・バンナですが、実はつい先日にパトリス・カルテロンという同じくフランスを代表する選手からの挑戦を受け入れることをFacebookで発表しています。
バンナも2015年を最後に引退しており、因縁ある相手からの挑発に応じたことから、2年ぶりの復帰戦が行なわれるのではないかと言われています。
この試合についても今すぐ試合が実現するという段階ではありませんが、奇しくも同じタイミングで復帰の話が上がるというのは、オールドK-1ファンにとっては琴線に触れるニュースではないでしょうか。
レミー・ボンヤスキーは今年復帰予定
今回はシリル・アビディの復帰にまつわる話を紹介しましたが、実はレミー・ボンヤスキーも今年の10月に現役復帰をしてメルヴィン・マヌーフとの4度目の試合に臨むという噂を、WFLという団体自らぶち上げています。
.@headkick_nl Need to say more??? Follow WFL.. More to come!! #WFL5 #WFL7 pic.twitter.com/mpmIaHNCR5
— WorldFightingLeague (@wflevents) April 22, 2017
ここに来て欧州キック界ではK-1レジェンドの復帰が一つのトピックになっており、日本のファンにも馴染み深い話題であることから、引き続き紹介していきたいと思います。
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