2017年09月03日作成

【武林風】朝久兄弟の中国遠征は1勝1敗、イー・ロン挑戦者決定戦の決勝はアラゾフvsシッティチャイの黄金カードに。

中国のメジャー団体である武林風に朝久兄弟が参戦。弟の泰央が接戦で敗れるも、兄の泰央は貫禄の勝利。イー・ロンへの挑戦権を賭けたトーナメント準決勝はシッティチャイが勝利し、K-1王者のアラゾフが待つ決勝へ駒を進めています。

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(C)Good Loser

兄弟参戦となった朝久兄弟は明暗が分かれる

9月2日(土)中国のメジャー団体「武林風」のイベントに、Krushの朝久兄弟こと、朝久裕貴(兄)と朝久泰央(弟)が揃って参戦し、地元中国の選手とそれぞれ対戦しています。

このイベントでは中国の英雄、イー・ロンへの挑戦権を賭けたトーナメントの準決勝として、元K-1 MAX王者のエンリコ・ケールとGLORY王者のシッティチャイの試合が行われ、イベントにはイー・ロンも来場。

前回の裕貴が武林風に参戦した際にも激励に訪れたイー・ロンが、今回も朝久兄弟の元を訪れています。

弟の泰央は接戦で敗れる

まずはこの眼光の鋭い写真右側の弟の泰央が試合に登場。

試合前には兄・裕貴から「計量で弟が相手を睨みすぎて喧嘩にならないかが心配」と語っていましたが、幸いにも計量の際に行うフェイスオフで乱闘は発生せず、無事に試合を迎えました。

中国初参戦となった泰央は、2011年に中国ムエタイ選手権優勝という肩書を持つワン・マンベンと対戦。

泰央は海外での試合でも緊張することなく、序盤から細かくステップを踏みリング中央から左右の蹴りと、大きく回り込んでくるようなパンチで積極的に攻撃していきます。

しかし、マンペンも距離を取りながら泰央の入りに合わせてカウンターでパンチをヒットさせ、1Rから激しい打ち合いが展開されます。

最後まで両者譲らず、互角の攻防が繰り広げられるも、際どい判定となった試合は2-1でジャッジはマンペンを支持。泰央が勝利していてもおかしくない内容だったものの、中国初挑戦は惜しくも判定負けに終わっています。

兄の裕貴は貫禄の勝利

続いて兄の裕貴が登場。裕貴は昨年から武林風に定期参戦をはたしており、60kg級トーナメントで準優勝を果たすなど、4勝1敗の好成績を上げ中国のファンからも高い評価を受けています。

中国で6戦目となった今回の試合は「武林風次世代の新鋭」とされるチャオ・チョンヤンと対戦。実はこの選手とは60kg級トーナメントの1回戦で対戦しており、この時は裕貴が判定勝利しています。

再戦となった試合は、とにかく距離を詰めて接近戦を望むチャンヤンに対し、朝久が距離の離れたところでは強烈な顔面前蹴り、近づかれても立ち位置を細かく変えながらの小気味良いパンチで応戦し序盤から試合のペースを掴みます。

朝久の猛攻に晒されたチャンヤンは、2Rにたまらずホールディングを繰り返してしまい減点。

ポイントで完全にリードした裕貴は最後までコンビーネーションを止まらずに放ち続け、30-26という大差で判定勝利。

裕貴は安定した実力の高さを見せつけ、中国での5勝目を飾っています。

ここ1年は主戦場が完全に中国に移り、日本のファンからは国内での試合を嘱望される裕貴ですが、期待通り日本で試合が組まれることはあるのでしょうか?

GLORY王者シッティチャイがK-1王者のアラゾフが待つ決勝へ

日本からは朝久兄弟の試合が注目されていましたが、イベントの目玉としては中国の英雄であるイー・ロンへの挑戦権を賭けたトーナメントの準決勝として、シッティチャイvsエンリコ・ケールが行われています。

シッティチャイといえば欧州最大のキック団体であるGLORYでライト級の絶対王者として君臨してきた、世界の70kg級戦線の頂点とされている選手です。

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中国でも武林風と並ぶメジャーキック団体であるクンルンファイトに参戦していて、64人参加で行われた70kg級トーナメントで優勝するなど、華々しい実績を残し、中国国内でも高い人気を誇っています。

激しい打ち合いが展開されるも、抜群のディフェンス力を見せたシッティチャイが勝利

シッティチャイは激しい打ち合いを持ち味とする、FEGから体制が変更されたあとのK-1 MAXで優勝したエンリコ・ケールと対戦。

試合は激闘派として知られるケールが開始から前進し重いパンチで圧力をかけていきます。シッティチャイは序盤こそ圧力を受け少し苦しむ場面を見せるも、2Rは足を止めての打ち合いに応じると、リング中央で激しい打ち合いに。

両者のパンチが交錯するも、シッティチャイは抜群の回避力でケールの攻撃を外し続け、逆に精度の高いパンチをケールにヒットさせていきます。ダウンシーンこそ生まれなかったものの、テクニックで上回って有効打を放ったシッティチャイが判定勝利を収めています。

準決勝を勝ち進んだシッティチャイは決勝へと進出し、イー・ロンとの対戦まであと一つまでこぎつけています。

現役GLORY王者 vs 現役K-1王者の対戦が実現へ

イー・ロンへの挑戦権を賭けたトーナメントもいよいよ10月に決勝戦を迎えます。

中国では英雄的な扱いながら、疑惑の判定で勝利することが多いイー・ロンは世界的な評価は決して高くないものの、そのイー・ロンへの挑戦権をかけたトーナメントの決勝では「現役GLORY王者 vs 現役K-1王者」という世界最高峰の一戦となります。

先月にはK-1スーパーウェルター級王者のチンギス・アラゾフがいち早く決勝に進出しており、今回勝利したシッティチャイがそれに続いたことで、「アラゾフvsシッティチャイ」という黄金カードが実現。

ちなみにアラゾフはキャリアで喫した黒星は2つのみで、その一つはK-1-70kg初代王者のマラット・グレゴリアン、そしてもう一つがこのシッティチャイとなっており、成長著しいアラゾフにとって格好のリベンジの機会となっています。

そしてこの試合の勝者は中国の英雄であるイー・ロンへの挑戦権という名誉(?)を得られるというだけあって、今年最大級のビッグマッチとして注目されるでしょう。

アラゾフの怪我が不安要素か

シッティチャイと決勝で対戦したチンギス・アラゾフですが、8月に右手の手術を行ったことを発表しており、10月の試合に準備が間に合うかが不安視されています。

手術から3週間が経過した最新の写真でも、右手にテーピングが巻かれており、まだ完治とはいかないようです。

決勝は10月に行われると発表されていますが、果たしてアラゾフが無事に出場できるのか、出場しても万全にパフォーマンスを発揮できるのかが今後の争点となりそうです。

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