Queel
×
サイト内を検索する
  • 総合格闘技
  • ニュース

岡見勇信が階級を超えて挑む大いなる挑戦。UFCで築いたキャリアと再挑戦までの経緯を振り返りで紹介

2017/09/21 19:14

メインに登場を予定したマウリシオ・ショーグンの欠場に伴い、岡見勇信のUFC日本大会に急遽参戦が決定。階級を飛び超えライトヘビー級でOPSを相手に大いなる挑戦を行う岡見。日本人としてUFCで最も成功を収めたキャリアと、再挑戦までの経緯を紹介します。

岡見勇信がUFCに再登場

UFCで日本人歴代最高の勝利数を記録、アンデウソン・シウバを相手にミドル級タイトルマッチにも挑戦した岡見勇信がUFCにカムバックを果たします。

当初は安西信昌のセコンドとして参加する予定が、メインイベントに出場が決まっていたマウリシオ・ショーグンの欠場に伴い、急遽代役として岡見が4年ぶりとなるUFC出場が決定。

しかも今回の日本大会ではショーグンの代役ということでライトヘビー級契約になっており、近年はウェルター級で試合を行う岡見にとっては2階級を越えた戦いになります。

厳しいオファーを受け入れ、待望のUFC再挑戦を果たす岡見の大いなる挑戦の意味とは。これまでのUFCでの活躍から再登場までの経緯を振り返ります。

2006年にUFCと契約。MMAの日本人メジャーリーガーに

岡見がUFCに初めて参戦したのは今から11年前。

当時の時代背景としては、日本で高い人気を誇ったPRIDEが地上波テレビでの中継が打ち切られ、日本のMMA界に大激震が走って間もなくのこと。日本MMAがまさに転換期を迎えていた時期でした。

その頃のUFCは出場契約が争われたリアリティー番組の「ジ・アルティメット・ファイター(TUF)」が人気を集め、マット・ヒューズvsホイス・グレイシーの新旧レジェンド対決が60万件以上のPPV販売を記録するなど人気が急拡大。UFCがビジネスとして急成長を始めていました。

そんな日本とアメリカのMMAが大きな転換期を迎える中、岡見は世界での戦いを選択しUFCと契約を結びます。

UFCデビューから4連勝

当時の岡見はHERO'SとPRIDE武士道に1度ずつ参戦していたものの、継続参戦とはならず、所属する和術慧舟會系列の大会であるD.O.Gを主戦場としていました。

身長188cmという恵まれた体格とフィジカルの強さを活かしたテイクダウンを武器に、外国人選手相手に連勝を重ねていましたが、世間の目に触れることは少なく、知る人ぞ知る強豪選手という存在でした。

UFC初参戦となった試合もメインのチャック・リデルvsレバード・ババル、セミのフォーレスト・グリフィンvsステファン・ボナーのほうに注目が集まり、第1試合の岡見勇信vsアラン・ベルチャーは期待は高かったものの注目度の高い試合とは言えませんでした。

このUFCデビュー戦で岡見はアグレッシブなスタイルを持つベルチャーを相手に、常にロングレンジの打撃と金網に押し込んでからのテイクダンでペースに奪い快勝します。

2ヶ月後には柔術仕込みの寝技を得意とするカリブ・スターンズを圧倒しTKO勝利。さらに2ヶ月後には長い手足を用いた寝技を得意とするロリー・シンガーをグラウンドでコントロールし最後はマウントパンチでギブアップさせます。

短い期間で連勝を重ねた岡見は4ヶ月後のUFC 69でマイク・スウィックと対戦。前回までの試合は前座カードとして行われてきましたが、この試合はTUF出身で当時UFC5連勝を記録していたスウィックが相手ということもあり、初のPPVカードとして行われました。

A post shared by Mike Swick (@mike_swick) on

この試合で岡見はホームの大歓声を受けるスウィックを相手に序盤からテイクダウンを奪い優勢に試合を進めます。2Rにスウィックのパンチを貰いピンチに陥る場面も作ったものの、最終ラウンドにもテイクダウンからグラウンドでコントロールし判定勝利。

初のPPVカードで強豪を破りアメリカでも実力者としての評価を得ます。

元王者のフランクリンに敗れるも勢いは衰えず

UFCでデビュー4連勝を飾った岡見は5戦目で元ミドル級王者のリッチ・フランクリンと対戦するチャンスを獲得します。

この大会はUFCが北アイルランドで初めて開催するイベントでしたが、当初は予定されたフランクリンの相手が負傷欠場となり岡見が代役で出場。なんとこの試合はミドル級王座挑戦権がかけられたメインイベントとして行われました。

当時はアンデウソン・シウバ以外には負け知らずだったスター選手のフランクリンを相手に岡見は接戦を繰り広げ、3Rにはマウントからアームロックであわやのシーンを作るも判定負け。惜しくもUFC無敗での王座挑戦とはなりませんでした。

しかし岡見がUFCでメインイベントを努めた大一番の試合は、UFCとWOWOWの放送契約が切れていた時期であり、なんと日本での放送は行われず。

もちろん格闘技メディアではこの試合が盛んに報じられましたが、実際の試合は多くの格闘技ファンの目に触れる機会はありませんでした。その結果ビッグマッチにしてはこの試合は日本で話題にはなりませんでした。

復帰後連勝し、ミドル級挑戦が決まりかけるも怪我で叶わず

UFCで初黒星を喫した岡見でしたが4ヶ月後のUFC77で寝業師のジェイソン・マクドナルドに判定勝利で復帰。

さらに天才的格闘技センスを持つ元UFCミドル級王者のエヴァン・タナーに膝蹴りでKO勝利。この勝利で2008年の9月にアンデウソン・シウバとのミドル級タイトルマッチが内定と言われていました。

しかし岡見はタナー戦で右拳を骨折してしまい、アンデウソンとのタイトルマッチは実現せず。世界の頂点を狙うチャンスを逃してしまいます。

それでも9ヶ月に行った復帰戦では、寝技世界一に2度輝いたグラップラーのディーン・リスターに判定勝利。UFCで7勝1敗の好成績を残しミドル級のトップコンテンダーとして活躍します。

チェール・ソネンに完敗も再び3連勝

A post shared by Chael Sonnen (@sonnench) on

リスター戦のあとにヒザを負傷して再び10ヶ月という長いブランクを作ってしまった岡見は復帰戦でチェール・ソネンと対戦。

レスリングをベースとする強力なテイクダウンを武器とするソネンを相手に、終始主導権を握られUFCで初めての完敗を喫してしまいます。ちなみにソネンはこの後、ネイサン・マーコートに勝利した後、王者・アンデウソン・シウバをあと一歩のところまで追い詰めています。

岡見は2010年の復帰戦でルシオ・リニャーレスにTKO勝利を飾ると、5ヶ月後には強靭なフィジカルとレスリング力を持つマーク・ムニョスにも競り勝ち判定勝利。連敗を喫することはなく、ミドル級のトップ選手の地位を守り続けます。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
クイールをフォローして
最新情報をチェック!
最新の格闘技ニュースをお届けします
関連する記事