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【KNOCK OUT Vol.4】那須川天心がムエタイ王者を撃破!勝次と前口の一戦は激戦の末に勝次がKO勝利でトーナメント決勝へ。

2017/08/21 08:25

大田区総合体育館で行われたKNOCK OUT Vol.4の大会レポートです。全7試合のうち6試合がKO決着となり、セミファイナルの前口太尊vs勝次の試合は両者足を止めての壮絶な打ち合いの末に勝次が勝利。那須川天心は圧巻の実力でムエタイ王者から3RTKO勝利を収めています。

KNOCK OUT Vol.4大会レポート

8月20日に大田区総合体育館で行われたKNOCK OUT Vol.4。この大会では那須川天心がメインイベントに登場して元ムエタイ王者のウィサンレックと対戦。またセミファイナルではライト級トーナメントの準決勝として「前口太尊vs勝次」が行われました。

毎大会で激闘が生まれ、KO率が非常に高いことで知られるKNOCK OUTですが、今回も全7試合中6試合がKO決着となっています。

第1試合: 小笠原瑛作 vs ファン・ヒョシク

  • 56.5kg契約
  • 2RKO、勝者: 小笠原瑛作

前回ムエタイ王者のワンチャローンを撃破し、打倒那須川天心に最も近いと呼ばれる小笠原瑛作が登場。アグレッシブなファイトスタイルから「コリアンノンストップ」と呼ばれるファン・ヒョシクと対戦。

1Rからスピードの差を活かして、小笠原が積極的に攻めかかる。対するヒョシクは小笠原の打ち終わりを狙うも、スピードの差がありどうしても後手に回ってしまう。当初は解説陣から硬さを指摘されていた小笠原だが、徐々に固さが取れてくると、1R2分過ぎにパンチでダウンの奪取に成功。

2Rも変わらず小笠原はパンチとローキックで攻め立て、開始30秒すぎに左ストレートからの左の肘で2度目のダウンを奪うと、ここでレフェリーが試合をストップ。

小笠原が実力の差を見せつけて2RKO勝利。これで小笠原はKNOCK OUT5大会全てでKO勝利を収めている。

第2試合: 不可思 vs 茂木俊介

  • 64kg契約
  • 3RKO、勝者: 不可思

前回階級を落として臨んだライト級トーナメントでは接戦の末に敗れた不可思。今回は適正体重に落としての仕切り直しマッチに。対する茂木は若干17才ながらムエタイのジムに住み込みで練習を続ける新鋭。

「格上に挑む」と自ら表した茂木は、百戦錬磨の不可思にどこまで食らいつくことができるのか。

序盤、茂木はムエタイ仕込みの素早いローキックを中心に組み立て、不可思は様子を見ながらジャブとローキックを放つ。試合当初は五分の展開だったが、不可思が徐々に圧力を強めると、茂木は下がらされて手数が少なくなってしまう。

不可思は余裕が出てきたのか、リラックスして相手の攻撃を完全に見切り、茂木のガードの隙間を縫ったパンチとローキックをテンポ良く放って棒立ちにさせると、2R終了直前にローキックをダウンを奪取。

茂木は何とか挽回しようと積極的に攻撃を繰り出すが、不可思はこれを難なく裁き、首相撲でも組み倒すなど全局面で圧倒。再び不可思が圧力を強めて、茂木はペースを掴むには至らず、4Rには不可思がローキックの連打を放ったところで茂木が崩れるようにダウン。

このダウンでセコンドがタオルを投入して不可思が4RKO勝利。KNOCK OUTでは激戦が続いていた不可思だったが、今回はノーダメージでの勝利で来月に控えるRISEのタイトルマッチに華を添えた。

第3試合: 重森陽太 vs 村田裕俊

  • 59kg契約
  • 4RTKO、勝者: 重森陽太

新日本キックで二階級を制覇し、フェザー級指折りの実力者と呼ばれる重森がKNOCK OUT初登場。対する村田はNKB王者で、劣勢になっても決して折れない強いハートを武器に、KNOCK OUT Vol.1では森井洋介とドローに。新日本キックvsNKBの王者対決となっている。

試合前から村田応援団が大村田コールをする異様な雰囲気の中で試合開始。

村田はいつものように左のミドルキックを軸に攻めるも、重森は手数が少ないながらも早くもスピードの差を見せつける。そして1R1分過ぎにシャープな右ストレートで鮮やかにダウンを奪取し、1Rは完全に重森ペースのまま終了。

逆境スピリットの異名を持つ村田はホームリングのNKBでもそうであるように、逆境に追い込まれてから底知れぬ実力を発揮し、2Rはさらに積極性を強めて右アッパーがヒットする場面もあり、ジャッジ1名は村田につける展開に。

それでも3Rは重森が挽回して、ラウンド終了直前には縦肘が眉間に入って村田が出血。インターバルを経ても村田の出血は止まらず、4Rが開始してわずか5秒でドクターチェックが入り、そのままレフェリーストップにより重森がTKO勝利。

前戦では森井洋介と引き分けている村田から、重森が噂に違わぬ実力を見せつけて華麗にKNOCK OUTデビューを飾った。

第4試合: 緑川創 vs 宮越宗一郎

  • 70kg契約
  • 5R判定、宮越の勝利

70kg級の日本トップ対決が実現。新日本キックの中量級エースにして、過去にはアンディ・サワーから勝利したこともある緑川と、WBCムエタイ王者で今年限りの引退を発表している宮越が対戦。70kg戦線で頭一つ抜けるのはどちらか。

