2017年10月10日作成

シッティチャイがトーナメント優勝。中国の英雄イー・ロンとの対戦は賞金1億円超えのビッグマッチに

10月7日に行われた武林風で中国の英雄イー・ロンへの挑戦者決定トーナメント決勝が行われ、GLORY王者のシッティチャイがジャバル・アスケロフを判定で下し優勝。11月に予定されるイー・ロンとの決戦は100万ドルがかけられた賞金マッチになるようです。

イー・ロンへの挑戦権はGLORY王者シッティチャイが獲得

10月7日(土)中国で開催された武林風にて、「シッティチャイ・シッソンピーノン vs ジャバル・アスケロフ」による中国の英雄イー・ロンへの挑戦権をかけたトーナメントの決勝戦が行われました。

今年の4月からスタートしたトーナメントにはGLORY王者のシッティチャイや、K-1スーパーウェルター級王者のチンギス・アラゾフ。2014年のK-1 MAX王者であるエンリコ・ケールなど世界のトップクラスの8選手が揃いました。

出典: http://sports.sohu.com/20170402/n486155543.shtml

このトーナメントの優勝者には、11月に中国の英雄イー・ロンと戦う権利が与えられるとされており、トーナメント表もこのフォトショップを使いすぎていて実物と多少見た目がことなるイー・ロンが決勝の先に待ち構えるという凄い構図になっていました。

そして4月から毎月1試合ずつ行われたトーナメントの決勝は、優勝候補筆頭とされたシッティチャイと連勝で勢いに乗るチンギス・アラゾフという、現役のGLORY王者vsK-1王者によるビッグマッチが決定。イー・ロンとの決勝を差し置いてこの試合が世界最強決定戦とも一部では囁かれていました。

ところが試合数週間前に8月に腕を手術したアラゾフにドクターストップがかかり欠場が決定。代役として準決勝でアラゾフに敗れたアスケロフが出場することとなりました。

決勝はシッティチャイが盤石の内容で判定勝利

試合はサウスポーに構えるシッティチャイがジャブとローキックで遠い距離からペースを握り、パンチを狙い懐に飛び込むアスケロフに左ミドルキックを合わし中に入れさせないという展開となります。

さらにアスケロフの攻撃を見切り全くクリーンヒットを貰わないシッティチャイは、逆にカウンターのパンチをヒット。さらに動きの止まったアスケロフのボディーにヒザを叩き込みます。

3R通してアスケロフにチャンスすら与えず、まさしく試合を支配したシッティチャイが完封の判定勝利を飾っています。

トーナメント3試合を振り返ってもピンチになる場面がなかった、世界最強という称号に相応しい内容でシッティチャイがトーナメントを制しています。

11月に行われるイー・ロンとの決戦は100万ドルの賞金マッチに

トーナメントを制したシッティチャイは、中国の英雄イー・ロンへの挑戦権を得ていますが、なんとこの試合は100万ドル(約1億1273万円)をかけた賞金マッチになるとされています。

この賞金は間違えなく近年行われたキックボクシンングの最高額。それどころかキックボクシング史上最高額かもしれないファイトマネーが動く試合となります。これはワンピースでいえばクロコダイルを倒したルフィの賞金と同額。ココヤシ村も救えてしまうとてつもない額です。(※ただし単位はベリーなので円と同じかは定かではありません)

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これほどの高額な賞金をかけられるイー・ロンはどれほどの選手なのかと思われるでしょうが、実はかなりの曰く付きの人物とされています。

まずイー・ロンは少林寺拳法の第一武僧という高い役職につき、コスチュームはジャッキー・チェンの映画に出てきそうな薄い黄色の長パンを履いて登場してきます。

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その肩書と見た目的には中国武術の結晶という印象を持ちますが、そのファイトスタイルは並外れたフィジカルの高さを活かし、強引に前進して大振りのフックとフルショットのローキックを狙うという、言ってしまえば大味なものとなっています。

さらに世界でもトップクラスの打たれ強さを誇り、過去の試合ではダウンを奪われても直ぐに立ち上がり、前に出て攻め続ける粘り強さを見せてきました。

そして数々の激闘を繰り広げた結果、格闘技の枠を飛び越えバラエティやCM、さらにはハリウッド映画にまで出演を果たすなど、イー・ロンは中国で国民的英雄というポジションを確立しています。

しかしその国民的英雄というポジション故なのかイー・ロンには最近の試合で過剰なプロテクトがかけられているのではないかという非難が上がっています。

例としては昨年行われたブアカーオとの試合では、お互いダウンなしでややブアカーオが優勢だったものの判定はイー・ロンが30−24という大差で勝利。さらに今年のマルコ・ピケ戦ではダウンを奪われ終始劣勢の展開になるも判定でイー・ロンが勝利しています。

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この判定での優遇っぷりからイー・ロンの試合には多くの批判もついて回ります。

挑戦者決定トーナメントで優勝したシッティチャイが所属するシッソンピーノンの日本語版Twitterは以下の投稿。

11月に予定されるシッティチャイとの決戦は、実績的に大きく上回るシッティチャイの優勢が予想されますが、一部では「立っていればイー・ロンが勝つ」と揶揄されるように、判定になればイー・ロンの勝機は十分という試合となっています。

70kg級世界最強と称されるシッティチャイが不倒王のイー・ロンを倒せるかという、もはや試合をジャッジする人間が必要なのかとも言える勝負は、どちらが勝利して100万ドルを手にするのでしょうか。

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コメント 1件

  • KOした時にどうなるのかが見たい
    興行側もダウンしても死ぬまで立たせそうな気がする
    そういうのが見たい

    1. 名無しさん7日前