2017年10月16日作成

プロデビュー戦の藤田大和が大健闘!那須川天心が初の生中継マッチで藤田と激戦の末に3R判定勝利。

那須川天心が初の地上波生中継された中、アマチュアボクシングエリートの藤田と対戦。ハイスピードの打撃戦が展開される中、那須川が1Rにダウンを奪うなど優勢に試合を進めて勝利。藤田もデビュー戦ながら那須川と堂々渡り合う活躍を残しています。

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那須川と藤田がRIZIN福岡大会のセミファイナルで激突

昨年末にRIZINに参戦し、MMAデビュー戦となった那須川天心ですが、今やRIZINの顔として連戦連勝を飾るまでに。

神童として人気も急上昇中の那須川に用意された相手は、"ボクシング界の神童"と称され、アマチュアボクシングで全日本選手権制覇を始め、高校・大学でアマ5冠を達成した藤田大和。

藤田は今年4月に自衛隊体育学校から退官したばかりですが、アマチュアMMAには2度出場していずれも勝利。さらに幼少期から極真空手を習っていたこともあり、蹴り技への対応にも自信を見せています。

RIZIN福岡大会では、RIZIN初の取り組みとしてセミファイナルとメインの2試合が地上波で生中継されており、セミファイナルとなったこの一戦は午後21時頃からフジテレビで生中継が行われる中での対戦となりました。

那須川が音速の打撃戦を制する

会場には那須川への大歓声が飛ぶ中、プロデビュー戦の藤田は豊富なアマチュア経験からか緊張の色は見せずに落ち着きを見せる中、ゴングが打ち鳴らされます。

試合が開始すると、藤田が早速ワンツーで踏み込んでいき、キレのある右ハイキックを繰り出していきます。ボクサーとは思えない素早い蹴り技には、対戦した那須川自身も後に驚いたとコメントしています。

藤田は打撃の流れの中で組み付いて行くと、引き込むようにして那須川が上のポジションを取りますが、那須川はグラウンドでの展開に付き合うつもりはないのか、アクションを起こさないまま時間を使うとブレイクが命じられて再び打撃の展開に。

再開後も藤田の方から積極的に蹴りを繰り出し、那須川がそこにカウンターを合わせていく。藤田が突進するようにバックから組み付くも、ここは那須川がアームロックを取るようにして反転に成功すると、練習でもやったことがないという踏みつけ攻撃。そして藤田に立つようにジェスチャーをしてスタンドの展開に戻ります。

1ラウンド目にして三度目の打撃戦となると、藤田が右ストレートを繰り出したところに、那須川がスリッピングでかわし左のストレートを合わせると、アマボクエリートの藤田からパンチでダウンを奪うことに成功。

そのまま強烈なパウンドを畳み込み、あわやストップを予感させるも、藤田はこれを冷静に対処して逃れたところで1ラウンドが終了。

インターバルを挟んで2Rが開始すると、藤田はさほどダメージを感じさせずに、軽快なステップから打撃で圧力をかけていく展開に。サウスポーの那須川に対して真っ直ぐ放たれる右ストレートが軽くヒットする場面もあり、異次元の打撃を持つ那須川と藤田が堂々渡り合います。

藤田が突進して脇を差すように組み付くと、那須川がグラウンドで反転してマウントポジションを奪取。しかし藤田がすかさずスイープに成功して反転するなどグラウンドにも対応力を見せます。

那須川は下から足を組んで藤田の腕をかんぬきで抱えてブレイクを待つように時間を使うも、藤田がこれを抜いてコツコツとパウンドを浴びせていきます。那須川が左を向いた時に、空いたレバーに対して藤田がパウンドを落とすと、那須川は初めて効いたような素振りを見せるシーンも。このまま体勢のまま時間を使って2ラウンド目が終了。

3ラウンドに入ると那須川が藤田の突進を左ミドルと膝蹴りで対応。そこからスリッピングでかわしながらの左ストレートが再三ヒットし、藤田は逃れるようにして組み付くも那須川に潰されて下のポジションに。

藤田は下から蹴り上げで対応するも、これが2度に渡って那須川の下腹部にヒットしてしまい、試合が中断するアクシデントも。藤田の蹴り上げに那須川が攻めあぐねたところでブレイクがかかりスタンドで試合が再開されます。

再開後は藤田がまたも突進するように組みに行くと、ついに藤田がマウントポジションの奪取に成功。藤田は上からコツコツとパウンドを落としていくも、那須川がスイープに成功し、残り時間が少ないとなるやパウンドと踏みつけの猛攻をしかけたところで試合が終了。

判定は1Rに左ストレートでダウンを奪うなど、スタンドの展開で有効打を奪った那須川がジャッジ三者から支持を受けて勝利。

那須川にとってはMMAで初めての判定決着になるも、ハイスピードで展開された打撃戦はこの日一番の盛り上がりを見せており、勝利した那須川、敗れた藤田ともに評価を上げた一戦となっています。

試合後の両者のコメント

フルラウンドに渡ってハイレベルな打撃戦を演じた両者は、共に試合を振り返って「楽しかった」とコメント。那須川はボクシングエリートの藤田から打撃の応酬で優位に立てたことに好感触を得ています。

藤田選手は本当に強い選手で5分3R試合ができて本当に嬉しかった。
普通なら倒れる攻撃でも耐えて気持ちよく打ち合いにきてくれたので嬉しかった。

倒したあとに手を上げてしまったのはキックボクシングのクセ。あれは駄目ですね。寝技を練習してきて本当に良かった。

藤田選手は僕が攻撃した後にもプレッシャーをかけてきて、さすがボクサーだなと思った。ボクサーを相手にパンチの土俵で上に立てたのは良かった。

蹴りは凄い良い蹴りを出してきたのでビックリした。蹴り打つかって。ジャンプして踏みつけは練習でも一回もやってみたことがなかった。

対する藤田もプロデビュー戦ながら那須川と堂々渡り合い、ワンツーをヒットさせるなどパンチの攻防では自身が上回っていたとコメント。そしてRIZINへの継続参戦にも意欲を見せています。

今日はとにかく楽しかった。蹴りは自分から出そうと思って。ダウンはフラッシュダウンで効いていなかった。蹴りのミスから貰ってしまった。

那須川選手との打ち合いは1Rが終わってこれはいけるなと思った。また戦えるのなら違う展開になると思う。寝技に持ち込んで攻めようと思っていた。オープンフィンガーグローブは意外としっくりこない。左フックとかはガッチリ決まったのに。

那須川選手のボクシングテクニックは思ったほどではなかった。ワンツーとかが当たりやすくて踏み込みやすかった。蹴りに行ってダウンは貰ってしまったけど。

今日はやりたいことの30%くらいしかできなかった。これからどんどんRIZINに出させてもらい勝っていきたい。

瞬く間にスターダムを駆け上がった那須川に続いて、藤田も新たな天才としてMMAでのキャリアを彩ることができるのでしょうか。

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