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リコ・ヴァーホーベンがヘビー級頂上対決としてベン・サディックとの年末決戦が決定!「世界最強 vs 続・モロッコの肉弾戦士」

2017/07/06 10:19

(C) GLORY Sports International

Gloryヘビー級の絶対王者に君臨しているリコ・ヴァーホーベンが年末にベン・サディックと対戦することが決定。ベン・サディックもまた「モロッコの肉弾戦士」であり、リコは2戦連続でモロッコの肉弾戦士と対戦することになります。

リコ・ヴァーホーベンとベン・サディックの因縁対決が実現!

Gloryヘビー級の絶対王者にして、現在キックボクシングでは敵無し状態の絶対王者リコ・ヴァーホーベンが、年末のGlory大会でジャマール・ベン・サディックと対戦することが決定しました。

Gloryの公式サイトがこの対戦を報じており、年末に行なわれるとだけ発表されていて具体的な日程は未定です。ポスターによるとヘビー級タイトルがかけられた試合になります。

「対戦することが決定しました」だけで終わっても、多くの人にとっては何のこっちゃいということだと思いますので、この両者の対戦の経緯を紹介して行きたいと思います。

今回のテーマは「『絶対王者vsモロッコの肉弾戦士』2」です。

世界最強、リコ・ヴァーホーベン

これまでも紹介してきたように、リコ・ヴァーホーベンは現在ヘビー級戦線では無類の強さを誇っており、またヘビー級の人材不足もあってライバル不在の状況にあります。

ピーター・アーツ、バダ・ハリ、ダニエル・ギタ、グーカン・サキといったレジェンドから全戦全勝を飾っており、人気・実力ともにGloryの象徴的存在です。

旧K-1の活動終了後に台頭してきたので日本での認知度は高くありませんが、地元オランダではテレビ出演することもあるくらい人気があるようです。ただしそんな存在感とは裏腹に、昨年のバダ・ハリとの試合以外はビッグマッチには発展せず、対戦相手のネームバリューが追いついていない印象があります。

グーカン・サキが最近MMAに転向したことが話題になりましたが、もともとリコとの対戦を熱望しており、サキいわく「Gloryはリコをプロテクトしていて対戦させてくれない」ことが理由でMMA転向を決めたとのことです。

前戦は「モロッコの肉弾戦士」と対戦

サキとの対戦の機運が高まっていたのですが、結局その試合が実現せず、代わりにリコと対戦することになったのが「モロッコの肉弾戦士」ことイスマエル・ラザールでした。

この選手はMMAでいうところのロイ・ネルソン的なキャラクターで、ぽっちゃりを超えて肥満体型ながら意外にも素早い動きを見せ、そしてキャラクターもひょうきんで公式でもネタキャラのように扱われる選手です。

(ニコニコ動画にあげられた動画でも「キック最強vsデブ最強」という余りにも酷いタイトルが付けられているのが印象的です。)

「なんで今さらリコは肉弾戦士なんかと対戦するんだ」と見られており、試合はリコの圧勝になるかと思いきや、意外にも肉弾戦士が善戦。試合終了間際にはあわやという場面も作りましたが、判定でリコが勝利しています。

リコの名前が落ちたというよりも、ラザールはよく頑張ったな…という見られ方をした試合でした。

ベン・サディックもまた「モロッコの肉弾戦士」

そして今回対戦することになったジャマール・ベン・サディックですが、この選手は奇しくもイスマエル・ラザールと同じモロッコの選手で、これまた同じようにガッチリとした体型を武器にゴリゴリと攻める選手です。

「モロッコの肉弾戦士」というフレーズはこのサイトが勝手につけたものですが、やはりベン・サディックもまた「モロッコの肉弾戦士」というフレーズがピッタリの選手です。

ラザールがロイ・ネルソンなら、ベン・サディックはUFCヘビー級のベン・ロズウェルのようなタイプです。ラザールは肥満体型ですが、こちらはポッチャリ体型で、身長205センチ、体重130キロというスーパーヘビー級の肉体を誇ります。

しかもベン・サディックもまたラザールと同じように、体型の割に素早さをウリにしていて、ヘビー級の中ではむしろスピードがある部類に属します。

実はリコよりも一部では期待されていた

ベン・サディックの名前が広まったのは、DREAMとGloryがさいたまスーパーアリーナで共同開催した2012年大晦日のGloryヘビー級トーナメントでした。

16名のヘビー級トップ選手がなんと1日に4試合を行うという過酷なワンデートーナメントが実施されたのですが、ベン・サディックは当時無名ながら1回戦でエロール・ジマーマンを、2回戦でレミー・ボンヤスキーを破るという番狂わせを演じて、「このデカイ奴は一体何者なんだ!?」というインパクトを残しました。

しかも当時は若干22歳で、かなり荒削りなスタイルながら「デカくて早くて攻撃が重い」という理論上最強の属性を持っていたがゆえに、一部ではリコ・ヴァーホーベンよりも将来を嘱望されていました。

ちなみに両者は1度対戦したことがあり、サディックが全くの無名時代、リコもブレイクする前の2011年にIT'S SHOWTIMEで対戦し、この時にはサディックが2RTKO勝利を収めています。

しかしその後サディックは思ったほどは大成せず、方やリコ・ヴァーホーベンは世界最強の選手となってしまったという背景がありました。

リコとの対戦が内定するも、ラザールに先に挑戦権を奪われる

そんなベン・サディックですが昨年12月にイスマエル・ロントというトップコンデターから勝利し、今年3月にグトー・イノセンテという選手と対戦。

タイトル挑戦への前哨戦だったため、解説席には狙いすましたかのようにリコ・ヴァーホーベンが座っており、この試合はいつものやるかやられるかのスタイルではなく、確実に勝ちに行く試合の末にベン・サディックが完勝しています。

そして試合後にはお約束通りに「リコ・ヴァーホーベン次はお前だ」というマイクアピールをして、解説席にいたリコがリング上に上がって一触触発のムードに!

リコは「お前の試合がつまらなさすぎて眠りそうになっちまったよ」と挑発するも、予定調和すぎてお互いニヤケながら罵り合っていたのが印象的な幕切れでした。

何はともあれこれによりお互いの対戦が内定して、次にリコが対戦するのはベン・サディックかあるいはグーカン・サキかな…と思いきや、実際に対戦したのはイスマエル・ラザールだったというオチになったのが昨今のGloryヘビー級戦線の流れになります。

全国に2人くらいはいるであろうベン・サディックファンはリコとの対戦が実現してきっと喜んでいるはずです。

現時点はヘビー級の頂上決戦

Gloryのランキングはポイント制になっていて、ベン・サディックは現在ヘビー級4位となっていますが、2位のイスマエル・ロントに勝利していることもあって、リコとベン・サディックの試合は頂上対決と言っても良い試合です。

地元オランダでは人気の高いリコと、勝っても負けてもKOのベン・サディックもまた人気の高い選手なので、欧州では注目される試合になるでしょう。

一方でリコは来年刑務所から出所してくるバダ・ハリとのビッグマッチが既定路線になっているため、これに負けるとGloryとしてはかなり痛手になるので、公式的にはリコが勝たないとマズイ試合ではあります。

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ここまで長々とこの試合について紹介してきましたが、それでもやはり感情移入できない…という方は「バダ・ハリとの対戦が見たい人はリコ」、「B級感のある地味な選手が好きな人はベン・サディック」を応援すると良いかもしれません。

正直、この試合でベン・サディックが勝ったらエライことになるんじゃないかと心配ですが、そんなリスキーな背景もあってなおさら楽しみな一戦です。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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