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3階級制覇王者のホルヘ・リナレスが五輪金メダリストのルーク・キャンベルを下し防衛に成功

2017/09/24 15:11

日本時間9月24日(日)ザ・フォーラムにて行われたWBA世界ライト級タイトルマッチは、3階級制覇王者のホルヘ・リナレスが五輪金メダリストの挑戦者ルーク・キャンベルを判定で退けています。

3階級制覇王者のリナレスが五輪金メダリストと対戦

日本時間9月24日(日)アメリカのザ・フォーラムにて、ホルヘ・リナレスvsルーク・キャンベルによるWBA世界ライト級タイトルマッチが行われました。

リナレスはデビュー戦から日本を主戦場にし、無敗で2階級制覇を達成したスーパースター候補でしたが、キャリアの中頃で手痛い3敗を喫しメインストリームからは後退。

しかし大きなスタイルチェンジを経て復活。世界3階級制覇を達成しついにアメリカで試合を行うチャンスを得ています。

対するキャンベルはロンドン五輪準決勝で清水聡を破ったアマチュアボクシング金メダリスト。プロでは世界王座獲得が規定路線とされながらも13戦目で初黒星。一度は評価を落としながらも、強豪との対戦を続けキャリアを積み直して世界挑戦までたどり着いています。

僅差となった試合は序盤にダウンを奪ったリナレスが判定勝利

WBA世界ライト級タイトルマッチ

○王者 ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)
12R 判定3-0(114-113/113-115/115-112)
●挑戦者 ルーク・キャンベル(イギリス)

1R:サウスポーに構えるキャンベルが右ジャブで探りながら、右フックを狙う。リナレスはキャンベルの出方を伺って小刻みに頭を振ってかわしつつ、ワンツーを合わせる。キャンベルのワンツーに合わせて右ストレートのカウンターをヒットさせるなど、リナレスが優位に進める。両者共にまだ様子見といった立ち上がり。

2R:圧力をかけロングの左フックを当てるリナレス。両者ワンツーを放つも、肉体改造を経てパワーを増したリナレスのパンチがキャンベルを上回る。キャンベルはロープに詰まるシーンが目立つ中、ジャブをかい潜り左フックを当てるリナレス。さらに下がるキャンベルにリナレスは踏み込んで、4連打を放つと最後の右ストレートでキャンベルのアゴを打ち抜きダウンを奪う。

3R:キャンベルが挽回を狙い連打で攻めるも、リナレスは柔らかいボディーワークでパンチをかわし、逆に連打を返していく。さらに圧力をかけワンツー、いきなりの右フックなど多彩な攻撃でリナレスがペースを握る。キャンベルはジャブでストッピングを試みるも、リナレスに捌かれてしまいさほど効果はあがらず。

4R:キャンベルはボディーアッパーを交えた上下のコンビネーションで打開を試み、ジャブを見せてからの外からのフックを何度もヒットさせる。それでもリナレスがこれまで同様にプレスをかけて連打を放つなど一進一退の攻防に。

5R:キャンベルが右ジャブを起点に、右フック、左ボディーアッパーとコンビネーションにつなげる。外からの攻撃が多いキャンベルに対して、リナレスはインサイドからのワンツーを繰り出す。キャンベルのジャブをかいくぐってのカウンターのボディーアッパーで脅威を与える場面も。

6R:盛り返してきたキャンベルは、前ラウンドと同様に右ジャブを起点にコンビネーションにつなげる。リナレスは懐に入る機会が減ってきて、キャンベルのペースに傾いてきている。中盤にはキャンベルの左ボディーからの大きな右フックで、リナレスの顔を大きく仰け反らせる場面も。

7R:キャンベルはさらにペースをあげて軽快なステップからワンツー。リナレスは圧力をかけるが、打ち終わりにキャンベルの右フックを狙われて連打にはつなげられない。ワンツーから左につなげてもキャンベルがダッキングでかわして、カウンターを返すなど優勢に進める。リナレスは上下に攻撃を散らすが、ペースが上がったキャンベルを捉えることができない。

8R:このラウンドもジャブを小刻みについて、左ストレートを上下に散らすキャンベルの印象が良い。リナレスは体を動かしてインサイドに入り込みカウンターを狙う。打ち終わりに右のカウンターをヒットさせるなど、リナレスも打開を試みる。

9R:リナレスは左を付いてからの右ストレート。さらに抱え込んでから右アッパーをヒットさせる。終盤になったがリナレスはさらにギアを上げて踏み込んでいきなりの右や、打ち終わりにワンツーを返していく。初発だけでなく、お互い相手の打ち終わりを狙うテクニカルな攻防となる。ラウンド終了間際に、キャンベルは4連打でジャッジに印象付けた。

10R:キャンベルは細かいパンチを突くも、リナレスは体をゆすって攻撃をかいくぐってお互いクリーンヒットは生まれない。共に攻撃は見切っており、打ち終わりにいかに効果的にカウンターを返すのかが重要な展開に。ラウンド終盤にはキャンベルが左ストレートでリナレスのアゴを上げるが、リナレスも下を狙うと見せかけて大きな右フックを返す。

11R:キャンベルがさらに足を使って距離を取りつつジャブを細かくつく。リナレスは要所で踏み込んで攻撃を放つも、これまでよりも接触が減ってクリーンヒットは生まれずにラウンドが終了。キャンベルはポイントを取っていると見ているのか、自分から攻める機会がめっきりと減っている。

12R:僅差が予想されるだけに、リナレスはいきなり連打を放つが、キャンベルもそれにワンツースリーフォーと手数を増やして応戦。接近戦での攻防はリナレスが優位でワンツーをヒットさせる。最終ラウンドだが両者とも運動量は全く落ちない。ハイペースのまま打ち終わりを狙う展開のまま試合が終了した。

スプリット判定となった試合はリナレスに軍配

序盤からプレッシャーをかけ、2Rにはダウンを奪ったリナレスが圧勝かと思われた試合も、中盤からはアウトボクシングと巧みなジャブでキャンベルが盛り返す接戦に。

判定は113-115でキャンベル支持が1名、114-113、115-112でリナレス支持のジャッジが2名。王者のリナレスが接戦を制し防衛に成功しています。

スコアカードによると、序盤にリナレスが連続してポイントを奪うも、中盤からはキャンベルが連続してポイントを奪取。

そして終盤は評価が分かれるも、最終ラウンでポイントを奪ったリナレスが勝利を決めたという試合になっています。

リナレスはマイキー・ガルシア戦を希望

リナレスは3階級制覇を達成してから初めてのアメリカで試合を行い、今回勝利をあげています。キャリアで大きな挫折を経験したものの、復活を果たしてついにアメリカでスターになる足がかりを掴んでいます。

試合後には次回以降に希望する対戦相手として、無敗の3階級制覇王者である現WBC世界ライト級王者のマイキー・ガルシアを指名しています。

先日、引退試合を行うミゲール・コットとの対戦候補として階級を超えて名乗りをあげたマイキーに対して、リナレスは自分もライト級より重い体重でもマイキーと戦いたいとアピール。

果たしてリナレスはアメリカでスターの座を手に入れるチャンスを手に入れることができるのか。今後のマッチメークにも注目が集まります。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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