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MMAに挑戦した立ち技選手たちの軌跡。レジェンドファイター編として11名の活躍を紹介。

2017/07/19 22:42

立ち技出身のMMA挑戦の軌跡を振り返ってみることにしました。レジェンドファイター編と現代選手編に分けて紹介することにしており、今回はレジェンドファイター11選手をピックアップして紹介しています。

立ち技選手によるMMA挑戦を振り返り

90年代までは異種格闘技というイメージの強かったMMAですが、PRIDEやUFCを経て急速に競技として発展し、今では世界的な人気を獲得しているのはご存知の通りです。

2000年代前半まではK-1選手がMMAにスポットで挑戦することが多かったものの、UFCの隆盛と共に世界的な人気となってからは、立ち技の選手がMMA本格転向することも増えています。

今回は特に何かの節目というタイミングではありませんが、代表的な立ち技選手によるMMA挑戦を振り返ってみることにしました。

「レジェンドファイター編」と「現代選手編」の2つに分けて投稿する予定で、今回はレジェンドファイター11選手をピックアップして紹介しています

ちなみに一つ前置きさせていただくと、こちらの記事は「立ち技のほうが強いorMMAのほうが強い」といった競技同士の比較をしているわけではありませんので、予めご了承下さい。

ミルコ・クロコップ

  • MMA戦績: 49戦35勝11敗2分1無効試合 
  • PRIDE無差別級グランプリ王者、RIZIN無差別級トーナメント優勝

言うまでもなくミルコは立ち技からのMMA挑戦を象徴する選手です。

ミルコは当初ブランコ・シカティックの弟子として「ミルコ・タイガー」のリングネームでK-1デビューし、いきなりジェロム・レ・バンナを撃破して超新星として期待されることになります。

K-1では1999年に準優勝し、初めてMMAに挑戦したのは2001年の藤田和之戦です。この時は下馬評では圧倒的不利でしたが、藤田がタックルに入った時に膝蹴りをヒットさせて大流血に追い込みTKO勝利。

立ち技出身の選手が簡単にテイクダウンを許して関節を決められることが多かった中、ミルコは異例の適応力を見せてPRIDEで猛威を振るいました。また敗戦からの復活劇もMMAファンの心を掴み、当初は外敵だったのがいつしかPRIDE最大の人気を誇るまでに。

2006年にUFC移籍後は、金網での戦いに苦戦しタイトルに絡むことはできませんでしたが、2016年のRIZIN無差別級トーナメントに参戦し、キング・モーら強豪選手を倒して優勝。見事に有終の美を飾っています。

マーク・ハント

  • MMA戦績: 26戦13勝11敗1分1無効試合 
  • UFCヘビー級暫定王座戦出場

ハントはミルコに次ぐK-1からPRIDEへの大型移籍として話題になりました。

K-1では2001年の優勝後は、印象的な試合はあったものの負けも増えるようになり、K-1での存在感も落ち始めた頃にPRIDEに参戦。それほど期待値は高くなかったものの、3戦目でヴァンダレイ・シウバから初黒星をつけるなど予想以上の適応力を見せます。

今でこそ戦いを愛する戦士ですが、日本時代は「マネーが俺のモチベーション」と言って憚らず、ムラっ気の高い選手でした。

PRIDE後期からDREAMにかけてモチベーションの低下が著しかったのか、試合に出てはあっけなくやられるということが続き、契約が残っていた兼ね合いでUFCに参戦するも、全く戦力として見られておらず、「試合に出なくても契約分の金銭を支払う」と提示されたものの、それを拒否して試合をする道を選びました。

UFCではそんな状態から再び輝きを取り戻して、ファブリシオとヘビー級暫定王者戦をするまでになるなど、ミルコ以上の活躍を残しています。

43歳になった今なお現役で、さすがに最盛期の打たれ強さはないものの、6月にはデリック・ルイスからKO勝利を収めています。

(ミルコとハントの部分は語る事が多すぎて長くなってしまいましたが、ここからはサクサク進行でいきます)

ステファン・レコ

  • MMA戦績: 3戦0勝3敗

有力選手がこぞって離脱していたK-1のトップを走っていた時代にPRIDEに移籍するも、3戦全て日本人選手に1Rで為す術なくやられてしまい、3試合で合計2分55秒しか戦うことができませんでした。

MMA挑戦の失敗例として海外でも受け止められており、グーカン・サキがMMA挑戦を表明した時にはコーチから「ステファン・レコよりもグラウンドの才能がある」と評価されていたほどです。

ちなみにまだキックボクサーとしては現役です。(いずれ紹介します)

