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ロマチェンコvsリゴンドーが12月にほぼ内定。軽量級頂上決戦にしてスターダムにのし上がる唯一無二のビッグマッチか。

2017/08/29 22:32

12月9日に開催が予定されている「ワシル・ロマチェンコvsギジェルモ・リゴンドー」の軽量級頂上決戦。両者ともにパウンド・フォー・パウンド上位と見られながら、スターダムにのし上がる機会を伺っており、キャリアアップをかけた数少ないビッグマッチになりそうです。

リゴンドーvsロマチェンコの対戦がほぼ内定

軽量級頂上決戦がついに実現へ!

WBO世界スーパーフェザー級王者にして「現代ボクシング最高傑作」との呼び声の高いロマチェンコと、スーパーバンタム級で無敵の強さを誇るリゴンドーが12月9日にニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン・アリーナで対戦することがほぼ内定と報じられています。まだ正式決定ではありませんが、実現する可能性は現時点で高くなっています。

ロマチェンコもリゴンドーもパウンド・フォー・パウンド上位に名を連ねているように、軽量級屈指の実力者であり、日本でもボクシングはもちろん、新興格闘技のファンでも名前は聞いたことはある、という方も多いのではないでしょうか。

全階級通じても指折りの実力者同士が対戦するということで、早くもファンの間では話題となっている一戦ですが、一方で両者ともにビッグネームとの対戦機会に恵まれず、スターダムにのし上がるための唯一のチャンスと言っても過言ではありません。

異次元のボクシングでスーパーフェザー級を制圧したワシル・ロマチェンコ

ロマチェンコはウクライナが生んだ最高傑作とも称され、後ほど紹介するリゴンドーと同じくアマチュアエリートのボクサーです。

アマチュア戦績は397戦396勝1敗とまるで漫画の世界の住人かのような驚異的な戦績を記録し、2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪と連覇しています。

ロンドン五輪後にプロに転向してからは、プロ2戦目で早くもフェザー級で世界挑戦。ここではメキシコの叩き上げボクサーであるオルランド・サリドからまさにプロの洗礼を浴びせられるような敗戦を喫していますが、3戦目で再度タイトルに挑戦し、判定2-0ながら内容的には圧倒しての王座初戴冠。3戦目での世界王座獲得は最速タイ記録です。

フェザー級で3度の防衛後は、プロ7戦目にしてスーパーフェザー級に転級して5RでWBO世界スーパーフェザー級のタイトルを獲得。プロ7戦目での二階級制覇は最短記録となっています。(ちなみに2位は井上尚弥のプロ8戦目)

このようにキャリアを紹介するだけで、並みの王者ではないことは想像に難くありませんが、試合での動きを見ても異次元のボクサーであることは明らかです。一人だけ異なる時間軸にいるかのように、相手の攻撃範囲から外れたかと思えば、ステップインしてから5発6発とタッチボクシングをするかのように連打をいとも簡単にまとめあげます。スピード・身体能力・オフェンス・回避能力、全てが一級品で、ここ最近は勝負にならないような内容でのKO勝利が続いています。

既にボクシングファンからは特別視されているロマチェンコですが、実のところ主戦場とするアメリカではスター選手とまでは至っておらず、これまで破ってきた相手もビッグネームでもないため、これからスターダムに乗る機会を伺っています。

同じスーパーフェザー級には、メイウェザーの秘蔵っ子であるガーボンタ・デービスがおり、両者の対戦が望まれる声もありました。しかしデービスはここ2試合連続で初回計量でオーバーし、前回の試合では再計量に臨まなかったために王座が剥奪されたこともあり、デービスは階級を上げることが濃厚とされています。これによりデービスとの対戦は遠のいたと見て良いでしょう。

この他には今年7月にエイドリアン・ブローナーを破ったマイキー・ガルシアとの対戦が浮上したこともあり、こちらも実現すればビッグマッチとなりますが、リゴンドーとガルシア以外に実現しそうなビッグマッチは現時点で見当たらず、それだけにリゴンドーとの対戦はロマチェンコにとっても重要な一戦となっています。

実力は誰もが認めるが、人気がついてこないリゴンドー

リゴンドーといえば、軽量級ビッグマッチであるノニト・ドネア戦や、2014年大晦日の天笠尚戦などから日本でもその実力は広く知られています。天笠戦は思わぬダウンを2度奪われて、波乱を感じさせたこともかえって印象的でした。

こちらもロマチェンコと同じく2度のオリンピック金メダルを獲得しており、アマ戦績は諸説ありますが一説では243勝4敗という、ロマチェンコほどではないにせよ驚異的な戦績でプロに転向しています。

プロ戦績は18戦17勝1無効試合と無敗のレコードを誇り、その中にはノニト・ドネアとのスーパーバンタム級頂上対決も含まれています。押しも押されぬスター選手だったドネアとの対戦では、下馬評では不利とされながらも、1度喫したダウンを除いてはドネアを完全にシャットアウトして盤石の判定勝利。ここからスーパーバンタム級では無敵の強さを誇っています。

