2017年11月12日作成

【UFN120】メインはポイエーが勝利。引退発表のブラウンは衝撃のKO勝利。メインカード6試合をレポート。

日本時間11月12日にアメリカで開催された「UFC ファイトナイト120」のメインカードの試合結果をレポート形式で紹介。

Eye catch 1510476014

Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images

日本時間11月12日にアメリカのノーフォークにて開催された「UFCファイトナイト 120」。

バンタム級ランカー対決となったハファエル・アスンサオンvsマシュー・ロペスや、この試合で引退を宣言していたマット・ブラウンvsディエゴ・サンチェス。

さらにはメインで行われたダスティン・ポイエーvsアンソニー・ペティスによるストライカー対決など、注目試合が目白押しとなった今大会のメインカード6試合の結果と試合内容をレポートで紹介。

劇的なTKO勝利を飾ったグイダが引退宣言

ライト級
●ジョー・ローゾン(アメリカ)
1R TKO
○クレイ・グイダ(アメリカ)

アグレッシブに攻め続けるスタイルを持ち味とし、数多くのファイトボーナスを獲得してきた名勝負製造機の両者が対戦。今回も激闘が期待されたが試合は意外な展開となる・

開始早々にグイダが踏み込んで放ったフックの連打を浴び動きの止まったローゾン。

そこにグイダはすかさずアッパーを叩き込むとローゾンはダウン。すぐさまグイダがパウンドを叩き込むと、ローゾンは動きなく殴られ続けレフェリーが試合をストップ。

激闘が予想されただけに少し唐突のフィニッシュで会場からどよめきも起こったものの、鮮やかなラッシュを決めたグイダがTKO勝利を飾っている。

そして試合後にオクタゴン内でインタビューに応じたグイダは以下のコメント。

「今は凄くいい気分で体調もいいです。自分のファンが見てくれているようで嬉しかった。たぶんこれは僕のUFC契約最後の試合となっている。だからここで僕は引退を宣言したい。

でも最後にもう一度僕の試合を見たい人がいれば歓声を上げてほしい。そうすればもう一度、UFCで引退試合があるかもしれない。

(会場から大歓声)

まさかUFC25試合を経験して、またKO勝利を上げれるとは思わなかった。これからも頑張るよ。」

なんとこの試合でUFCとの契約が切れることを明し、そのまま引退を宣言。そしてファンの後押しがあるならUFCで引退試合をしたいとアピールした。

アスンサオンが3連勝でタイトル戦をアピール

バンタム級
○ハファエル・アスンサオン(ブラジル)
3R KO
●マシュー・ロペス(アメリカ)

バンタム級の4位のアスンサオンが、連勝でランキング13位に食い込んできたロペスの挑戦を受ける形となったランカー対決。

試合は序盤からアスンサオンがじりじりとプレッシャーをかけ、振りかぶるような大振りのパンチとローで試合のペースを握っていく。

ロペスはテイクダウンを狙いタックルを放つも切られ、序盤から貰い続けるローで足が流れる苦しい展開となる。そして最後はアスンサオンが飛びヒザ蹴りを仕掛けると、その着地と同時に放った右フックがロペスのアゴを捉えダウン。

倒れ込むロペスにアスンサオンは追撃のパウンドを狙うも、ロペスが失神していることに気づき寸止め。レフェリーが遅れて割って入り試合終了を告げた。

ランカー対決を衝撃のKO決着で勝利したアスンサオンは、試合後のインタビューで以下のようにコメント。

「凄くいい気分です。もっともっと前に進んでいきたい。TJ.ディラショーとは11敗になっている。TJ、俺と決着をつけよう。」

アスンサオンが過去に1勝1敗となっている現バンタム級王者のTJ.ディラショーとの決着戦をアピール。時期挑戦者筆頭と目されたドミニク・クルーズの負傷離脱もあり、今後の動向が注目される。

マーコートが制空権を奪われ3連敗

ミドル級
●ネイサン・マーコート(アメリカ)
3R 判定
○セザール・フェレイラ(ブラジル)

UFCで2連敗中のネイサン・マーコートが、長い手足から繰り出す鋭い打撃と柔術黒帯のグラウンドテクニックを持つフェレイラを相手に連敗脱出を狙い登場。

斜に構えて左のジャブで牽制しながら右ストレートを打ち込むタイミングを狙うマーコートに対し、フェレイラは鋭い前蹴りと距離の長いジャブで制空権を奪い試合を優勢に進める。

それでもマーコートはフェレイラの入りに合わせて細かくパンチを当てると、2R終盤に右のカウンターを打ち抜きフェレイラからフラッシュダウンを奪う。

しかし3Rに入ると打ち気のマーコートに対し、開始と共にタックルを仕掛けたフェレイラがテイクダウン。マーコートは1度立ち上がるものの、再びスタムからテイクダウンされ、サイドポジションからの攻撃を受け続きそのまま試合が終了。

試合後に「マーコートの大ファンだった」と明かしたフェレイラが判定勝利した。

アルロフスキーが判定勝利で5連敗を脱出

ヘビー級
○アンドレイ・アルロフスキー(ベラルーシ)
3R 判定
●アルビニ・ジュニオール(ブラジル)

