2017年08月09日作成

GLORY中国初上陸のメモリアル大会に日本から久保政哉の出場が決定!日本人選手の出場はなんと4年ぶり!

欧州最大のキックボクシングイベントGLORYの中国初上陸となる大会に久保政哉の出場が決定しました。GLORYのメモリアル大会であることに加えて、日本人選手の出場は2013年以来ということで歴史的な試合となるかもしれません。

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欧州最大のキックボクシング団体「GLORY」が中国に初上陸

欧州最大にして、世界最高峰のキックボクシング団体であるGLORY。

かつて世界の立ち技格闘技の頂点に君臨していた旧K-1の活動休止後は、GLORYがその後を担うかのように日本でも大規模な興行を開催してきました。代表的な興行としては、2012年大晦日にさいたまスーパーアリーナでヘビー級の16人制ワンデートーナメントを実施、2013年12月にも「ピーター・アーツ大引退興行」として有明コロシアムで開催しています。

(結果的に最後の日本での興行となった2013年12月のGLORY.13。ピーター・アーツvsリコ・ヴァーホーベンのアーツ引退試合は大々的にプロモーションされていた。)

他にもRoad to Gloryとして、日本人選手のみの興行を開催したりと、当初は欧州市場以上に日本市場の攻略を狙いましたが、日本全体が格闘技への関心が低下していた時期だったこともあってか成果は実らず、2013年12月を境にピタリと日本で興行を行うことはなくなっています。

アメリカ市場に乗り出すも苦戦が続く

またGLORYは黎明期から日本と同時にアメリカ市場の攻略にも取りかかりました。

アメリカといえば世界最大の経済大国にして、ボクシングとMMAの本場である一方で、旧K-1もアメリカ市場を本格的に攻略できなかったように、キックボクシングは未開の地とも言えます。GLORYは設立2年目の2013年は9度、2014年と2015年に3度、2016年と2017年は4度に渡ってアメリカで開催。

アメリカではベラトールと共同開催した2015年9月の「Bellator/Glory: Dynamite 1」という興行が1万1000人を動員したものの、それ以外は数千人規模の興行がほとんどで、観客動員数は依然として伸び悩んでいます。またテレビ視聴者数も減少傾向にあるというデータがあり、客観的に見るとアメリカ市場の攻略にはかなり苦戦を強いられているように見受けられます。

欧州市場もレジェンド選手の離脱で停滞気味

「K-1レジェンド」と呼ばれる選手たちのほとんどが欧州出身の選手であり、それぞれの選手が母国で絶大な人気を誇っていましたが、GLORYはそれらK-1レジェンドの選手と契約し、欧州で大規模な興行を開催しています。

例えばK-1 MAX2度の優勝誇るジョルジオ・ペトロシアンをメインに据えたイタリアの興行では1万人を動員、同様にミルコ・クロコップをメインに据えたクロアチア大会も1万人、さらにトルコの英雄であるグーカン・サキの凱旋試合では1万1000人を動員するなど、K-1レジェンド選手の地元人気を全面に押し出すことで大規模な興行を成立させています。

(出典: https://www.glorykickboxing.com/events?page=6)
トルコで絶大な人気を誇るグーカン・サキがライトヘビー級王座を獲得したメモリアル大会

しかし現在はグーカン・サキはキックボクシングを引退して9月にUFC参戦を控えており、ルーマニアで絶大な人気を誇るダニエル・ギタは一線を退き、ペトロシアンはベラトールキックボクシングを主戦場とするなど、レジェンド選手が次々と離脱している状況にあります。

一方でGLORY発のスター選手としては「キング・オブ・キックボクシング」と称されるリコ・ヴァーホーベンがいますが、逆に言えばGLORYはリコなしに新たな手を打てない状態となっており、リコへの依存があまりに高すぎることを指摘する声もあります。

キックボクシング市場が加熱する中国に上陸

GLORYが日本やアメリカ市場で苦戦を強いられている間に、中国ではキックボクシングが空前の盛り上がりを見せています。

Krushと提携している武林風やGlory of Heroes、世界最高峰のトーナメントを開催しているクンルンファイトが代表的で、潤沢なマネーを活かして世界から有力選手をこぞって獲得しています。

中国といえば「中国vs日本」といった対抗戦が多く行われている一方で、かつての日本を思わせるように海外勢同士の試合も非常に関心が高く、先日行われた「チンギス・アラゾフvsシャバル・アスケロフ」の一戦にはなんと約200万人が勝敗予想に参加したとのことです。

またテレビ視聴率も非常に高く、先日の武林風のテレビ視聴率は全体のプログラムで2位を記録するなど、まさに空前のキックボクシング人気となっています。

そんな背景もあってかGLORYは今年から中国への上陸を宣言し、NBAのスター選手だったヤオ・ミンの財団から出資を受けるなど着々と準備を進めていました。

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そして秋開催とアナウンスされていた中国大会の日程がいよいよ10月14日に決定。対戦カードはまだ発表されていませんが、現在は海外メディアで「リコ・ヴァーホーベンvsアントニオ・シウバ」という飛び道具カードが組まれるのではないかと噂が出始めています。

