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"不遇のウスさん"ことアレクサンダー・ウスティノフのボクシングヘビー級世界挑戦が実現するかも。世界一不遇なキックボクサーがついに日の目を見るか?

2017/08/13 21:25

かつてK-1の裏街道をひた走り、数々の強豪から勝利を重ねながらも決して日の目を浴びることがなかったアレクサンダー・ウスティノフ。もしかしたら世界一不遇な男が、ついにボクシング世界ヘビー級の挑戦権を得られるかもしれません。長年フラストレーションを溜めていたウスティノフファンに送る記事です。

"不遇のウスさん"ことアレクサンダー・ウスティノフ

アレクサンダー・ウスティノフという選手をご存知でしょうか?

元々はキックボクサーにして、現在はボクシングでWBA世界ヘビー級のランキング2位につけている世界的なファイターです。

かつてはK-1の地域予選に参戦していたことがあるものの、決して日の目を浴びることはないまま、裏街道で世界の強豪を次々と撃破。どれだけ強い相手から勝利をすれども、決して道が開くことがないまま、やがてボクシングに転向することになりました。

オールドK-1ファンはそんなウスティノフにピッタリなネーミングとして「裏最強」と名付けています。

「裏最強」というと、表街道で輝けない選手にすぐに付けられる印象がありますが、ウスティノフこそまさしく裏最強と呼ぶに相応しい選手です。仮にウスティノフがK-1の本戦に出場することができていれば「シュルト、ウスティノフ二強時代」と呼ばれており、K-1グランプリで優勝していてもおかしくはなかったでしょう。

今回はそんなウスさんことウスティノフが、10月2日にボクシングでWBA世界ヘビー級王座をかけた王座決定戦を行う計画が進んでいることを紹介します。

余りにも不運なキックボクシングキャリア

アレクサンダー・ウスティノフは202センチ、130キロとスーパーヘビー級の肉体を誇り、「ロシアン・ビッグベアー」との異名を持ちます。

ボクシングに完全転向する前、キックボクシングのキャリアではなんとノーコンテストを挟んで18連勝。その中にはK-1でも活躍したロイド・ヴァン・ダムやポール・スロウィスキーといった強豪選手を挟みながらも、高いKO率と共に連戦連勝を飾ってきました。

その前にはK-1地区予選のワンデートーナメントで、ビヨン・ブレギー、グレゴリー・トニー、フレディ・ケマイヨと欧州の強豪から3タテをして見事に優勝したことがあるものの、K-1の本戦に出場することはありませんでした。

本人はK-1への出場を願いながらも、なぜついに叶うことはなかったのか。その理由は今でも定かではありませんが、よく言われている説では2つあり、1つはプロモーターがK-1との関係が悪く、そのために本戦出場へのチャンスが巡ってこなかったこと。そして2つ目は試合とキャラクターが地味すぎることです。

ウスティノフは風貌やキャラクターが地味であり、試合内容も派手さは全くなく、スーパーヘビー級のパワーと引き換えに動きはやや鈍重で、それでいてテクニックがしっかりしているために、他の選手からすればウスティノフを攻略することが困難だったことが連勝の要因となっています。

試合が地味と言われていたセーム・シュルトよりもさらに地味で、シュルトのような一撃必殺のジャブや膝蹴りのような技もなく、ただただ地力で上回るという試合内容だったために、ウスティノフを応援しているファンですら地味なことは認めざるを得ませんでした。

K-1参戦という夢を掴めなかったウスティノフは、やがて同時並行でこなしていたボクシングに2008年から完全転向することになります。

ボクシングキャリア13年、36戦目にして世界挑戦をモノにできるか

ウスティノフがプロボクシングでデビューをしたのは2005年のことで、完全転向したのは2008年からです。

13年間のキャリアの間に積み重ねた戦績は驚異の34勝(25KO)1敗。WBA世界ヘビー級のランキングに長らく入っており、現在は2位となっています。

2007年にはドイツインターナショナルヘビー級王座を、2009年にはWBAインターナショナルヘビー級王座、2012年にはIBOインターコンチネンタルヘビー級王座を獲得するなど、着実にキャリアを積み重ねてきました。

このように既に世界戦を行っていてもおかしくはないキャリアですが、唯一の敗戦である2012年のクブラト・プレフというホープに敗れたのが痛かったのか、現在までに世界戦が実現することはありませんでした。

ウスティノフは現在40才を迎えており、不遇という星の下に生まれてしまったことで、このまま上位ランカーのまま世界戦が実らずに引退してしまうのではないかという悲観的な憶測もあった中、なんと10月2日に空位となっているWBA世界王座を争う決定戦が行われるという話が浮上しています!

(出典: http://www.boxingscene.com/ustinov-vs-oquendo-vacant-wba-title-play-october-2--118730)

もともとフェリス・オケンドとこれまたK-1に出場したことのあるシャノン・ブリッグスが対戦するはずだったのですが、シャノン・ブリッグスに薬物の陽性反応が出たことで中止となり、代わりにオケンドとウスティノフの対戦が10月2日に予定されているとのことです。

まだ正式決定ではないようですが、現時点では試合が成立する可能性が高く、不遇のウスさんにとっては一世一代の大勝負とも言えるでしょう。

2016年にはWBAとのタイトルマッチの交渉を行いながらも実現せず、丸々1年間のブランクを作ってしまいましたが、最初で最後といっても過言ではないチャンスとなっています。

詳細は正式決定後に

今回は余りにも不遇すぎるアレクサンダー・ウスティノフに、ついに世界王座挑戦というチャンスが巡ってきていることを紹介しました。

世界挑戦が実現した際には、求められているのかは分かりませんが、より詳細にウスティノフの不遇さを交えて世界タイトルマッチを勝手に盛り上げていきたいと思っています。

キックボクシングと同じくボクシングでも地味で堅実に、ワンツーだけを繰り返すスタイルですが、日の目を見なくとも自分のスタイルを貫き通すことで最後には報われるという人生の教訓をウスティノフから学べる日が来るかもしれません。

果たして"不遇のウスさん"から"報われたウスさん"に変わる日は訪れるのでしょうか。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

ウスティノフボクシングで負けたとこまでは知ってましたがその後も着実に試合してたんですね
世界戦で負けたら今度はMMAに転向しよう(無茶振り

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

>> 1
実はウスティノフさんてMMAの経験もあるんですよね 笑
タイトルマッチの実現とウスティノフさんの勝利を祈ってます

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