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ムゲンドーキックボクシングとは一体何だったのか?UFCを席巻するかもしれないガロア・ボファンドがバックボーンとする流派。

2017/07/21 20:03

只ならぬ雰囲気を発する人物、ガロア・ボファンドのバックボーンであるムゲンドーキックボクシング。響きからして謎多きこの流派は一体何だったのか。誰に需要があるのかもわからず調べて見たので、その調査内容を紹介します。

なぜムゲンドーキックボクシングを調べるのか

最近ではありがたいことにこのサイトを継続的に見てくださる方が増えてきているものの、まだまだ来訪者の半数弱は新規ユーザーですので、いきなりこの記事を読んだ方はビックリするかもしれないということで、そもそもなぜムゲンドーキックボクシングについて調べているのかおさらいします。

まず事の発端としては5月6日に「ガロア・ボファンドという謎多き人物がUFCデビューをすることになり、その選手がムゲンドーキックボクシングの使い手らしい」という記事を紹介したことに始まります。

通常このサイトではデビュー前の選手を紹介することはないのですが、只ならぬ雰囲気を察して取り上げてみました。

そして7月17日のUFCファイトナイトでUFCデビューしたところ…なんと対戦相手をブン投げてKOするという離れ業を成し遂げました。

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もはやキックボクシングとは何も関係がないブン投げによるKOということで、海外勢同士のプレリムの対戦にも関わらず日本の格闘技ファンにも大きな衝撃をもたらしました。

さらに「UFCよりも巌流島に出てきそう」なんて書いたら当の谷川貞治氏にも見つかるなど、一夜にしてガロア・ボファンドは遠く離れた日本の格オタの心をガッチリと掴んでいます。

ここでようやく本題に入りますが、このガロア・ボファンドのバックボーンであるムゲンドーキックボクシングとは一体何だったのか調査してみたので、深淵の世界に飛び込んでみましょう。

(※全体的にネタ寄りの記事なので、真面目な内容を望んでいる方は申し訳ございませんm(_ _)m)

ムゲンドーキックボクシングの由来

名前の響きからして頭にイントネーションが残る「ムゲンドーキックボクシング」。名前の響きを聞いた時点で薄々感づいている方も多いかと思いますが、日本語の「無限」から来ています。

漢字にすると「無限道キックボクシング」になるはずですが、ヨーロッパ発祥の流派なのでムゲンドーキックボクシングの表記で正しいはずです。

ムゲンドーキックボクシングは現在ヨーロッパ各地で「ムゲンドー」を掲げるジムがそこそこ多く存在しているそうで、確認した限りではイギリス、アイルランド、スペインで展開されています。

なぜこんな感じで広まったのか…やはり謎の大きなムゲンドーですが、大きなヒントになる投稿を世界最大の掲示板サイトredditで見つけましたので日本語に訳して紹介します。

やあ、みなさん。

ムゲンドーという言葉は、武道の精神を持たない指導者や団体によって貶められています。

初めてのフルコンタクトによるキックボクシングのトーナメントが、ジョージ・カニングによってアイルランドで開催されています。

ジョージはムゲンドーを創設した3人のうちの1人で、日本のスズキ・メイジ、クロアチアのピーター・メヤイクと共に80年代前半からプロモートされてきました。

ジョージは77才になりますが、信じられないほどのメンタルとフィジカルコンディションを保っており、今でも定期的に指導しています。

ムゲンドーは伝統的な武道の堅苦しさを取り除き、様々な武道を組み合わせたものです。広いスタンスはボクシングのスタンスに習って廃止されています。以下に本当のムゲンドーの歴史が綴られたリンクを掲載しています。

私はムゲンドーキックボクシングの5段で、14年にも渡ってトレーニングしています。先生とともに毎週少なくとも16時間の練習を積んでいます!

