2017年08月08日作成

Krush.79で大和哲也と対戦するエルソン・パトリックを紹介。ポルトガルの大会で優勝歴のある長身選手だがデータはほぼなし。

8月20日(日)名古屋で開催されるKrush.79。当初、大和哲也と対戦する予定だったチャド・コリンズはKrushとの契約違反により欠場。代わりに選ばれたエルソン・パトリックですが、ほとんどデータのない不気味な選手のようです。

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(C)Good Loser

チャド・コリンズの代役がエルソン・パトリックに決定

かつてK-1で活躍した佐藤嘉洋を実行委員長に迎えて開催される「名古屋Krush」ことKrush.79。

この大会では名古屋を拠点とする代表選手である大和哲也が出場しますが、当初の対戦相手はチャド・コリンズが用意されていました。

チャド・コリンズは後に紹介するように今ムエタイでノリに乗っている強豪選手なのですが、大和哲也戦が決まってから試合直前にムエタイの試合に出場することになったことから契約違反として欠場。

代役としてアンゴラのエルソン・パトリックという選手が発表されています。

パトリックはアンゴラ出身という珍しいルーツに加えて、来日経験がない未知の選手となっていますが、どんな選手か独自に調査してみました。

公式発表はこちら

まずはKrushからの公式発表を紹介すると次のようになっています。

今回初来日となるパトリックは、アンゴラ共和国ルアンダ生まれの24歳。現在は、K-1に参戦したジェイミー・ウィーランらが所属するイギリスの名門「Double K Gym」に所属し、ヨーロッパで頭角を現してきた新進気鋭のファイター。スーパー・ライト級では異例の183cmという長身を誇り、懐の深い構えから繰り出す鋭いヒザ蹴りを武器としています。

(出典: https://www.k-1.co.jp/news/26308/)

ここで分かる情報としては大体こんな感じでしょうか。

  1. アンゴラ共和国ルアンダ生まれ
  2. 24才の若手~中堅選手
  3. ジェイミー・ウィーランらと同門
  4. スーパーライト級ながら183センチの長身で、大和とは13センチの身長差

これを踏まえて独自に調査した内容を紹介していきましょう。

欠場したチャド・コリンズはムエタイでスーパースターを撃破

ちなみに当初の対戦相手として決定していたオーストラリアのチャド・コリンズはビッグサプライズを起こしました。

Krushから13日前の8月7日にムエタイの殿堂ラジャダムナンスタジアムで試合を行い、2015年のラジャダムナンMVPにして梅野源治にも勝利しているセクサンと対戦。ムエタイのスーパースターであるセクサンとの試合は不利が囁かれていましたが、なんと4Rにパンチでグラつかせるなどしてコリンズが判定勝利を収めています。

セクサンにとってはやや重い契約体重だったものの、ムエタイトップ選手のパコーンに続いてセクサンまでもオーストラリア人のコリンズが破ったことは世界中のファンを驚かせています。

この試合については詳しく記事にしていますので、気になる方はこちらをご確認ください。

エルソン・パトリックについて

それでは本題に入ってエルソン・パトリックについて紹介してみましょう。まずはKrushが発表しているプロフィールを紹介します。

国籍 アンゴラ
年齢 24歳
身長 183㎝
成績 16戦12勝(6KO)3敗1分
構え オーソドックス
獲得タイトル ストライクカーズリーグ 65kg級王者

まずは何と言っても170センチの大和に対して183センチのパトリックは13センチもの身長のアドバンテージがあり、また黒人選手特有の手足の長さもあるので、もしかしたらリーチ差は20センチ近くあるのかもしれません。

一方で試合経験は少なく、56戦をしている大和の3分の1以下にあたる16戦をこなし12勝をあげています。

それでもタイトルは一つ獲得しており、ストライカーズリーグ65kg級王者となっていますが、こちらについては後ほど言及します。

所属ジムの選手紹介に掲載されていない

(出典: http://www.doublekgym.com/adult-fighters/)

