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「自分のスタイルに自信を持って戦った」世界王座戴冠となった村田諒太の試合後コメントを掲載。

2017/10/23 08:14

5月のタイトルマッチでは物議を醸す判定決着で敗れた村田諒太が、5ヶ月の時を経てアッサン・エンダムと再戦。7R終了時にエンダムからギブアップを呼び込み、念願の世界タイトルを奪取した村田。試合直後に行われたインタビューを掲載します。

10月22日(日)に両国国技館で開催されたWBA世界ミドル級タイトルマッチは、挑戦者の村田諒太が7R終了時に王者のアッサン・エンダムからギブアップを呼び込みTKO勝利。
日本人として史上初の五輪金メダリストおよびプロの世界王座獲得を達成するという快挙を果たしています。

歴史的な快挙を達成し、リング上では涙も見せながら感情を爆発させた村田ですが、試合終了から30分ほど経過した後にバックステージにて囲み取材に応じています。

こちらの記事では村田の囲み取材の模様の一部始終を公開しています。

自分のスタイルに自信を持ち、負けるわけがないと思って戦った

ーエンダムが立ち上がって来なかったときはどんな気持ちだったんでしょうか?

相手のセコンドだったりのリアクションがあったので、少し予想もありながらもエンダムは諦めない選手なので予想外でした。

ー何回くらいから手応えはあったんでしょうか?

3回か4回ですね。それで5回と6回は効かせていたじゃないですか。そして7回は何発もジャブで顔を跳ね上げていた。強いパンチで倒れるよりも、ああやって何発も小さいパンチを貰い続けるほうが危険なので、もしかしたらという気持ちはありましたね。

ー村田選手の手数は序盤から多かったですが、あれは自然と出たものだったんでしょうか?

今日は自然でしたね。初回からエンダムはそんなに余裕がありそうな顔じゃなかったので。

ープレスもかなり有効にかけられましたか?

そうですね。もっとやれることはありましたけど、一回やっているのでタイミングとかも分かってますし。

ーイメージしていたよりも序盤から行ったと思うんですけど、それは流れだったんでしょうか?

流れですね。ちょっと飛ばしすぎたかもしれないですけど。疲れていても自分の流れを掴めていたので、コントロールできるんですよね。その余裕があったので。

ー前回ボディーを打てなかった理由に相手のパンチを警戒しすぎたと言っていたが今回はなぜ打てた?

今回は自分のスタイルが通用するのがわかっていた。打ち終わってガードを固めていれば倒れるパンチでないのはわかっていたので、あとは気持ちでのんでけよって言われていたので。負けるわけがないという気持ちで。

粟生先輩がラリオスと試合をしたときに負けるわけないと思っていた言っていた。そういうアドバイスを受けて戦った。

ー接近戦のパンチは練習の成果が出たのか。

まあ、そういったらそうですけど。そういう展開の練習をしたわけじゃなくで、タイミング。そういう練習したことができたので。

ー試合後にはさらなる強敵との対戦を望む声もあったが。

ベルトをとったからにはそれしかないじゃないですか。でも正直この試合を組んでくれるのも凄い大変だったのはわかってますし。自分があれとやりたい、これとやりたいって無理に言うことはできないので、だから上のステップにいくための試合もあると思うので、そういう試合をやりたいという思いはあります。

ー今はどんな気持ち?

正直、目を開けた瞬間夢じゃないなって。

ー改めてベルトの感触は?

思ったよりより重いし、自分にのしかかる重みだと思う。

ー試合前の会見でプレッシャーを飲み込んで闘うというコメントがあったが?

もちろんプレッシャーはありました。それは完全に抜けるものじゃなくて受け入れてあげなきゃいけないんで。もちろん今日もあった。

ーそれでは今日はプレッシャーをかかえたままパフォーマンスを出せたのでしょうか?

そうですね。組んでいただいたことには感謝ですけど、結果を出せた自分を褒めてあげたいとは思います。

ー村田選手は試合後に表情が崩れていましたが、そのときはどういう感じだったんでしょう?

そうれはずっと追いかけてみたものですし、それが叶ったときの嬉しさというものは。説明できてます?そんな感じです。

ーリングではアラムとはどんな話をしたの?

いいパフォーマンスだったねって。そう言ってもらいました。

ー愚問ですが金メダルをとったときとベルトとはどっちが感動的?

経験値が違いますね。金メダルのころはわけの分からなさがありました。金メダルをとってからの人生のほうが大変ですし、責任を伴うわけじゃないですか。ということはこのベルトをとってからも責任をともなうようになると思うので。現実味というか夢見心地なのは金メダル。重さっていうのを痛感しているのは今のほうがあります。

ーその責任はどうやったら果たしていけると思いますか?

勝ち続けることですね。さっきも言ったようにカネロだったりゴロフキンだったり、アメリカのファンだったりからしたらまだ誰だよって感じだと思う。あっちで証明しなければならないこともあると思う。やっぱり一個一個上がっていくしかないですし。ベルトとろうがこの前みたいな試合で負けようが、世間の評価は変わっても自分の実力が変わるわけじゃない。だからそういった意味では謙虚に一歩一歩進んでいくしかない。

ーこのベルトをとったことを一番伝えたいのは?

息子ですね。この前後輩がベルトを持ってきたときに、息子がそのベルトを見ていて「パパは前の試合でベルトをとれなかったんだねって。」それで情けないなって思ってたので、これがベルトだよって見せたかった。

(ここでエンダムが村田の元へ。両者)

英語で両者の健闘を称え合いながら、前回の対戦後に芽生えた友情が今回も変わることなく、お互いにリスペクトしていることを確認。

試合が終わればノーサイドということで両者共に笑顔を絶やすことなく、5分ほど談笑した後に共に写真撮影を行い握手を交わしていました。

ー(エンダムが控室に戻った後)エンダム選手が来てくれたことについては?

負けたときは「ありがとう」って言うことはできますが、勝利すると自分からアクションを起こすことはできないですし、こうやって来て頂くのは嬉しいです。

ー今回の試合のチームとして作戦だったりアドバイスはどの様なものだったのでしょうか?

前でプレッシャーをかけろ、前で。

ー左のパンチが多かった印象なんですが、あれも作戦だったんでしょうか?

そうですね。ジャブは練習してましたね。相手が足を使って逃げてくるだろうと思っていたので。そうじゃないときに構えているときにジャブを打つとカウンターを狙われるだろうし。一回危ない場面があったと思うんですけど。(この後は聞き取れず)

ー前回は出しきれなかった部分もあると思いますが。

今回は出し切れたと思います。1R目からいきましたし。

ーこれからの試合では?

もっともっと手数を出して強いパンチを出していきたいです。自分の伸びしろはあると思いますし。

ー試合を通じて成長したと感じたところはありますか?

成長したとは思いますね。自分で成長したとは思っていない。他者が成長させてくれるのでこの気持ちは忘れたくないですね。

(ここで囲み取材が終了)

村田は歴史的な快挙を達成した直後でも驕ることなく、冷静に自己分析を行いつつ冷静にコメントを綴っています。

リング上で行われたマイクパフォーマンスでは、アメリカで活躍するトップ選手との対戦を目指すというコメントがありましたが、それはすぐに実現するという話ではなく、アメリカで名前を売るなど段階を踏む必要性は感じているとのこと。

今回の試合はアメリカ最大のスポーツ局であるESPNで生中継が行われるなど異例の扱いを受けており、歴史的な快挙を成し遂げた世界王者となった村田の今後のキャリアにますます期待が集まります。

クイール編集部 ◯文 text by Queel
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