ですから私はムゲンドーの本当の起源を知ってもらいたく、こちらにリンクを掲載します。

どうやらムゲンドーキックボクシングの道場は「半年間練習しただけでインストラクターになれるような酷い指導を受けた」という評判がチラホラあるようで、それはムゲンドーを騙った紛い物で、本当のムゲンドーは凄いんだぞという趣旨の投稿のようです。

ここで気になるのはムゲンドーキックボクシングは3人によって創設され、一人は日本人のスズキ メイジという人物だということです。

ムゲンドーアカデミーなる団体のFacebookに創設時代の画像が掲載されており、その中に一人の日本人が映っていますが、もしかしたらこの人物こそスズキ メイジなのかもしれません。しかしこの人物についての詳細は残念ながら得られませんでした。

他にもスペインでムゲンドーキックボクシングを教えているジムのホームページで、その起源が紹介されていました。(→元サイトはこちら)

ムゲンドーとは日本語で「無限の道」を表す言葉で、教育的で自衛の手段として現代的に発展したものです。スズキ メイジ先生によって創設されており、東洋の伝統と西洋の高度なテクニックを完璧に組み合わせています。

ムゲンドーキックボクシングのクラスでは、大人の生徒達にフィジカルレベルを高めてもらい、いかに護身するかを学ぶことを目的としています。

UFCと契約した直後にガロア・ボファンドが話していた「日本がルーツのスタイル」「伝統的な武道に根ざしたもの」「キックボクシング以外の要素を組み込んで、特定の武道とは異なる形式であること」といった全ての要素がしっかりと含まれていることが分かります。

ムゲンドーキックボクシングのルール

ムゲンドーキックボクシングの大会は少なくともアイルランドでは定期的に開催されているようで、ガロア・ボファンドのムゲンドーキックボクシング時代の動画もYouTubeに投稿されています。

ムゲンドーの試合は、日本のグローブ空手のようなロープのない四方に囲まれたスペースで行われ、グローブをつけて戦うキックボクシングのようです。

先ほど紹介したスペインのサイトでは、キックボクシングについて「キックボクシングはムエタイと似ている、肘や膝が認められていないことが異なる」とちょっと誤って伝えられており、ムゲンドーはそれを踏襲しているのか、肘打ちや膝蹴り、そしてローキックも禁止されているように見受けられます。

この記事を書くに当たってムゲンドーキックボクシングの試合を10試合ほど見たのですが、ガロア・ボファンドがやっているようなサイドキックをジャブ代わりに使う戦法や、飛び後ろ回し蹴りなどの大技は誰もが使うわけではなく、ボファンドの人間離れした身体能力によってなせる技のようです。

例えるならメイウェザーしかボクサーを知らない人からすれば、ボクサー全員がL字ガードをするように感じられるかもしれませんが、それはメイウェザーのスキルがあって初めてできるだけで、誰もが同じようなスタイルではない、といったところでしょうか。

ちなみにボファンドはMMAでは解禁していない大技として、前方宙返りをしながら蹴りを放つという格ゲーのような必殺技を持っていることが分かりました。もしかしたらUFCのタイトルマッチで見られるかもしれないのでぜひ覚えておいてください。

ムゲンドーキックボクシングにはグラウンドもあった?

(出典: https://www.youtube.com/watch?v=QkFHkfHVE0c)

正直どのようなルールになっているのかは分からないのですが、ムゲンドーキックボクシングにはグラウンドの要素もあるようで、こんな場面も収録されています。しかもなぜか相手に背中を見せて逃げたと思いきや、相手の足を掴んで倒すという伝統的な武道からは考えられない卑怯(?)な戦法なようです。

他にもキックボクシングの足払いとは違って、ストリートファイターのガイルの「↓キック」コマンドのような蹴り技で相手をコカせるなど、ムゲンドーにはまだまだ未知の必殺技が隠されていることが分かりました。

ムゲンドーには武器術もあった!

Twitterでなぜか予言している人もいたのですが、ムゲンドーキックボクシングには武器術が存在します。

(出典: https://www.youtube.com/watch?v=51v8aRyZ3vM)

槍のようなものを自在に操って演舞をする種目のようですが、ムゲンドーキックボクシングの護身術的な側面から来ているのでしょうか。

グラウンドの要素があったり、武器術の要素があったりと、調べれば調べるほど謎が深いムゲンドーキックボクシングでした。

ガロア・ボファンドのUFCの活躍に期待

日本のスズキ・メイジらが創設したムゲンドーが欧州に広まり、そしてイギリスのガロア・ボファンドがムゲンドーをバックボーンにMMAで活躍し、UFCではなぜかキックボクシングではなくブン投げてKOしたことで、局所的に人気となったムゲンドーキックボクシング。

ムゲンドーのグラウンド要素や前方サマーソルトキック、そして武器術などボファンドにはまだまだ秘密兵器が隠されていることがわかりました。

果たしてボファンドはこの先UFCでどのような無限道を見せてくれるのでしょうか。ボファンド先生の次回作にご期待下さい。(終)

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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