所属ジムはかつてK-1に2度出場したジェイミー・ウィーランと同じ「Double K Gym」とされています。しかしジムの選手紹介欄を見たところ、ここにはエルソン・パトリックが掲載されていませんでした。

後ほど紹介するように「ストライカーズリーグ」というイベントで優勝しているので、実績的には掲載されていてしかるべき選手なのに掲載されていないというのは、単に事務的な問題なのか、それとも別のジムを拠点にしているのか…。真相は外部からは伺い知ることはできませんでした。

ストライカーズリーグの63㎏級トーナメントで優勝

16戦という長くないキャリアで獲得した唯一のタイトルは、欧州の新興キックボクシング団体である「ストライカーズリーグ」のものです。

パトリックは昨年4月に開催された63kg級のワンデートーナメントで優勝しています。

少し分かりづらいかと思いますが、左側の下から2番目にいる「Elson Patric」というアンゴラの選手が、このエルソン・パトリックです。

そしてこちらが優勝してチャンピオンベルトを巻いているシーンになります。

正直このトーナメントに出場している全ての選手について調べられなかったのですが、過去の大会では欧州の大舞台に出場する選手もエントリーしているので、キャリアが浅いパトリックの優勝は予想外だったのかもしれません。

ちなみにKrush公式には「65kgポルトガル王者」とされていますが、少なくともFacebookページを遡った限りでは65kg級でタイトルマッチをしたという情報はなく、一方でワンデートーナメントで優勝したことによって63kg級王者と紹介さています。

Facebookでの公開情報以外に65kg級のタイトルマッチを行っているのかもしれませんが、仮に65kg級王者であるならば、63kg級との二冠ということにもなります。

SNSの公開情報もほとんどなし

パトリックは24歳ということでれっきとした現代人ながら、SNSでの公の活動は全くしていません。

Facebookでは「カバー画像を変更しました」の投稿が二つだけ残っているだけで、TwitterやInstagramのアカウントも発見することができませんでした。

所属ジムの選手紹介に載っていなかったり、SNS活動をおそらくほとんどしていないことがパトリックが未知の存在であることを強めています。

試合は1試合だけ発見

それでは最後にパトリックがどんなファイトスタイルなのか紹介したいと思います。

なんとパトリックの動画はYouTubeに掲載されておらず、こちらのポルトガルの動画サイトに投稿されている、ストライカーズリーグのイベント動画における2試合目に収録されているのを発見しました。(この動画を見つけるのに結構苦労しました…)

映像を見たいという物好きな方はこちらのリンクから動画を視聴することができますので、もしよければどうぞ。

1試合のみを見ただけなので、どんな選手かを断定する事は難しいのですが、パトリックの強みはやはり体格にあり、スーパーライト級ながら183㎝の長身と長いリーチを活かした遠目からの攻撃となっています。

対戦カードの写真からすると、全身バネの運動神経の塊のような選手のように思われるかもしれませんが、実際は左右にスイッチしながら、遠い距離から踏み込みながら放つヒザや、相手の攻撃を誘ってのパンチなどを得意とする、若干変則的なスタイルのようです。

試合映像が入手しづらく、SNSなどの公開情報もほとんどないということもあって、大和としては対策が練りづらいというのは一つ不気味なポイントです。

最後に

ここまで調べてみた結果として、率直に言ってセクサンから金星を上げた当初の対戦相手であるコリンズと比べると、パトリックの実績はどうしても見劣りしてしまうところがあります。

しかしながら契約違反による欠場というのは興行側としては致し方ないところがあり、またコンディションで不安を抱えるという点では、フレッシュなパトリックになったのは適切な判断だと思います。

ほとんど情報のない、まさしく未知の強豪というに相応しいエルソン・パトリックについては、Krushの舞台で初めて真価が問われるかもしれません。この選手を相手に大和がどう立ち回るのか期待しましょう。

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