佐竹雅昭

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  • MMA戦績: 10戦1勝8敗1分

K-1創世記を代表する選手で、日本人としては最高位のK-1グランプリ準優勝を達成。

武蔵との世代交代マッチが終わってからは、K-1との関係も変わりPRIEに主戦場を移しましたが、強豪選手との対戦に敗れる試合が続きました。

2000年のPRIDE.10で村上一成からMMA初勝利を挙げています。

メルヴィン・マヌーフ

  • MMA戦績: 47戦30勝14敗1分2無効試合
  • Cage Rageライトヘビー級王者

キックボクサーとしては173センチと一際小さい体でヘビー級のトップファイターとしのぎを削ってきました。

MMAではCage Rageでエヴァンゲリスタ・サイボーグらをKOし、HERO'Sで驚異の外国勢として注目を浴びています。

当時は無敵の感すらありましたが、現在は衰えと打たれ弱さが目立つようになり、MMAでは連敗中、キックでは泥沼の7連敗中です。ちなみにオランダのキック団体WFLの代表も務めています。

サム・グレコ

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  • MMA戦績: 5戦3勝1敗1分

極真空手出身ながら、グローブへの適応力が高く、K-1ヘビー級でも随一のラッシングパワーを誇りました。

晩年はMMAに専念するようになり、5戦3勝1分を好成績を残しており、敗れた試合もあのリョート・マチダからスプリット判定までもつれています。

レジェンド選手ながら引退試合を行っておらず、最後の試合から7年以上が経過した2012年末に、久保田武蔵という謎の選手との引退試合が突如発表され、ネット中を巻き込む大騒動の末に試合がキャンセルされています。

レイ・セフォー

  • MMA戦績: 4戦2勝2敗

今ではWSOFやPFLといった有力なMMA団体の代表を務めるなど、すっかりMMAシーンに溶け込んでいるレイ・セフォー。

K-1では後期に新世代から次々と敗れてフェードアウトし、MMAではストライクフォースで2戦こなしてレギュラー参戦するかと思いきやそうではなく、4戦をこなしたのみとなっています。

MMA団体の代表でありながら、アンソニー・バーチャックらの打撃コーチも務めており、実は最も華麗なる転身を果たした選手かもしれません。

ユルゲン・クルト

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  • MMA戦績: 5戦5勝

2000年代前半にマーティン・ホルムと並んでスウェーデンの新世代ファイターとして台頭し、ステファン・レコからも勝利したことがあるユルゲン・クルト。

2009年からMMAに本格転向して5戦5勝と何気に全勝を誇っています。ちなみにMMA最後の試合は元DEEPメガトン級王者の川口雄介で、キックボクシング最後の試合はボブ・サップとなっています。

村浜武洋

  • MMA戦績: 8戦3勝4敗1分

K-1 MAXでは163センチの小さな体でアンディ・サワーからダウンを奪ったり、HAYATOからKO勝利を収めるなど健闘が光った村浜ですが、90年代は軽量級の中心選手として活躍。

1997年に1度だけ行われたK-1フェザー級トーナメントにはシュートボクシング代表として出場し、キック界の中心にいた前田憲作らを破って優勝しています。

K-1→シュートボクシング→プロレスを経てMMAに転向しており、DEEPやリングス、HERO'Sにも参戦しました。

ポール・スロウィンスキー

  • MMA戦績: 3戦1勝2敗

2006年のK-1オセアニア大会で彗星のごとく現れて優勝し、翌年のオランダ大会もザビット・サメドフやビヨン・ブレギーをKOして優勝するなど、ベスト16クラスでは無類の強さを誇りました。

ちなみに2008年にレミー・ボンヤスキーが優勝した年の開幕戦では、レミーをあと一歩まで追い込み、一部ではスロウィスキーが勝っていたのではとも言われていたほどです。

さりげなく2013年からMMAに転向しており、東欧最大の「KSW」に2度参戦し、いずれも敗れたのを最後に試合から遠ざかっています。

オーレ・ローセン

  • MMA戦績: 12戦8勝4敗

元々ヨーロッパ最高峰のキックイベント「スーパーリーグ」(佐藤嘉洋もK-1以前に参戦)で活躍していた選手でしたが、2006年にHERO'Sで須藤元気と対戦。

総合経験がなく須藤元気に簡単にやられてしまうと見られていたものの、予想を遥かに上回る適応力を見せ、敗れながらも異例の継続参戦を勝ち取ります。

さらに本職の立ち技でもK-1の参戦機会を得て、結局1勝もできなかったものの魔裟斗やアンディ・サワー、ドラゴらトップファイターと対戦しています。

その後はMMAに本格転向し、タイトルを一つ獲得し、ONE FCでもファイトオブザナイトに選ばれるなど、現在も活躍中です。

次回は「現代選手編」

今回はレジェンドファイターの11選手をピックアップして紹介しましたが、次回は現代選手編として同じような形式で紹介する予定です。(この記事が余りにウケが悪かったら無しになるかもしれませんが…)

紹介予定選手としては、グーカン・サキ、ロビン・ファン・ロスマレン、タイロン・スポーン、リコ・ヴァーホーベン、アンディ・サワーなどです。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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