実力伯仲の両者だけあって序盤は互角の展開が続く。先手を取って攻める宮越だが、緑川もスキを見せずに攻撃を返して2R終わった時点で20-20のイーブン。

3Rに入ると緑川はようやくエンジンがかかってきたのか動きにキレが増し、ラウンド中盤には左フックをヒットさせて宮越をひるませる。宮越は聞いてないとばかりにアピールするが、緑川の優勢と取られてこのラウンドは緑川の10-9に。

4Rは一進一退の攻防となり、宮越は最終5Rを取らなければ敗戦が濃厚となるだけに、一転してパンチを集中させて形勢を逆転。さらに右ハイキックをヒットさせると緑川がグラつく。

このまま行けばドローとなると思われた矢先、試合終了直前に左フックが入って緑川が倒れまいと踏ん張るもののダウンを喫してしまう。

このダウンポイントによって宮越が判定で勝利。緑川を撃破して70kgトップ戦線に躍り出た。

第5試合: 森井洋介 vs ジュ・キフン

  • 61kg契約
  • 3RKO、森井の勝利

ライト級トーナメントで1番乗りで準決勝に駒を進めた森井だが、準決勝の対戦相手の町田光がアゴの骨折により欠場したために両者の対戦は10月に延期。これを受けて森井の対戦相手は韓国ライト級王者との異名を持つジュ・キフンに。

トーナメント優勝候補とも呼ばれる森井にとっては幸先よくクリアしておきたいところ。

森井はいつものように勝ち気に攻め立て、全力で蹴り込むローキックを軸にペースを握る。キフンはタフですぐに効かされることはないが、森井の圧力の前に下がらされるばかりに。

2R終盤にはキフンが飛び膝蹴りで森井をカットさせるも、森井はこれで火がついたのか猛然とラッシュを仕掛けてキフンを滅多打ちにしてダウン寸前まで追い込む。

続く3Rは勢いそのままに森井がKOすべくパンチを集中させるも、タフなキフンは倒れず、さらにはノーガードで顔で受けるような仕草まで飛び出す。それでも森井が左ボディーから顔面にパンチを集めるとようやくキフンがダウン。

立ち上がるもダメージは明白でレフェリーが試合をストップし、森井はこれで3連続KO勝利でライト級トーナメントの準決勝を迎える。

第6試合: 前口太尊 vs 勝次

  • 61.5kg契約
  • 5RKO、勝次の勝利

前回、不可思と6度に渡るダウンの応酬の末に準決勝に駒を進めた勝次。それに対するは持ち味のパンチの打ち合いで山口侑馬を制した前口。ライト級トーナメントの決勝に一番乗りするのはどちらか。

1Rは前口が圧力をかけて勝次をロープ際に追い詰めるが、有効打は生まれず10-10のイーブン。2Rも変わらず前口が圧力をかける展開になるが、勝次がそれを冷静に見極めるとパンチに対するカウンターで右のハイキックをヒットさせて先制のダウンを奪う。

3Rは勝次がスーパーマンパンチを繰り出すなどエンジンがかかってくるが、前口も肘を返して勝次からカットを呼び込む。これで勝次に火がついたのか、これまで足を使って捌いていたのとは一転して前口と足を止めての打ち合いに挑む。

インターバルを経て4Rに入ると勝次は一転して足を使うも、前口がカウンターの右ストレートでダウンを返し、これでポイントはイーブンに。

5Rは序盤に前口のパンチがヒットすると、勝次に再び火がついて打ち合いに応じると、両者足を止めての壮絶な打ち合いに。その中で勝次のパンチが次々とヒットすると前口は立っているのがやっとの状態でスタンディングダウンが宣告される。

さらに勝次の追撃の右ストレートがヒットすると前口は崩れるようにダウンし、ここでレフェリーが試合をストップ。勝次が5Rに渡る激戦をKOで制した。

勝次は6度のダウンの応酬となった前回に引き続き、2試合続けての激戦を制してライト級トーナメント決勝に駒を進めている。

メインイベント: 那須川天心 vs ウィサンレック

  • 55.5kg契約
  • 3RTKO、那須川の勝利

那須川は昨年12月の旗揚げ大会でKO勝利を飾ると、RIZINでMMAにも転向し一躍スターダムにのし上がっている。KNOCK OUTは2月のVol.1以来、6ヶ月の参戦となり、ルンピニーで2階級を制したこともある"最強先生"ことウィサンレックと対戦。

序盤から素早い攻撃を繰り出す那須川だが、ウィサンレックもスピードがあり、右ストレートのカウンターを合わせるなど、那須川もやすやすダメージを与えることはできない。ウィサンレックは完全に待ちに徹しており、手を出すのは常に那須川だが、ウィサンレックも目が良くクリーンヒットを貰うことはないまま1Rが終了。

2Rにはボディーブローや顔面への前蹴りなどをヒットさせるが、ウィサンレックに致命傷を負わせるまでには至らない。中盤に一つ前蹴りでのローブローが入ると、立て続けにインローがモロに下腹部に入ってしまい、試合が中断される。

ダメージが心配されたが、那須川の動きは落ちることはなく、3Rからもスピーディーな上下のコンビネーションでウィサンレックを攻め立てる。続けて那須川の飛び膝蹴りがウィサンレックの右目にヒットすると、ウィサンレックから出血が見られ、ドクターチェックが入る。

一度は試合が再開されたが、ウィサンレックの傷口が深く、出血が止まらないために再度ドクターチェックが入ると、レフェリーが試合をストップ。

守勢に入ったウィサンレックからダウンを奪うことはできなかったが、終始試合を支配してカットを呼び込んだ那須川が3RTKO勝利を収めた。

勝利後のマイクでは「自分は戦うことが使命なので、スパンが短くても誰とでも戦う」、そして最後には「KNOCK OUT最高!」と叫び、大会のフィナーレを見事に飾った。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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