停滞ムードが立ち込めているGLORYにとっては、中国進出は最後の切り札ともいえる大勝負であり、10月の中国大会はGLORYにとってはヒストリックな節目となるようなイベントになるのかもしれません。

メモリアル大会に久保政哉の参戦が決定

さて、このようなGLORYにとって節目とも言える中国大会において、日本人選手として久保政哉の参戦が自身のTwitterから発表されています。

(画像の選手は久保政哉ではなく、対戦相手のチェンチェン・リーです)

GLORY公式からのアナウンスはまだありませんが、こちらのツイートによると65kg級のワンデートーナメントに参戦することが決定したとのことです。

日本人選手の参戦は実に4年ぶり

かつて2013年のGLORY東京大会の65kgトーナメント決勝で久保優太と野杁正明が争っていたように、当初は日本人の活躍が目立っていましたが、GLORYが日本市場を撤退した2013年12月を境に、日本人選手が参戦することはなくなっています。

2014年~2017年現在まで何と一人も参戦しておらず、今回の久保政哉の参戦は実に4年ぶりの日本人選手の出場となっています。

その間に日本では新生K-1が人気を拡大し、有力選手の参戦が続いていますが、このタイミングで再びGLORYに日本人選手が参戦することにはとても驚かされました。

4連敗から中国で強豪をKO!シンデレラストーリーなるか

久保政哉はサウスポースタイルからの左ミドルキックを得意とし、かつて強烈な左ミドルでムエタイを席巻したサムゴーを彷彿とさせることから「和製サムゴー」とも呼ばれています。

これまでREBELSを舞台に活躍してきたものの、最近は勝ち星に恵まれずにまさかの4連敗。後がない状態で7月には中国での試合が決まり、厳しいアウェーの舞台ながら1RKO勝利を収めています。

SNSの情報によると対戦相手は地元中国の37戦32勝の強豪選手だったとのことで、アップセットとも言える結果となっています。

さらに試合後には「ヤバい!すげー話きた!やるしかない!!!」と興奮混じりにツイートをしており、おそらく中国でのKO勝利を受けて、GLORY初の中国大会への出場が決定したという流れになっていると思われます。

日本のリングで4連敗を喫した後に、アウェーの中国で格上の選手からKO勝利、そして世界最高峰のGLORYに日本人選手として4年ぶりの参戦というのはまさにシンデレラストーリーと言えます。

SNSアイコンはドラえもん!無類のゲーム好き

(出典: https://twitter.com/morisux)

久保のTwitterアイコンはキックボクサーとしては珍しく(というよりも世界で唯一?)ドラえもんとなっているのが特徴的です。

どの時点からドラえもんにしたのかは不明ですが、6月16日からTwitterのプロフィール画像が丸アイコンになったことを受けて、ちょうど丸顔のドラえもんに設定したのでしょうか。

また久保は無類のゲーム好きでもあり、スマホゲームの「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の他、オーバーウォッチやバトルフィールドといった海外の家庭用ゲームについても積極的にシェアしています。

ゲーム好きと言えばUFCフライ級の絶対王者であるデメトリアス・ジョンソンが、引退後はフルタイムのゲーム配信者になりたいと話しているように、久保は和製デメトリアス・ジョンソンとして、GLORYの舞台で世界を驚かせることができるのでしょうか。

対戦相手はGLORYが売り出し中の超新星

そして今回GLORYで久保が対戦するのは、地元中国のチェンチェン・リーです。

(出典: https://www.glorykickboxing.com/fighters/chenchen-l...)

対戦する久保も「過去最強の敵」と語っているように、この選手は現在GLORYが売り出し中の超新星ファイターです。

6月14日にニューヨークで開催されたGLORY.43でGLORYデビューを果たしており、大会前にはGLORYの公式が次世代の注目選手として紹介されていたほど。

中国人選手といえば欧米系の選手に匹敵する強靭なフィジカルを全面に押し出す選手が多い中、チェンチェン・リーはしなやかさとテクニックが持ち味の選手で、6月のデビュー戦ではアメリカのアグレッシブなファイターを見事にいなし、最後は右ストレート一閃で失神KO勝利。勝利後には「KOオブ・ザ・ナイト」を獲得しており、噂に違わぬ強さを見せたばかりです。(ちなみに勝利後に小踊りをした後、バック宙を試みたものの着地に失敗するという珍しいシーンも)

日本のリングでは成績が振るわなかった久保ですが、中国での勝利を経て、ビッグネームとの対戦が早々に決定しています。

シンデレラストーリーなるか

世界最高峰のGLORYが初の中国上陸、さらには4年ぶりの日本人選手の参戦とメモリアルともいえるべきタイミングで久保のトーナメント参戦が決定。

日本での連敗を経て、中国の舞台で世界を驚かせることができるのか、久保のGLORYでの戦いにぜひ注目してみてください。

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コメント 1件

  • 和製サムゴーが遂に世界のキックファンから注目を浴びるときが!
    って、対戦相手めっちゃ強くて有名な選手じゃないですか 泣

    1. 名無しさん2ヶ月前