先ほどロマチェンコはスター選手ではないと紹介したものの、リゴンドーはそれ以上に不人気王者と揶揄されることも多く見られます。

その要因としては、リゴンドーがカウンターを取るのが抜群に上手く、待ちのファイトスタイルで自ら倒しに行く場面が少なく、エキサイティングな試合ではないというのは一因としてあるでしょう。そして何より強すぎるが余り、対戦相手候補がリゴンドーを避けるように階級を上げたり、他団体の王座を狙ったりすることで、コンスタントに試合をできていないことも原因です。

キャラクターや発言も地味なところは拭えませんでしたが、最近はその意識も変わっているのかロマチェンコ戦をSNSでアピールするなど、良い意味でリゴンドーらしくない一面も見られています。

今回のロマチェンコvsリゴンドー戦は、ロマチェンコの持つWBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチとして行なわれる予定で、リゴンドーにとっては2階級を超えたかなりチャレンジングな対戦となっています。

身長162センチとスーパーバンタム級でも小柄なリゴンドーにとって、スーパーフェザー級への挑戦はかなりの不利を強いられますが、スターダムにのし上がるためにはロマチェンコが唯一の対戦相手候補なのかもしれません。

スーパーフェザー級の一戦はやはりロマチェンコ有利か

両者の対戦ですが、やはりリゴンドーにとっては2階級を上げて臨むということで体格差がネックになります。

リゴンドーは一瞬のスピードを活かした待ちのスタイルに特化しており、スーパーバンタム級ではほぼ全ての試合で、このスタイルを貫いて連勝街道を歩んできました。果たしてロマチェンコとの試合で、リゴンドーがこれまでと同様のスタイルで臨むのかは読めないところがありますが、フルラウンドに渡ってロマチェンコの圧力を捌き切ることは容易ではありません。

またサウスポー同士の対戦ということになりますが、リードのパンチが有効になるという点でもロマチェンコに有利に働くのではないかと見ています。

ただし体格差があるとは言っても、リーチ自体はリゴンドーの方が長く、クロスレンジでの攻撃を好むロマチェンコに対して、ロングレンジでのパンチはリゴンドーに分があるので、リゴンドーが自分のペースを保持できれば十分に勝機は見えてくるでしょう。

まさしく軽量級の頂上決戦とも言えるこの対戦ですが、実力に反してスターダムに乗り切れていない両者が、数少ないチャンスをものにできるかどうかというシビアな一戦であり、その試合内容も見応えのあるものになりそうです。

まだ正式決定には至っていませんが、試合が近づくにつれてまた続報や試合展望を別の角度から行っていく予定です。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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この記事へのコメント()

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金星宏幸(きんせいひろゆき)
2017/11/26 18:12

リゴンドーは体格では不利ですがパワーでは負けていないしタイソンもヘビー級では小さかったしパッキャオも勿論ウェルター級では小さいですが筋肉で増量してウェルター級でもチャンピオンに為りました。やる前から無理と諦めるよりも頑張って増量して勝つからこそ値打ちもあるし日本人は何時も減量して自分自身よりも小さい奴に勝って満足して終わっているからこそ成長も少ないのだ。自分よりもデカイ人とやるには筋肉で増量するしか方法は無いしね。

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

リゴンドーは、こういうことしないとビッグマッチできないから仕方ないのかな?そうしないと多額の金は得られないんだろうしな。ロマチェンコが有利だし勝つと思うよ。リゴンドーは無理に体大きくして今までのボクシングスタイルを崩すようなことは今更しないでしょうし、体格差あるからパワーで圧して戦うなんてしないし、できないでしょう。なので今まで通りのボクシングをするでしょうね。リゴンドーはフットワークやリーチを生かして距離をとって対処したりして完封で判定勝ちするつもりなんだろうけど、ドネアや天笠にダウンしたりしてるし、絶対的なディフェンスではないと思うよ。ロマチェンコはドネアと違って一発に頼るボクシングじゃないと思うし、特にフットワークがすごいし、ディフェンスも優れてるよ。だから今までの相手とは違うと思うよ。プロで経験積んで完全にプロボクサーになったと思うよ。ロマチェンコの素早いフットワークを使ってのパンチ技術に反応できずにパンチもらってダウンしたりしてリゴンドーはKO負けすると思うよ。もしロマチェンコに判定でも勝ったらリゴンドーすごいと思うわ。そうなったらリゴンドーに拍手するよ

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

パッキャオはアジア人軽量級から重量級まで上げて活躍した特別なボクサーでしょうね。アジア人でこれを成し遂げる選手は中々現れないでしょうね。ドネアはフェザー級までだし、ニカラグアのロマゴンはスーパーフライまでですからすごいことですよね。というか白人や黒人でもあれだけ軽い軽量級から重量級まで活躍した選手っているんですかね?

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

比嘉はスーパーフライやバンタム級まで階級上げて世界王者になれると思うから3階級制覇できると思うよ。でもパッキャオみたいに重量級まで上げるのは難しいだろうね

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匿名ユーザー
2017/11/26 18:12

井上はスーパーバンタムまでは多分上げるだろうから4階級制覇できると思うぞ。もしかしたらフェザーまで上げるかもしれんが簡単ではないだろうな。バンタムやスーパーバンタムに階級上げれば井上より体格が大きい相手とも戦うこともあるかもしれんが井上なら勝てるだろうな

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