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GLORYの2017年の大まかな日程が公表。中国に初進出も、アメリカのテレビ視聴者数は減少傾向が止まらず。

2017/07/20 09:58

欧州最大のキック団体であるGLORYの2017年の日程概要が発表され、そこには中国初進出や年末のヘビー級タイトルマッチも含まれています。一方でアメリカでの視聴者数が減少が続くなど、中国進出に頼らざるを得ない状況があるのかもしれません。

GLORYの2017年のスケジュールの見通しが判明

欧州最大のキックボクシング団体であるGLORYにとって2017年は転機の年となるかもしれません。

GLORYタレント発掘部門のトップにして、以前はゴールデン・グローリーでアリスターやグーカン・サキらを指導していたコー・ヘマースが2017年の大まかな日程を動画インタビューで公表しています。

これを受けてキックボクシング大手メディアのLiverKickは次のような日程になると予想しているようです。

  • GLORY 44…8月25日、アメリカ・シカゴで開催
  • GLORY 45‥9月30日、オランダ・アムステルダムで開催
  • GLORY 46(?)…リコ・ヴァーホーベンを中心とした初めての中国大会
  • GLORY 50(?)…年末にアムステルダムでリコvsベン・サディックのタイトルマッチ

この中でも注目はやはり、中国に初進出することになるGLORY46についてです。

間もなく中国初進出だが、アメリカでは視聴者数の減少が続く

GLORYはFEG体制でのK-1が活動停止して以降、世界のキックボクシングを席巻すべく、拠点となる欧州はもちろん日本やアメリカへの進出を試みてきました。

日本ではピーター・アーツの「大引退」大会や、久保優太や野杁正明が活躍した65kgトーナメントを開催するも定着には至らずに撤退。その後はキックボクシングが浸透していないアメリカで辛抱強く興行を重ねてきていますが、2015年に1万1000人を動員するビッグイベントをピークに、それ以降は数千人規模の興行が続くなど、まだまだ安定的に注目を集められる状況には至っていないように見受けられます。

実際にGLORYのアメリカでのテレビ視聴者も伸び悩んでおり、次のように推移しているようです。

アメリカのテレビ局との政治的な問題もあって、どれだけテレビ局にプッシュしてもらえるかに依存しているそうですが、こちらのグラフを見ても分かるように視聴者数は減少傾向にあるのがわかります。

中国のキックボクシング市場は急拡大中

そんな中にあってGLORYは秋頃に中国に初進出することがほぼ確定しています。

中国といえば日本の団体とも交流があるクンルンファイトや武林風が二大団体として君臨しており、先日の「Krush vs 武林風」のネットPPVは55万件も売れたという話があるほど、かつてない盛り上がりを見せています。

日本から撤退し、アメリカ市場の攻略にも苦しんでいるGLORYにとって、もしかしたら中国進出は最後のチャンスになるかもしれません。GLORYも中国進出に際して準備を進めており、NBAのスター選手だった中国のヤオ・ミンが運営する財団から出資を受けることが決まっています。

A post shared by Scott William (@scottrudmann) on

(GLORYの人が小さいわけではなく、ヤオ・ミンがデカいんです!身長が229センチあります。)

中国進出にあたって、中国の国民的なスターであるヤオ・ミンの知名度を活かすのではないかとも見られており、クンルンファイトや武林風に次ぐ第三の団体になれるかどうかが今後の焦点になるでしょう。

世界最強のリコ・ヴァーホーベンが切り札?

中国のキックボクシング事情というと、クンルンファイトはムエタイトップ選手が活躍する70kg戦線、武林風は各国との対抗戦で自国の選手が活躍できる軽量級〜中量級が人気で、重量級は選手層が薄いこともあって未開拓の階級とも言えます。

そんな中でGLORYは欧州の重量級選手を抱えており、とりわけ現在ヘビー級で敵なし状態のリコ・ヴァーホーベンを中心に据えた興行になることはGLORYも認めています。

A post shared by Rico Verhoeven (@ricoverhoeven) on

リコは地元オランダではテレビ出演するなどGLORYきっての人気選手ですが、中国進出においてもキーパーソンとして据えられており、それだけにGLORYとしてはリコの商品価値を守る意識が強いのかもしれません。

ちなみに間もなくUFC日本大会でMMA本格デビューを迎えるグーカン・サキは、数ヶ月前までリコとの対戦をアピールしていたものの実現せず「GLORYはリコをペットのように保護している」と痛烈に批判して、MMA転向のキッカケを作ってしまったという背景があります。

年末のGLORY50、来年のバダ・ハリ復帰もやはりリコ頼み?

もはやGLORYはリコと心中する覚悟なのでは、というほどリコ・ヴァーホーベンに依存しており、中国進出を経た後には、年末にリコとベン・サディックとのタイトルマッチが行われ、来年3月にはバダ・ハリとのスーパーファイトが予定されています。

ベン・サディックとのタイトルマッチは本来ならば既に行われているべき試合ですが、おそらく中国でリコを起用したいというスケジュールの兼ね合いから年末に持ち越されたようにも見受けられます。

そしてベン・サディックとの試合の約3ヶ月後にはバダ・ハリとのスーパーファイトが予定されています。

バダ・ハリは刑務所に収監されているものの、日中はトレーニングすることが許されており、今からリコとの対戦に照準を絞って準備を進めています。昨年に不完全燃焼の試合があったことでより熱を生むことになるかもしれません。

GLORYは他にもニキー・ホルツケンやロビン・ファン・ロスマレンなど欧州での人気選手は抱えていますが、現状を打開するほどのポテンシャルを持った選手としてはやはりリコに頼らざるを得ないのかもしれません。

海外メディアからも「GLORYにはドラマやスターがいない」と批判されることもあるGLORYですが、初の中国進出、年末のヘビー級タイトルマッチ、来年3月のバダ・ハリvsリコと、団体にとっても転機となるような試練の興行が続きそうです。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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