2016年からUFCで5連敗、それも4試合はフィニッシュで敗れているアルロフスキーが登場。7月に行ったUFCデビュー戦でTKOで勝利を飾ったアルビニ・ジュニオールと連敗脱出をかけた一戦を行った。

"ベイビー"というニックネームを持つジュニオールに対し、UFCが用意したコスチュームが紙おむつみたいなデザインであったことがDAZNの実況で話題に。

試合は序盤こそ勢いのあったジュニオールだが、アルロフスキーの上下に打ち分けるパンチのコンビネーションと蹴りに対応できずに劣勢となっていく。

体重を活かしてアルロフスキーを金網に押し込む場面を何度も作るも、そこからの攻撃はなく距離が離れると手が出ないジュニオール。

アクションが少ない試合はそのまま終了しアルロフスキーが5連敗を脱出した。

「5連敗の後の1勝ということで凄い嬉しいですし重い1勝です。みんな応援してくれてありがとう。」

少しブーイングも聞こえた試合ではあったものの、久々の勝利にアルロフスキーは安堵の表情でオクタゴンを後にした。

引退試合のブラウンはヒジ打ち一発で衝撃KO勝利

ウェルター級
◯マット・ブラウン(アメリカ)
1R KO
●ディエゴ・サンチェス(アメリカ)

2008年からUFCで戦うマット・ブラウンと、2005年からUFCで戦い続けるディエゴ・サンチェスとのベテラン対決が実現。36歳となったブラウンは今回の試合が引退試合と宣言しています。

サンチェスが開始のブザーと共にタックルで組み付き、ブラウンを金網に押し付ける。しかしブラウンはテイクダウンを許さず距離の長いジャブでサンチェスを攻め立てる。

するとサンチェスのミドルをキャッチしたブラウンが、そこから弧を描くように放った右のヒジが決まりサンチェスは崩れ落ちるようにダウン。

すぐにレフェリーが割って入り、ブラウンが引退試合を衝撃のKO勝利で飾った。

メインは激闘の末にアクシデントでポイエーが勝利

ライト級
○ダスティン・ポイエー(アメリカ)
3R 一本 (ギブアップ)
●アンソニー・ペティス(アメリカ)

メインはライト級8位のポワリエと、元ライト級王者で現在は13位までランキングを下げたアンソニー・ペティスというマッチアップに。

これまで打撃の打ち合いで勝利を飾ってきた両者だけに、激しい打撃戦が予想されましたが、1Rからポイエーがタックルを仕掛けてテイクダウンを奪取。しかし下からの寝技が上手いペティスはパウンドを許さずに鮮やかなスイープを決めると、試合は期待された打撃戦へ。

ここでは強烈なミドルキックでペティスが最初にペースを奪うも、ポイエーは回転の早いパンチ連打でペティスを押し込み逆転。ただペティスも連打を浴びながらもカウンターをヒットさせ、両者が譲らない打撃戦に。

試合は2Rに入ると、再びポイエーがテイクダウンを奪いグラウンドの展開へ。ここでポイエーのヒジでペティスは出血するも、下から三角絞めを仕掛けた他、スイープしバックチョークを仕掛けるなど展開が目まぐるしく入れ替わります。

再びトップをとったポイエーがパウンドを仕掛け、ペティスは顔面からの出血が激しくなるも下から三角絞めをセット。ここから極めにかかるかと思われたが、何故かここでレフェリーがペティスの出血をドクターに確認させるために試合をストップ。さらに再開は何故かペティスが三角絞めをセットする前の下からの状態から。物議を醸しそうなレフェリングを受けペティスはチャンスを潰されます。

そして試合が3Rに入ってもタックルからのテイクダウンという戦略を続けるポイエーが上になり、ペティスのエスケープの動きに合わせてバックマウントを奪う。

そしてペティスが正対することを狙い身体をひねった動きに合わせ、ポイエーがマウントを奪ったところでペティスが突然のタップアウト。

どうやら一連の動きでアバラを痛めてしまい、激痛を受けてのタップアウトというアクシデントにより試合が決着した。

ー今の気持ちは?

「ビッグファイトで勝てなくて悔しい思いを味わったがメインで勝利できて良かった。」

ーテイクダウンは戦略?

「テイクダウンはずっと練習していた。そこにフランキーがいるが、彼と練習するまでダブルレックというものを理解できていなかった。彼との練習でレスリングが上達した。」

ーフィニッシュのシーンは?

「何が行ったのかわからなかった。アームチョークに行こうとしたところだった。血が凄く出ていたのはわかっていた。相手は怪我をしてしまったけど、俺は怪我をさせるために闘っている訳ではない。UFCファイターとして戦うのが仕事です。」

ー次はライト級で誰と戦いたい?

「エディー・アルバレスとジェスティン・ゲイジーの勝者と戦いたい。」

フィニッシュこそ不本意な決着になったものの、試合のペースを握り優勢に試合を進めていたポイエーは勝利直後には「ファイトボーナスをくれ」と絶叫。

さらに試合後に行ったインタビューでは、12月に予定されるエディー・アルバレスとジャスティン・ゲイジーの勝者との対戦をアピールした。タックルからのテイクダウンという新たな武器を手にし、UFCのメインに相応しい激闘を制したポイエーの今後にも注目したい。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新の格闘技ニュースをお届けします

コメント 1件

  • 明らかにディエゴサンチェスのが引退すべき

    1. 名無しさん9日前