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"スーパーフライ級裏頂上決戦"カルロス・クアドラスvsファン・フランシスコ・エストラーダ。井上尚弥のアメリカデビュー戦と同大会で実現。

2017/09/02 23:10

日本時間9月10日に日本ボクシング界のエースである井上尚弥がアメリカデビューを果たしますが、同大会でカルロス・クアドラスvsファン・フランシスコ・エストラーダという注目対決が実現。好戦的な両者による好勝負が期待される一戦です。

スーパーフライ級最注目のクアドラスvsエストラーダ

日本時間9月10日に日本ボクシング界のエースである井上尚弥が満を持してアメリカデビュー戦を迎えます。

井上が出場するこの大会はアメリカでは珍しく軽量級であるスーパーフライ級に特化したイベントとなっており、メインカードの3試合は全てスーパーフライ級のトップ選手が出場することもあり、井上尚弥のキャリアの転換点となる試合だけに日本からも高く注目されています。

井上はセミファイナルに登場し、自身の持つWBO世界スーパーフライ級王座の防衛戦に挑むほか、メインイベントではパウンド・フォー・パウンド最強と呼ばれていたローマン・ゴンザレスがまさかの敗戦を喫した相手であるシーサケット相手へのリベンジ戦に臨みます。

このようにスーパーフライ級戦線に新たな動きが見られる2試合に加えて、今回紹介する「カルロス・クアドラス vs フランシスコ・エストラーダ」の一戦が行われます。

この試合のみメインカードでは世界タイトルがかけられていないものの、両者ともに元王者であり、ローマン・ゴンサレスを追い詰めたことでその名を知られるようになった実力者です。さらにこの試合の勝者がメインイベントに行なわれる「ローマン・ゴンサレスvsシーサケット」の勝者と対戦する予定となっており、スーパーフライ級の裏最強決定戦とも言える試合となっています。

速射砲のごとき回転力を誇るクアドラス

注目の対戦に触れる前に、まずは両者の経歴や特徴について紹介していきましょう。はじめに紹介するのはこちらのカルロス・クラドラス。

クアドラスは現在29才のメキシカンで、エストラーダも同じくメキシコ国籍のため、メキシカンの頂上対決とも言える顔ぶれです。ちなみにスーパーフライ級TOP5の中で最もイケメンです。(※ロマゴン、シーサケット、井上、クアドラス、エストラーダ)

最大の特徴は何と言ってもパンチの連打で、その回転力は他の追随を許さず、異次元の速射砲でポイントアウトするだけでなく、勝負どころで仕掛けるラッシュで多くのストップを呼び込んでいます。

過去には帝拳に所属していたこともあり、2008年には又吉康幸に、2015年には江藤光喜に勝利するなど、日本人選手との対戦も経験しています。

クアドラスは6度の防衛を果たしている元WBC世界スーパーフライ級王者として広く知られています。しかも、2014年に王座を獲得した試合では、今回のメインでロマゴンと対戦するシーサケットと対戦し、シーサケットの動きをいなし遠い距離からワンツーをヒットさせ続け王座に輝いています。

そして無敗の安定王者としてスーパーフライ級のトップ選手としての地位を築いていた7度目の防衛戦で、ライトフライ級で敵なしの強さを見せ、2つ階級を上げて挑戦してきたロマゴンと対戦。

軽量級を代表する無敗の同士の対戦は、序盤はロマゴンが猛攻を仕掛けるも、丁寧にジャブをつきロマゴンの攻撃をいなしたクアドラスが徐々に試合を盛り返す大接戦に。僅差でロマゴンが勝利し、クアドラスは王座から陥落してしまったものの、ロマゴンを追い詰めたことでその実力を世界に知らしめています。

因みにこの試合を井上尚弥がリングサイドで観戦。いよいよ井上がアメリカに上陸して、将来的にはロマゴンと対戦するのではないかと、ドリームマッチ実現への機運が高まるというエピソードがありました。

ロマゴンとのタイトルマッチで敗れてしまったクアドラスですが、今年行った再起戦では井上を苦戦させたデビッド・カルモナと対戦し、しぶとく判定勝利で再起戦を飾り、スーパーフライ級トップ戦線に返り咲いています。

驚異的なラッシングパワーを誇るエストラーダ

そして、そのクアドラスと対戦するのが、ファン・フランシスコ・エストラーダです。

エストラーダは現在27歳のメキシカンで、フライ級にてWBAとWBOの世界タイトルを獲得している元2団体制覇王者です。

最大の特徴は脅威の運動量をベースとし、試合終了まで止むことのないラッシングです。その勢いは全盛期のファン・マヌエル・マルケスを彷彿とさせるほどであり、同じく運動量と手数が多いクアドラスとは、両者が矢継ぎ早に繰り出すパンチが飛び交う乱戦が予想されます。

エストラーダは2012年にロマゴンと対戦していますが、実はそれまでは全くの無名選手であり、ロマゴンとの対戦も下位ランカーとしての挑戦であまり注目された対戦ではありませんでした。

しかし、この試合でエストラーダは当時からその実力が高く評価されていたロマゴンを相手に互角の打ち合いを展開し、敗れはしたものの、あわやロマゴンが敗れるのではないというシーンを作り、ボクシングファンに知られる存在となりました。

実際に、ロマゴン戦の次の試合ではWBA・WBO世界フライ級王者のブライアン・ビロリアの挑戦者に抜擢され、アメリカの軽量級を代表する選手だった相手に判定勝利を上げ、いきなり2団体統一の世界王者に。

全くの無名選手からロマゴン戦というチャンスで名前を上げ、スーパーフライ級に階級を上げるまで世界タイトルを5度の防衛に成功する王者にまで成り上がっています。

実力伯仲だがパンチ力で優るエストラーダがやや有利か

スーパーフライ級を代表する実力者であり、共に強烈なラッシングパワーを持つだけに実力伯仲の好勝負が予想されていますが、相性的にはエストラーダがやや有利とされています。

その理由としては、両者ともに中間距離での戦いを得意としているものの、一発の威力に欠けるクアドラスは、強引な踏み込みで距離を詰めるエストラーダに圧力負けをする展開が予想されるためです。

さらにクアドラスはロマゴン戦、カルモナ戦とタフな試合を2試合続けてこなしていることから、今回の試合ではベストコンディションで上がれるかどうかも不安要素となっています。

これらの材料があるとはいえ、共に地力の高い選手であり、手の合う両者だけに今回のスーパーフライ級3試合の中でも、最も好勝負が期待される一戦ということでファンの間では注目されています。

「ロマゴンvsシーサケット」の勝者と対戦することが既定路線とされており、続くスーパーフライ級頂上決戦とつなげるのはどちらになるのでしょうか。

また同大会に出場する井上尚弥とも将来的に絡みが生まれる可能性が高いだけに、今回の「裏メインカード」としてぜひ注目して頂ければ幸いです。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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